井戸の中の虎下 (サリー・ロックハートの冒険3) (創元ブックランド)
- 東京創元社 (2010年11月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488019792
作品紹介・あらすじ
サリーと結婚したと主張する男は、すべてを周到に準備していた。サリーのまったくあずかり知らぬところで、結婚の記録が婚姻登記簿に記載され、娘の出生届まで出されている。ハリエットとともに逃亡生活を余儀なくされたサリー。財産を差し押さえられ、家にも帰れず、着の身着のままでロンドンをさまよう羽目に。だが、ただ逃げ回るだけのサリーではなかった。敵の身辺を探るうちに知り合ったジャーナリストの助けを借りて、自ら虎の穴に飛び込み、敵の正体を暴こうとする。そこでサリーがつかんだ驚愕の真相は?カーネギー賞70周年オールタイムベストに輝く"ライラの冒険"の著者の、知られざる名作シリーズ。
感想・レビュー・書評
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まったく予期しないところから情報提供者が現れ、味方が増えるような、いくばくかのご都合主義的香りが漂うとか、主人公以外の心理描写がほぼないとか、裏の裏がある人物はいないとか…ええ、大人からしたらいろいろ突っ込みどころは尽きませんが。
先が気になるストーリーは心理描写、情景描写、行間を読むというよりは…人物のせりふと動きからいろいろ読み取る、コミック。文字で読むコミック。そんな印象だなあ。(「コミックのノベライズ」とも違う…)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回は、常に“見えない敵”に先手を取られて、サリーはかつて無いほど大ピンチでした。
そして、今回の事件で様々な事を学んだようですね。
当時の難民問題や、低下層の人々の貧困問題等も絡んでくるので、読み応えもあって、楽しめました。 -
このお話がまだ続くと知って嬉しく思いました。
まだまだ楽しい冒険は続きます。 -
19世紀の自立した女性だと思っていたミス・ロックハートも、まだまだ世間を知らない‘お嬢さん’でした。彼女が娘を守る闘いの中で、時代の問題を垣間見て、さらなる前進をしていく姿はカッコいいです。そしてなにやらロマンスの香りもして、次巻が楽しみです。