- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487810338
作品紹介・あらすじ
関東と関西の文化、食べ物、日常生活、習慣、風景…日頃感じるなんか違う…というもやもや感。
「桜餅」「湯船」「タクシー」から「座布団」「縄文土器」まで、そんな34の違いを写真で比べました。
東西あるあるの決定版!
感想・レビュー・書評
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くらべるシリーズ、もう一度手を出しました。前は(「似ていることば」)、半分くらいは目次段階でだいたいの見当がついたのに、今回目次を見て分かったのは34項目のうち「いなり寿司」「縄文土器」くらいのものだった。東と西に親戚がいる小学生だったら、これは夏休み研究テーマになりますよ。
というわけで、「おゝそうだったのか!」「えぇ!ホント?」が、以下の9点(西の人間の観点から書いています)。
・バスは、東は前払い、西は降りる時の後払い。東京に行くと、ホントに戸惑う。バス会社さん、統一して欲しい。
・座布団の綴じ糸が十字なのが東、Y字なのが西。
・藁で作る線香花火(西)から、紙で作る線香花火(東)に「進化」したのだとばかり思っていた。ホントに東は「最初から」紙だったのか?それに使い方も、私は西だけど最初から下に向けて使ってたよ(50数年前の話だけど)。民俗学的にキチンと研究すべきではないか?
・東ぜんざいって、ホントに最初から汁気がなかったの?ウソだろ。
・そういえば、最近閉めた銭湯は真ん中に湯船があったなあ(表紙の写真)。私はまず身体を洗って湯船に入るのだけど、西は商人が多かったので身体を温めて湯船に入る人が多かったからこうなったのとの説があるらしい。そういえば、フィットネスで、多くの人が温めて洗っている。私は不思議でならなかった。
・関東はホントに遺骨の全てを骨壷に納めるの?だから2寸(7.6センチ)ほど大きくなっているらしい。持って帰る時かなり重いはず。「こんなに軽くなって‥‥」という感慨にならないのではないか?
・タクシーの色は、関西が黒一色が多いらしい。が、本でも指摘しているように一律ではない。岡山では違う。これも民俗学(社会学的)な研究課題だろう。
・えっ?関東のちらし寿司には生の魚が乗ってるの?それって、直ぐに食べなくちゃいけないじゃん。お祭りなんかで作り置きできないちらし寿司は、用を足さないと思うんだけどなあ。
・狛犬の尻尾は、関東は横に流れているが、関西は上を向いている。これは私の実感もその通りだ。 -
関東と関西で違うものの写真集。高校時代まで大阪にいたので、写真を見て、関西のものがうんそうだったと納得するには、遠い記憶を探らなければならないのです。
・表紙の銭湯だが、大阪の銭湯の湯船は真ん中にあったような気がする。
・稲荷寿司は、確かに大阪は三角だった。関東の俵型は稲荷神社に奉納する俵だって。愛知の豊川稲荷の近くで食べたのは俵型だったよ。三角は狐の耳。
・いろはカルタは、東西で共通なのはわずか。
・ええっー、七味唐辛子の中身は東西で違うのか。
・縄文土器は、東は複雑で、西はシンプルな模様。
・東の線香花火は紙で包んであって、西のは藁の先に火薬がついている。愛知に来て、紙の線香花火を見て「なんだこりゃ」と思ったものなあ。
・カギ尻尾の猫は関西には少なく、関東には多い。でも、小さいころ大阪で飼っていた猫の尻尾は先が曲がっていて、それを真っすぐにしようとして猫に嫌がられたなあ。
全34+コラム他。-
猫丸さん
情報、ありがとうございました。
ケロリン桶あったかなあ、記憶が確かでないのが情けないです。脱衣籠はありましたねえ。籐だったよう...猫丸さん
情報、ありがとうございました。
ケロリン桶あったかなあ、記憶が確かでないのが情けないです。脱衣籠はありましたねえ。籐だったような。
2020/10/17 -
goya626さん
猫は、大阪の下町を転々としているので阿倍野に居たコトも、、、
じゃなくて、ケロリンは見たコトあるけど、全てそうだったかは...goya626さん
猫は、大阪の下町を転々としているので阿倍野に居たコトも、、、
じゃなくて、ケロリンは見たコトあるけど、全てそうだったかは判らないなぁ。2020/10/17 -
