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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480847256
感想・レビュー・書評
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著者の言う「宗教的無神論」という立場はよくわかる気が
するし、私の立ち位置もその辺りであると思う。だが所々で
見受けられる著者の個人的直感によるのではないかと思わ
れる断言、「ヌミノーゼ的経験(非理性的で深く感情を揺さ
ぶる何物かを感ずるという経験)は、進化上の利益や何か
深い心理学的必要性によって起源と内容が説明できるような
感情的経験にすぎないものではない。」であるとか、「宇宙
の説明については終わりが無く無限後退を受け入れなければ
ならないとすると、美はもはや皮一枚の厚さしかないものに
なってしまう」などについては、かなり引っかかるもので
あった。宗教的経験すら脳科学によって説明できる可能性は
0ではないと思う。仏教や神道、年中行事になってしまった
宗教的慣行について全く触れられていないことも含めて、
やや物足りない印象だった。まぁこちらが理解し切れて
いないという可能性も無くは無いのだが(苦笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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