- Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027544
感想・レビュー・書評
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ロベランがとばっちり過ぎてなぁ…。ちょっと後味悪いな。
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壮大なストーリーと魅力的な登場人物,光と影のテーマはありがちだけれど,古い歌の中で昇華されていくところがとても美しかった.お気に入りはキース大公だったので,彼がもう少し活躍してくれればもっと良かった.
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これは、オーリエラントなの??
違う世界なの????
考え考え読みつつも、いつのまにかそんなことは忘れて没頭。
面白かったっす。
人種と統治システムって観点が考えさせられる。 -
質、量ともに満腹。
丁寧に物語が紡がれている。
そして現実の世界でも同じことが繰り返されてると実感させられる。
それゆえ結末はめでたし、めでたしではなく
もう少し深い物語であって欲しかった。 -
おおー、これはすごい。力入ってる-。
と思ったら、乾石さんが何十年も温めてきたネタなんだそうで。
滅びから始まる物語で、読んでてズキズキする話なんだけど、大いなる救いが待ってる。
ここまで絶望にうちひしがれても、人間て立ち直れるんだなあ……って。 -
「無理なことであるのなら、止めている。だが、そなたには、そなたの心には、夜のような淵があって、わたしが教えた歌や竪琴の技術、そなたが今まで経験した組み立ての知識もすべてそこに蓄えられている。弓にしてもそうだ。淵は深いがゆえにまだあふれてこないが、努力をつづけていれば必ずあふれるときが来るだろう。むかないことに努力をしても実を結ぶことはないかもしれないが、それとて無駄ではない。経験に無駄ということは決してないのだ。そして、そなたは好きなのだろう、弓が?歌が?機械が?好きということは、つづけるべきだというしるしだ。成果があがらないのは淵がそれだけ深いということ。つづけるんだ、タゼーレン。それこそが力になる」
「ーー練習を重ねることだ。ただひたすらに。少しずつでいいから。やめてしまえば道はとぎれる。焦らずに、一つ一つ、積み上げていくんだ」 -
満足。
分厚いぞ分厚いぞ、とわくわくしながらページをめくる。「歌うたい」・・・短い詩のようなものがメインの物語の材料としてあるから、二段組み!なのかも?これを段組みしないでいたら、ちょっと間が抜けたようなレイアウトになるからかも。でも単純に「長い!」からかもしれない。
ずっとずっと読んでいたいような物語なので、長いのはほめことばです。
ファンタジーっていうと軽く聞こえるので、「異世界小説」とでもジャンル分けしたい。重厚で美しくてかなしい、はかない・・・相反するものを物語っている。
地名などは架空のものなんだろうけど、地形などからなんとなくこの世界のあのあたりの話なんだろうな、と想像できるので、ネットでそのあたりの国の歴史を読んでみたりするのも、乾石作品の楽しさ。