ケロリン桶の存在は知っていたんですよねえ。「テルマエ・ロマエ」でケロリン桶が出てきたとき笑っちゃいましたもの。やっぱり小さい時に銭湯で見たん...ケロリン桶の存在は知っていたんですよねえ。「テルマエ・ロマエ」でケロリン桶が出てきたとき笑っちゃいましたもの。やっぱり小さい時に銭湯で見たんだよなあ。でも、そのうちに家にガスの風呂ができたので、銭湯には行かなくなりました。フルーツ牛乳があったことは覚えていますよ。2020/10/17
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「似ていることば」の約2年後に刊行された本。
レビューにも載せたが、「シャベルとスコップは、東と西では違うものを指す」というコラムが好評を呼んだため、本書が続編で出されることになったそうだ。そんなことがあったなんてね。
掲載されたものは全部で34点。
違いの分かりやすい写真は、全て本書のための撮りおろしだそう。
東西の違いというと、何を真っ先に思い浮かべるだろう。
比較的良く知られているのは、ひな人形の顔と並び方。
あとは、桜餅やぜんざい、おでんやちらし寿司、いなり寿司などの食べ物関連かと。
個人的には、タマゴサンドイッチの違いを知った時は軽い衝撃だった。
東はゆで卵をつぶしてマヨネーズで和えたもの。
西はスクランブルだったり、焼いた卵をはさんであったり。
作ってみたらそれぞれの美味しさがあるので、今は両方作っている。
食欲という名の好奇心もあって食べ物は受け入れられやすい、かな。
中には変えようもないものもある。
東の環状線(山手線)と、西の環状線(大阪環状線)。
バスの乗降口。(前乗り・後ろ降りが東、西はその逆)
カラフルな東のタクシー。黒が主流の西のタクシー。
湯舟が奥にある東の銭湯。中央にある西の銭湯。表紙画像がそれだ。
東のコマは木の心棒で、西のコマは鉄の心棒。紐の巻き方も逆。
コマ遊びをしたことがないので、写真でしか知ることが出来ない。残念。
ダルマも違う。東は黒目が入っていない。西は鉢巻きをしている。
江戸扇子は骨が15本だが、京扇子は35本もある。
線香花火も違うなんて、知らなかった。東は紙製。西は藁製。
驚いたのは、神社に鎮座する狛犬の尻尾。これも違うらしい。
東は左右に流れるような形が多いが、西は上を向いている。
皆さん、お出かけの際は確認してみて。
話の切り口になって楽しいが、くれぐれも優劣をつけないようにね。
と言うのは、東の人間が食す白いネギのことで西のひとに皮肉られた過去があるのだ。
「私らは美味しいとこだけ食べるんやけどね」
・・東は薬膳。西は滋養として食すという歴史があるそうで・・
東西の違いは文化の違いであり、それぞれの歴史の違い。
守ろうという意志を持ったひとたちは今も連綿と存在している。
東の屋根と西の屋根の違いなんて、映画のような美しい風景が載っている。
楽しみながら違いを知り、楽しみながらその意味を考えるのがこの本のねらいだ。
最後にあとひとつ。縄文土器の東西の違いもあった。
立体的な飾りがあって派手なのが東のもの。
形と文様がシンプルなのが西の縄文土器。もちろんちゃんと理由がある。
全国の縄文土器が一望できる「国立歴史博物館」には行ったことがあるにも関わらず、思い出すのは庭の栴檀の巨木ばかり。
見事な枝ぶりで、近寄ったり離れたりと一時間くらい眺めて過ごした。
皆さんはちゃんと縄文土器を見てきてね。-
goya626さん、サンドイッチの東西版はどちらもコンビニで入手できるのですか!?知りませんでした。
地域差がどんどん無くなりますね。私は...goya626さん、サンドイッチの東西版はどちらもコンビニで入手できるのですか!?知りませんでした。
地域差がどんどん無くなりますね。私は残したい派なんですが。
麺類の汁はよく言われますね。色の濃さは確かに引くかもです。
塩味は西側の方が強いのですが、色のインパクトは強烈かもしれません。2020/09/12 -
猫丸さんもそう思いますか。
正月のお雑煮の餅が丸いか四角いかというのも地域によって違いますが、クラスの子どもたち(親の出身地が全国に散らば...猫丸さんもそう思いますか。
正月のお雑煮の餅が丸いか四角いかというのも地域によって違いますが、クラスの子どもたち(親の出身地が全国に散らばっているので)に調べさせたことがありました。単純に東西には分けられなかったです。2020/09/12 -
goya626さん
「クラスの子どもたちに調べさせたことがありました。」
それは素敵!
