- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488028183
作品紹介・あらすじ
謀殺された幼馴染みの復讐のため、テレビ局のADとなった竜泉佑樹。ターゲットの3名を含む9名で曰くつき無人島のロケに参加した佑樹だったが、初日からターゲットの一人が殺されているのを発見する。自らが手を下すはずが、一体何者の仕業なのか? しかも、その犯行には人ではない何かが絡み、佑樹たちの中に紛れ込んでしまった!? 疑心暗鬼の中、またしても佑樹のターゲットが殺害され……。『時空旅行者の砂時計』で話題を浚った著者が贈る〈竜泉家の一族〉シリーズ第2弾、予測不能な孤島本格ミステリ長編。
感想・レビュー・書評
-
圧倒的に面白い★5 前代未聞の孤島ミステリー 仰天設定にも関わらず超本格な推理小説! #孤島の来訪者
幼馴染を殺害された主人公は、復讐するためにテレビ局で孤島のロケに参加する。密かに殺害計画を進めるも、ターゲットである一人が何者かに殺されてしまう。主人公は犯人を捜し始めるのだが、全く想定だにしない犯人が…
なんとなく情報は知っていたので、どんな特殊設定なんだろうなぁと思ってましたがビビリました。SFホラー映画「○○からの物体X」を思い出してしまいました。あー懐かしい。
こんな設定にもかかわらず、どんだけ本格ミステリーでロジカルに組み立てるんだと。難しいと思いますよ、作者の熱の入れようがグイグイ伝わってきて感動しました。そして端々に見られる本格ミステリーへの愛が溢れていてイイ!
ストーリーの展開も情報の見せ方もうまいし、登場人物や動物たちも個性豊かで素晴らしい。閉ざされた孤島でそれぞれが疑心暗鬼になるホラー要素も効いている。物語全体としても筋が綺麗で、起承転結、伏線回収などもバッチシ!文句なしです。
作者からの挑戦にチャレンジしましたが、いやー難しい。
がっつりミスリードされました、これは気が付かないよ。しかしながら真相解明は納得、よくできています。というか、ホント作者は良く組み立てたと思う。
特に本格ミステリー好きには超おすすめの作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幼馴染を殺した三人の男に復讐を企てて孤島のテレビロケにスタッフとして参加している主人公(前回とは別の人)
復讐は島のある伝説によって思わぬ方向に向かう。
シリーズ二作目、特殊設定が意外なもので戸惑いましたが楽しめました。
夏なんでホラーはピッタリでした。
やたらと食料にピザパンが出てくるのと、シリアスな状況なのに主人公が猫好き要素みせてくるのが少し面白かったです。
復讐者?探偵?とどっちなのかわからないまま話が進む感じも良い。
怪しい部分は見つけても全然トリックまでは浮かばず。
この調子で三冊目も読みます。 -
幼馴染の死の復讐の為、絶海の孤島でのテレビロケに潜り込んだ竜泉佑樹。標的は三人。しかし標的の一人目が死体で発見される。先を越したのは擬態の得意な「マレヒト」という人を襲う存在。復讐遂行の為に佑樹はマレヒトが擬態しているのは誰なのか推理を始めるが二人目の標的が殺される…。今回もマレヒトの特徴等複雑な特殊設定が上手く生かされていて、あれ雑に流したなと思った箇所は後からきちんと掬って纏め上げ綺麗に閉じている。ミステリとしてもマレヒトとの対決物としても面白い。しかし特殊設定に軸が傾き過ぎなせいか推理の過程で何故思いつけるそれ?が何回かありもやもや。そもそもマレヒトの存在を早々に見抜く展開が無茶か。
-
覆された一冊。
孤島ミステリ。
主人公が復讐のターゲットにしたのは三人。
なのにその中の一人が先に何者かの手によって殺されるという最悪の事態に陥ってしまった。
これ以上の妨害は許さない…。
限られたメンバーの中の一体誰が?疑心暗鬼の雰囲気、暗号の謎。
ごく普通のミステリに抱くワクワク感をくすぐられながらのまさかの特殊設定。
これも有りか⁈に最初は戸惑いながらも謎解きが進むにつれてすっかりこの世界に染まっていく自分がいた。
そして全てを見届けてみれば、これも有りか⁈がこれしかない!に覆されたような読後感。
すごいな、これ。 -
<竜泉家の一族>シリーズの2作目。本書の中でも語られている「特殊設定ミステリー」。前作「時間旅行者の砂時計」では、タイトルからもわかるように、タイムトラベルが「特殊設定」となっていた。本書の特殊設定は×××となっている。単なる孤島を舞台にしたクローズドサークルものではなかった。ただ主人公が、その「特殊設定」をいとも簡単に解明してしまうのはどうだろうか。かなりのトンデモ設定なのだが。
それでも前作よりも読みやすいし、とても面白い。最後にどんでん返しもあるし。最近出た3作目も読んでみたい。 -
特殊設定モノ。後半、真相が二転三転して目まぐるしい。ついていくのが大変だった。しかし、そのぶん読み応えもあり、最後まで飽きさせられることなく一気読みだった。
-
評判がいいから期待して読んで、期待以上でした!!推理小説好きには是非読んでもらいたい!!正直最初探偵役が、「あいつが犯人だ」と指摘した時、これはとんでもミステリーかと思いきや、いやいやガッツリ本格でした。
結末までに細部の謎が全て明らかにされる様は心地よい。
次作も楽しみ。 -
外界から隔絶した孤島で起きる殺人劇という古典的な舞台に、“特殊設定”という演出がミックスした特殊設定本格ミステリ。
物語中盤で明かされるその特殊設定がとにかく特殊だ。ぶっ飛んでる。これを受け入れられるか否かで賛否が分かれるだろう。
一旦受け入れてしまえば、クローズドサークルにおけるフーダニットの面白さは充分。謎解きはやや難しめか。マイスター・ホラなるメタ視点が介在し、謎を解くための手掛かりもこれでもかと提示した「読者への挑戦」付きで、フェアプレイに徹している。残念ながら、私は真相には辿り着けなかったけれども。。
タイトルからはわからなかったが、本書は《竜泉家の一族シリーズ》に属するシリーズもので、第2作の位置付け。順不同に読んでも問題無い模様。他の作品も読んでみたい。
このミステリーがすごい! 13位
本格ミステリ・ベスト10 7位
SRの会ミステリーベスト10 1位
ミステリが読みたい! 13位
《竜泉家の一族シリーズ》
1. 時空旅行者の砂時計
2. 孤島の来訪者
3. 名探偵に甘美なる死を -
『時空旅行者の砂時計』が面白かったので竜泉シリーズ第二弾のこちらも。
前回の登場人物がほんの少しだけ登場するも、ほとんど関係がないのでこちらだけ読んでも楽しめます。
今回もびっくりな設定。前回とは似たような設定かと思いきや、そっち!?
なにを書いてもネタバレになりそうなので、読み終えた私の気持ち。
面白かった!(