イタリア絵画史

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480872890

作品紹介・あらすじ

「美」との感動の出会いへ理想のイタリア絵画史入門。今世紀最大のイタリア美術史家ロンギの伝説的名講義が書物で味わえる、イタリア絵画の絢爛たる世界への魅惑の案内書。この一冊で絵画の見方が変わる。図版163点収録。

感想・レビュー・書評

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  • 出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介
    絵画の長い歴史の中でイタリアの歴史を俯瞰した名著。

  • フォルマリズムの極地。色彩と造形のざわめき。文学からの離脱を図りながらも詩的で情熱的な語り口。反歴史主義的であるにもかかわらず、体系化がなされ「絵画」のための「純然たる」美術史が目指されている。24才の若者がつくりだす美術の「歴史」。爽快なまでに痛烈、秘教的な空間だからこそ実現できたであろうこの講義は、しかし論者の思想の核となる要素も孕んでいた。感覚が精神へと捉えられ、文学を否定しつつも美術の物語へと回帰していく様を是非感じてほしい。これを読んだら美術を愛する気持ちが起こらないわけがない。書評まできちんと、余すところなく目を通してほしい。イタリア美術を巡る様々な美学、芸術学と、哲学、社会、歴史の混合され、分離をめざし、より境界領域的な、現在いわれるような「美術史」が形成される過程を嗅ぎ取ることができるはずだ。
    本当に簡単な概説として、また絵画をみて喜ぶときに必要な「感受性」のエキスを与えてくれる書物として受け止めた。美術史を学びながらも、「みる」レッスンを怠っていた自分を反省しつつ。美術がより一層、多くの人に愛されるものであることを願って。

  • 目次
    1 イデー(線的様式
    造形的様式
    造形的=線的様式
    形の遠近法的様式 ほか)
    2 歴史―イタリア絵画の変遷(ローマのモザイクの造形的様式
    ビザンティンの色彩的様式
    ギリシア=ビザンティンの線的様式
    ロマネスク時代におけるこれらの芸術様式の細々とした継続 ほか)

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