nejidonさん
「私は残したい派なん...goya626さん
「クラスの子どもたちに調べさせたことがありました。」
それは素敵!
nejidonさん
「私は残したい派なんですが。」
訪れた時に「オッと!」思うコトに遭遇したら嬉しいでしよね。。。2020/09/12
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写真で比べるシリーズ。
最初の見開きで、東西の違いの写真を。
次の見開きで、その解説を。
桜餅と道明寺、落語のように有名なものもあれば、まったく知らなかったものも。
ずっと関東暮らしなので、西のいろいろが新鮮。
特に驚いたのが、金封、線香花火、座布団、銭湯だった。 -
東西のさまざまなものを見開きで並べ、違いを比較した本。
私は西の人間だが、東西の違いが良く知られている、といったもの(桜餅やおでん)から、東のものになじんでいて西のものは知らなかったもの(かるたや銭湯)、西のものが当たり前と思っていて、東と違うことに気づいていなかったもの(暖簾)があって、へえ~と楽しみながら読んだ。
かるたの違いとは、例えば「い」のカード。東が「犬も歩けば棒に当たる」、西が「一寸先は闇」。選ぶ言葉に世間の厳しさが表れているような…。
銭湯は、東は洗い場の奥に、西は洗い場の真ん中に浴槽があるそうだ。真ん中に浴槽があるものは見たことないな、と思っていたが、先日銭湯をリノベーションしたカフェに行ったところ、ちゃんと真ん中に浴槽があった。
今は日本どころか世界中の情報が移動しなくても得られるため、地域による違いは少なくなってきている。それは、便利であると同時に少し寂しいような気もする。
それでも、特に食べ物についてはまだまだ地域差がありそうだ。家で情報を得るだけでなく、各地を訪れて、へえ~と驚きながらその地ならではの味を楽しみたい。 -
【内容紹介】
関東と関西の文化、食べ物、日常生活、習慣、風景…日頃感じるなんか違う…というもやもや感。
「桜餅」「湯船」「タクシー」から「座布団」「縄文土器」まで、そんな34の違いを写真で比べました。東西あるあるの決定版!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
一番印象に残ったのは「銭湯」のページです。表紙にも使われていますが、西スタイルの銭湯は浴場のど真ん中に湯船があるんですね。近頃は減っているみたいですが…。今まで西スタイルの銭湯に出会ったことがなかったので、新鮮でした。
あと、「関東」「関西」という呼び方の由来が「関所の東」「関所の西」であることも初めて知りました。元々は日本は逢坂の関で東西に分かれていた(=現在の名古屋も北陸も関東だった)のですが、時代とともに人口が増えたため新たに箱根に関所ができ、その後は「逢坂の関より西が関西」「箱根の関より東が関東」となったそうな。じゃあ間にある愛知・静岡は?…という話はさておき、普段特に気にせず当たり前に使ってる言葉にもちゃんとした由来があるんだなぁと感心しました。 -
ネットも交通網も発達し、チェーン店が増えたとはいえ、地域色というものは完全になくなったわけではない。
例えば、いなり寿司。
俵形が標準だと思っていたけれど、西では三角らしい。
イトーヨーカドーの「きつね」は油揚げを半分に切っただけだから、当然そのまま詰めれば俵形になるが、西ではどうやって三角にしているの?
