- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480873286
感想・レビュー・書評
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他人のノートは、なかなか見られない物だと思っていた。自分のノート(過去の自分)は、見ることが出来ると知っていた。しかし、他人だと思いたいほど考えていることが違って恥ずかしいことが書かれていると知ったのは、比較的新しい事実だった。恥ずかしいのはきっと“自分”だからだろう。きっと他人のノートだったら、それが嘲りや蔑みになると思う。
最近、ガケ書房で見つけた古本。奈良美智さんの「NARA NOTE」
内容は、美術家・奈良美智の日記とドローイング。他人のノートが見たかった。
ノートをつける習慣を身につけることは、私にとってはなかなか難しかった。いろいろな理由があるが、その一つは日記というかたちにこだわっていたことにあると思う。もう一つは、誰かに見られるかもしれないということ。この二つの緊張が「NARA NOTE」を読んで緩和され、肩の力が抜けた。何を書いたっていいんだ。不平、不満、妬み、恨みだって書いていいだろう(現代において唯一書くことを許されているスペースかもしれない)。だが、ときどきは自分の将来について悩んで混沌としている今をしっかり書き留めておきたいものだ。
2000/03/11
悩んだり、考え込んでも始まらないが、悩みがなければ始まらない。
悩みがあったら書き込もう。話せることなら聞いてもらう。悩みを遠ざけたって仕方がないし、遠ざけたっていずれ近づいてくるだろう。それならいっそ近づけて書き込もう、話そう。
2000/04/08
うまくいかないがやるしかない。
やるしかないがうまくいかない。
このフレーズ、何回日記に書いただろう。
同じことを書くのもあり。私にとって大事な言葉ならなおさら厚紙にでも書いて表紙に貼り付けてもいいくらいだ。
“昨日の私は他人”
自分のノートを見直して、新しいことを感じたと思ったら、今日のページにまた書き込めばいい。くりかえしくりかえし。
私の手元には既に、去年の今日の自分がある。ふとした時には、他人のノートが傍にあることはすごく心強く思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
画家・奈良美智の1999年から2000年の間の日記。
下書きやドローイングも挿んである。
ものすごく素直に気持ちを文字にしているので読んでいて和みすらした。
「年をとってもずっと幼い気持ちのままの人」という印象があったのだけれど、それだけではなくて絵に対する真摯さや飾らない人となりがよく表れていて印象に残る部分が多かった。
やわらかい文体だから読み易いし、彼の他の著作も読みたいと思った。
なんというか、作品と画家ともに知れば知るほど好意の持てる存在だと思う。 -
自分にとってとても大事な本。
読まれると思って書いてない飾らない日記だから、
突き刺さる言葉がたくさん。。 -
中学生の時に読んで、本を読んで、初めて面白い、好きだと想えた一冊。
『人に感謝せよ。しかし頼るな。やる気は自分の中から起きなければ、続かない。意味がない。』ということばは、人に甘えたり頼ったりが上手く出来なかった悩みをちょっと吹き飛ばしてくれた。奈良さんの日記がベースになっていて、読みやすかった。引っ越ししても手放さず持ってきた唯一の本。 -
この本の存在が好き。
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skmtと並んで、僕の人生のバイブル。
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自分もがんばれる気になる。
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奈良さんのノート。苦悩しているときに読むと、とても励まされる。なんだか身近に感じられた。奈良さんありがとう!
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すきっす
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奈良さんの日記とかラクガキとかが載ってる。
なんか読んでると不思議な感覚になります。
奈良さんてコドモみたいな人なのかなーって思った。
しかも、これ読んだら、私も日記書こうってなった。
マイペースですが今も続いてますー。