叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 60)
- 東京創元社 (2010年2月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017590
感想・レビュー・書評
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静謐な空気感のミステリー連作集。
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2011年本屋大賞ノミネート作品
仕事柄世界各国を巡る斉木が出会った5つの出来事。砂漠を走る隊商の連続殺人、スペインに伝わる生き残った兵士の謎、腐敗しない死体を祀る教会、アマゾンの奥地の滅亡寸前の集落で起きた殺人、そして、その後…。
1編50〜60ページ×5つの短編集。
印象に残ったのは「砂漠を走る船の道」と「叫び」。どちらも結末に驚いた。どの話も風景の描写が素晴らしい。現地に行ったことがなくても想像できてしまう。しかし、面白いと言われたらそこまでではないような。自分は物語に引き込まれることはあまりなく、何度かリタイアしそうになった。中でも「凍れるルーシー」は今だによく分からない。 -
残念ながら好みに合わず。評判が良かったので期待していたけれど、まったく面白くない。
1話目以外は「??」な感じで引き込まれることなく、ほぼ流し読みでエンド。間違いなく2度読みはしない。 -
連作短編5編。「美しいラストまで一瀉千里に突き進む…」というからガマンして読んだのですが、かなり裏切られました。何より、最後の1編以外が全く救いのないお話だってのはつらいです。
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面白いかもしれないのだが
私はダメでした
ごめんなさい
2.3点 -
巧いなー。主人公が世界を旅して、そこで事件に巻き込まれていくっていう流れなんだけど、その犯人の動機は当事者にしか分からないその地域独特の理由なんです。第三者から見れば、わけわかんない理由なんだけど、その人達にとってはとても重要なこと。異文化の違いって言うか。これはミステリー小説なのだけども、こういう点に目をつけたのは本当に巧いなって感じる。流石慶応生。
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砂漠を走る船の道はよくできていたが、他の作品がいまいちだった。物語上重要になる大きな謎と小さいひっかけの組み合わせでできているが、無理やりな感じが否めない
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不思議な感じ
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2011.8
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一人の青年が世界を旅する間に経験した不思議な話という感じ。残念なのはどの話も最後が中途半端な終わりのような気がしたこと。最後の章だけまったく違ったような感じになっていた。