人間の尊厳と八〇〇メートル

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 199
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024826

作品紹介・あらすじ

このこぢんまりとした酒場に入ったのは、偶々のことだ。そこで初対面の男に話しかけられたのも、偶然のなせるわざ。そして、異様な"賭け"を持ちかけられたのも-。あまりにも意外な結末が待ち受ける、一夜の密室劇を描いた表題作ほか、極北の国々を旅する日本人青年が遭遇した二つの美しい謎「北欧二題」など、本格の気鋭が腕を揮ったバラエティ豊かな短編ミステリの饗宴。第六十四回日本推理作家協会賞受賞作を含む、五つの謎物語。

感想・レビュー・書評

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  • 良い意味で変わった短編集でした。こんな表現、内容の小説には今まで出会ったことがないので、ある意味新鮮でした。
    ただ、内容のインパクトという面では読み終わった後に印象に残っているところが多くなかった為、星3つです

  • 勝手にミステリーだと勘違いして読んでしまった。

  • 2019/9/13
    何よりタイトルがかっこいいよね。
    こんなん出ましたけど~って全部さらけ出さない終わり方がちょっと読み返したりして楽しい。
    最後の新婚旅行のやつ、これからは旦那さんも自然体でいけるんやろか。
    なんとなくかっこつけたい感じになるのわかるわ。
    私も気を付けよう。
    そういういことじゃないとは思うけど。

  • 面白かった。
    タイトルが上手で、興味をそそられた。

  • ミステリ短編集。
    表題作と「完全犯罪あるいは善人の見えない牙」はアンソロジーで既読。どっちも面白い。
    「蜜月旅行」はミステリ要素は薄いが、ヒロインの性格が非常に爽快。読後感が良い。
    一冊を通して、完成度に高い作品だと思う。

  • 小粋で深みのある短篇集なのだが、どうも響かなかった。俺にはハイブロウ過ぎたのかも。

  • 完全犯罪あるいは善人の牙が面白かった!

  • 表題作を含む五編からなる短編集。
    深水さんの作品は初めて読んだけど、バラエティに富んだ趣向が凝らされていて、どの短編も面白かったです。
    旅行記の趣もある「北欧二題」や「蜜月旅行」も良かったのですが、日本推理作家協会賞を受賞した表題作が個人的にはベスト。
    人間の尊厳と陸上の800メートル走が、一体どのように繋がるのか最後まで興味が尽きませんでした。

  • (収録作品)人間の尊厳と八〇〇メートル(日本推理作家協会賞(2011/64回))/北欧二題/特別警戒態勢/完全犯罪あるいは善人の見えない牙/蜜月旅行 LUNE DE MIEL

  • 真実はテーブルの下に。

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著者プロフィール

1963年、山形県生まれ。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞してデビュー。2011年に短篇「人間の尊厳と八〇〇メートル」で、第64回日本推理作家協会賞を受賞。2014年、『最後のトリック』(『ウルチモ・トルッコ』を改題)がベストセラーとなる。2015年刊『ミステリー・アリーナ』で同年の「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「このミステリーがすごい!」6位、「週刊文春ミステリーベスト10」4位となる。

「2021年 『虚像のアラベスク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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