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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488012090
作品紹介・あらすじ
突然倒れ、血を流して死んだ徴用工の事件をきっかけに、いつものように安吾のもとへ賢人同盟の仲間が集まる。教員、保険員、記者、戸籍係など様々な職業の彼らは、探偵小説という共通の趣味で結ばれている。しかし焼夷弾の降る夜毎、その賢人同盟員が次々と殺される。一人は締め切られた防空壕の中で串刺しに。また一人は走る首なし死体として発見され…。数多の推理と打消しの末、安吾が目にした真実とは…。戦時下の東京。空襲と連続殺人の二つの恐怖の中で繰り広げられる、瞠目の長編本格推理。
感想・レビュー・書評
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昭和20年、東京が度重なる空襲に襲われる最中に起こる連続殺人事件。
殺されるのは坂口安吾も加わる『賢人同盟』なる探偵小説愛好の人々。生き残ったメンバーがその謎、犯人を捜そうと自説を展開したり疑心暗鬼したり…。
空襲の激しさ、描写はリアルだけれど話の展開自体は何だか舞台を見ているような映画を見ているような感覚。語り手の古林少年がちゃくちゃきの口調なので基本のんびり者の私には馴染めないのか…?
防空壕での密室殺人、焼夷弾の蓋で首を切断されて歩く首無し死体と言った戦時ならではの状況は普通の探偵小説と違い、この物語ならではの色だったけれど全体的には馴染めなかった分、楽しめませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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