- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488011123
感想・レビュー・書評
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07月-01。3.0点。
エーレンデュル警部シリーズ。湖の畔の家で、女性が首吊り自殺。彼女は死後の世界に興味を持ち、つい先日亡くなった母親が「印」を残すと言い張り。。。
30年前の男子大学生失踪事件と、首吊り事件両方を追うエーレンデュル。少しずつ進む捜査、丁寧さが光る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼女には深い葛藤があり、やはり自殺かと思われたが、そこにつけ込んだ犯人がいた。いくつもの話が展開し、実に面白い!
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このシリーズの、どことなくひんやりとした感じが好き。
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エーレンデュルシリーズ、6作目!
彼の、捜査班や、私生活は、それ程かかわってこない。
エーレンデュルの、芯となる、弟さんの失踪、行方不明が、あるからだろう、今回は、深層、真相の、追求が、辛いし、痛い程にわかるストーリーだったな。 -
6作目。堪能しました。アイスランドの凍てつく湖が目の前に広がるよう。絶望に陥る人と狡猾な人のコントラスト、そしてサブストーリーが見事に絡み合う様に打ち震えるほど。いやー、素晴らしかったです。ここまで読んできた身にとっては、エヴァリンドとこんな風に過ごし会話する姿に、涙を禁じ得ません。そして、すべてを目の当たりにしたエーデルデュルの背中を映すラスト、彼にも希望があることを望まずにはいられませんでした
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アイスランドミステリー、エーレンデュル警部第6段。湖の畔のサマーハウスで、女性が自殺した。些細な違和感から、エーレンデュル警部が孤独な捜査を始め、事件は思わぬ方向に展開する。
いつものように、北欧のひっそりとした森や湖と、濃密で陰鬱な人間関係のバランスが絶妙。 -
個人的に偏愛、もはや「アイスランドの麻耶雄嵩」と化しつつある名前買い作家の最新刊。今回も通常運転で、明らかな動機がある中年女性の明らかな自殺事件を、主人公の偏屈おじさん(てか爺さん)刑事が「我ながら個人的興味以上の理由はないとわかっていながら、今は比較的暇なので」一人コツコツ聞き込みしていくという、これ以上ないくらい地味な設定。
なのにこれがいつもながら、読ませる。
「こんな事件を調べて何になるの? てか『事件』ですらないよね」と言われた捜査が意外な形で実を結ぶのは、小説なのだからまあ当たり前。なのに作者の円熟の筆は、そこに小説的な嘘くささを感じさせない。情報の出し方やそれをもたらす脇役たちの造型が実にみごとで、地味な捜査に自然に伴走していける。主人公の過去や周囲の人々との関わり方といった日常生活がおいおい差し挟まれるが、それが本線にゆるやかに絡んでいって、最後にはあっと驚く(当社比。とにかく静かなシリーズなので)真相へと至るのには感嘆した。
今作で特筆すべきは、主人公と娘エヴァとの関わりだろう。長らくお騒がせを続けてきた彼女の造型には、実際不快なところがあった。ギリギリのラインを保ってきたのが、今作で大化け。これまでのごたごたがあってこその、「いい娘」でも「いい父親」でもないふたりのやりとり、相変わらず抑えた筆致で描かれるそれは必見である。
エロ、グロ、ドロドロ、ドンパチを求める向きにはまったく勧められないし、逆にほっこりコージー・ミステリが好きな人にもお勧めできないが、はまる人には間違いなくはまる。
別シリーズの新作がまったく期待外れで英語読書が数か月停滞してるので、そちらは切って本シリーズの次作に手を出そうかな。ここまでトリオで進んできた本シリーズ、今作はほぼエーレンデュルしか出てこない。次はエリンボルク、その次はシグルデュル=オーリが主人公らしいけど、こんな感じのピン活躍なのだとしたら、それもまた楽しみだ。
2022/5/14読了