五木寛之セレクション I 【国際ミステリー集】

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487814480

作品紹介・あらすじ

五木寛之、初のテーマ別作品集ついに刊行!

第1巻目は、【国際ミステリー集】として、五木寛之の代表作『蒼ざめた馬を見よ』の他、現代のロシア問題、日韓問題に迫る驚愕のミステリーを収録。
巻末には、佐藤優との特別対談を掲載。

【収録作品】

『蒼ざめた馬を見よ』(1966.12)
ソ連の体制を痛烈に批判した小説をめぐる恐るべき陰謀。
第56回直木賞受賞作。

『夜の斧』(1967.12)
ソ連の捕虜として、かつて北満洲で収容されていた男にかかってきた不気味な暗号電話とは。

『深夜美術館』(1975.12)
庭園を見ると過剰な興奮をする女を通して、日韓の文化財問題に鋭く切り込む。

【対談解説】(50頁)

五木寛之 vs. 佐藤優
新シリーズの魅力、五木作品の永遠性につて佐藤優と縦横無尽に語り合う。

感想・レビュー・書評

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  • 初のテーマ別作品集『五木寛之セレクション Ⅰ 【国際ミステリー集】』ついに刊行スタート。今こそ読むべき色褪せない“名作”がずらり - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
    https://qjweb.jp/column/75957/full/

    【東京書籍】 一般書籍 第17回『五木寛之セレクションⅠ【国際ミステリー集】』
    https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/special/17/

    【東京書籍】 一般書籍 文芸 五木寛之セレクション Ⅰ 【国際ミステリー集】
    https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/81448/

  • 謎もあるが、ミステリというより、サスペンス感かな。

  • 初作家で昭和時代の小説なので どうかなぁと思っていたが、3編からなる短編ではあったが重量感満載で今でも全然寂れていない。
    対談が佐藤優氏だったので借りたが佐藤氏も上辺のよかったと評価するのではないところも気にいる。

  • 初めての五木寛之作品。
    村上春樹と山崎豊子を掛け合わせたような印象を受けた。

  • 純粋に面白く読めました。
    この叢書は今後も発刊されるようなので、見つけたら
    読もうと思いました。
    戦後かなり早めの時期に係れているのだと思いますが。
    なんとなく自分の若いころ(子供のころ)のイメージ
    がノスタルジックに思えるのも面白く読めました。
    また、今はこのようなことはあまり現実味を感じないかも
    しれませんが、その当時は本当にあったのだろうなあと
    思えます。

  • ロシア、朝鮮の歴史にまつわるミステリー。
    日本の立場や価値観も含めて勉強になるミステリーでした。
    すっきりしない落ちが返って現代にも続く問題を暗示しているようで印象的でした。

  • 五木寛之は初めて読んだ。こういう国際的なテーマのミステリーだけではなく、恋愛も歴史もいろんなジャンルの小説を書いていて、今回はこのテーマのものを三遍集めたものだ。
    総じて面白かったのだが、全て結論が出ないというか、登場人物がこのあとどうなったんだろうという終わり方で、敢えてそうしたのだとしても、ちょっと自分としては、違うかなと感じた。
    にしても全て自分が生まれた頃に書かれているのだが、まぁ所々今ではないなという場面もあるのだけれど、あまり旧さを感じないのは不思議で、それでいてやはり昭和の懐かしさというかそういうものも感じさせて、この後アンソロジーの続編が出るのならまた読んでみたいなと思わせる本だった。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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