歳時記(ダイアリイ) (黄金の13)

著者 :
  • 東京創元社
3.12
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本棚登録 : 45
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012458

感想・レビュー・書評

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  • 自殺した女の先輩が書いた実際の手品愛好家連続殺人を読み解くという、いかにもミステリマニアらしい本格。大仕掛けがありますが、納得いくかどうかは別。導入はすごい面白そうなのですが、結論は拍子抜けで純粋なフーダニットではないのが残念に感じる。あと犯行に至る動機は、時代をめちゃくちゃ感じる(新幹線で喫煙?)

  • 色々と伏線が張ってあって、解決編を読むと確かに緻密に計算されていたことは認めるけど、文章が読みづらいし、「たぶんこれは犯人探しに関係ある伏線だな」って事が分かるぐらい、状況や文章が不自然な場面が多々あり。 この作家さんが本格推理が大好きで崇拝している事はよく伝わってきた。でも残念だけど、読み物としては面白くなかった。
    (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記載。)

  • 自殺した女性が残した推理小説「歳時記」。読者への挑戦がついたその小説では解決編で犯人が明かされるものの、しかし謎が残る。そしてそこに描かれた事件は実際に起こったものと酷似しているという。その小説で彼女は何を伝えようとしたのか、そして犯人は誰なのか。トリッキーなミステリです。
    作中作「歳時記」の犯人については最初からほのめかされているのですが。……うん、そうだよね。なんかおかしい。わかりやすくわざとらしいまでに手掛かりはばらまかれていて、ある程度消去法で犯人を絞り込めるように作られているのですが。たしかにあの人は犯人の条件にあてはまりません。えー、なんでー? の連続でした。
    もちろん最後まで読めば納得の真相です。ああそうか、いろいろと不自然なところがあることは気が付いていたのだけれど、それが何を指し示すのかには思い及びませんでした。やっぱり完敗。

  • 2冊目の依井貴裕。あんまり人気のある作家ではないが、論理という点においては確かに凄い。叙事的なトリックは、ちょっと気づきやすいが、説明はめちゃくちゃくわしいので、構わないだと思う。もっとも大きな問題はやはり、物語る能力が素人より下手ということ。

  • 誰もが一度は考えたことのあるトリックだと思う。これを作品にまとめたことは評価するが、読みにくい作品である。それゆえ、トリックを明かされても、確認のためもう一度読む気がしないほどだ。

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387156859.html)
    日本推理作家協会賞候補(1992/45回)

  • ロジックとトリックは超強力。ただこのトリックは、ちょっと著者向きではない気もした。

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