滅びの鐘

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027544

感想・レビュー・書評

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  • ロベランがとばっちり過ぎてなぁ…。ちょっと後味悪いな。

  • 壮大なストーリーと魅力的な登場人物,光と影のテーマはありがちだけれど,古い歌の中で昇華されていくところがとても美しかった.お気に入りはキース大公だったので,彼がもう少し活躍してくれればもっと良かった.

  • これは、オーリエラントなの??
    違う世界なの????
    考え考え読みつつも、いつのまにかそんなことは忘れて没頭。
    面白かったっす。
    人種と統治システムって観点が考えさせられる。

  • 質、量ともに満腹。
    丁寧に物語が紡がれている。
    そして現実の世界でも同じことが繰り返されてると実感させられる。
    それゆえ結末はめでたし、めでたしではなく
    もう少し深い物語であって欲しかった。

  • 物づくりと魔法の才能を持つカーランド人と、征服者アアランド人がすむ世界。アアランド王がカーランド人を虐殺したことから、平和の鐘が破壊され、封印された魔物が開放され戦乱が広がる。
    主人公たちカーランド人はアアランド人から逃げるが、襲撃を受けて主人公が捕らえられる。主人公は憎しみから、魔物に取り込まれるが仲間たちのと歌の力により、解放される話。
    主人公が魔物に取り込まれてから開放されるまでの展開がすばらしい。一方しっかりした話なだけに、平和的なカーランド人と乱暴なアアランド人というのが、ちょっと単純すぎるかなと感じた。

  • 最近ミステリーみたいな現実的な本ばかり読んでいて、久々のファンタジーでした。面白かったけど、今ひとつのめり込めなかった物足りなさがのこる。タゼーレンが自分を取り戻す場面はちょっと泣けた。この人の別の本を探して読んでみようと思った。「夜の写本師」から読むのがいあのかなぁ…

  • おおー、これはすごい。力入ってる-。
    と思ったら、乾石さんが何十年も温めてきたネタなんだそうで。
    滅びから始まる物語で、読んでてズキズキする話なんだけど、大いなる救いが待ってる。
    ここまで絶望にうちひしがれても、人間て立ち直れるんだなあ……って。

  • 「無理なことであるのなら、止めている。だが、そなたには、そなたの心には、夜のような淵があって、わたしが教えた歌や竪琴の技術、そなたが今まで経験した組み立ての知識もすべてそこに蓄えられている。弓にしてもそうだ。淵は深いがゆえにまだあふれてこないが、努力をつづけていれば必ずあふれるときが来るだろう。むかないことに努力をしても実を結ぶことはないかもしれないが、それとて無駄ではない。経験に無駄ということは決してないのだ。そして、そなたは好きなのだろう、弓が?歌が?機械が?好きということは、つづけるべきだというしるしだ。成果があがらないのは淵がそれだけ深いということ。つづけるんだ、タゼーレン。それこそが力になる」

    「ーー練習を重ねることだ。ただひたすらに。少しずつでいいから。やめてしまえば道はとぎれる。焦らずに、一つ一つ、積み上げていくんだ」

  • 満足。
    分厚いぞ分厚いぞ、とわくわくしながらページをめくる。「歌うたい」・・・短い詩のようなものがメインの物語の材料としてあるから、二段組み!なのかも?これを段組みしないでいたら、ちょっと間が抜けたようなレイアウトになるからかも。でも単純に「長い!」からかもしれない。
    ずっとずっと読んでいたいような物語なので、長いのはほめことばです。

    ファンタジーっていうと軽く聞こえるので、「異世界小説」とでもジャンル分けしたい。重厚で美しくてかなしい、はかない・・・相反するものを物語っている。

    地名などは架空のものなんだろうけど、地形などからなんとなくこの世界のあのあたりの話なんだろうな、と想像できるので、ネットでそのあたりの国の歴史を読んでみたりするのも、乾石作品の楽しさ。

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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