おでんはNHK「美の壷」でも取り上げられていたから、違うということは知っていた。
濃淡あるだし、具材は練り物メインだったりがんもどきがメインだったり、全然違う!
でも私は、大根と、ちくわぶと、餅巾着と、つくねがあればなんだっていい。
驚いたのは消防紋章!
警察の旭日章は全国一緒(のはず......)なので、当然消防紋章も一緒だと思っていたが、違うのだ!
これは消防士だったら知っていて当たり前かもしれないが、一般人には驚きのはずだ。
卵焼き器にも違いがあるらしい。
自分の家の卵焼き器はどっちかな?
多くの場合、西仕様らしい。
お雛様は割と知られた違いかもしれないが、表情や並び順にそれぞれの文化が反映されていて面白い。
今時はカタログやインターネットで簡単に比べられるけれど、人気なのはキュートなぱっちりお目目らしい。
その時代の流行りの顔というものはどうしてもあるので、娘や孫娘に買ってあげるときは寛大な心で。
願いがこもっていればなんでもいいと思う。
なんて言いつつ、我が家のものは私のお雛様の使い回し。
メーカーは一人に一つずつ、というけれど。 -
こういうの大好き!!
東西の違いはなくなりつつあるようだけれど、
東西に限らず、その地域の特徴は
残すべき!だよなぁと思う。
旅先で見慣れた看板を見かけると
ちょっと安心したりもすることもあったりするんだけど。
関西で生まれて育って、
家族もみんな西の人な私は、
さすがに西の文化に馴染んでいたのだと今さら思った。
当たり前なんだけど、面白い。
ただ、母の作るたまごサンドイッチは東の文化だった。
なんでだろう、
母はどこで覚えたんだろう。今度聞いてみようっと。
私は当然、母から習ったように東のサンドイッチなんだよなぁ。
娘もサンドイッチ見て、「おお!うちのは東やんかぁ」と言ってた。
あと、線香花火。これは西のほうが圧倒的に長持ちなんだよねぇ
楽しかった!! -
同じ名称のものでも西と東で違うものを写真と解説で分かりやすく説明をしてくれる本でした。
東と西の中間エリアに住んでいる自分の周囲では線香花火は東タイプでぜんざいは西タイプだったりと見事に混ざっておりました。
消防の紋章は全国統一だと思っていたので違いがあったなんて驚きです。 -
こういう地域の特性を比べるヤツ、好き。
自分のとこのはどっちなのかとか、つい見ちゃう。
旅をすると、その地方ならではの特徴を見ることにしています。
しめ飾り、屋根、マンホールなども気が付...
旅をすると、その地方ならではの特徴を見ることにしています。
しめ飾り、屋根、マンホールなども気が付いたら写真に撮っていますが、狛犬もそうです。
例えば、韓国の楽安というところでは「狛犬とは高麗(こま)犬が変わったものである」と堂々と民俗村の説明に書いていました。普通の犬を霊獣として神社に祀っているというのです。普通犬を祀っている例は日本では少ないと思う。
大阪城では、中国からわざわざ取り寄せた獅子の狛犬がありました。基本、狛犬は中国から輸入した獅子なんだと思います。
台湾の故宮博物館にも狛犬(獅子)はいて、ここはどちらも口を開けていました。
そんなこんなで、狛犬はよく見ているんです。わたしは東西の違いは阿吽の縛りかなと思っていたのですが、尻尾の巻き方と聞いて「なるほど!」と思ったのです。
ナルホド最初は藁で、その土地に合わせて発展させてる訳ですね。
チラシ寿司は、向こうの方々はセッカチだから問題ないんです...
ナルホド最初は藁で、その土地に合わせて発展させてる訳ですね。
チラシ寿司は、向こうの方々はセッカチだから問題ないんです(嘘です)