- Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488104054
感想・レビュー・書評
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木々高太郎の『折蘆』を読もうとして、巻頭に『ローマ帽子の謎』 ネタばれがあると注意喚起してあり、未読だったのでこういうことになるといじましいわたしは、すわ!と読んだのである。
親子で探偵。父、ニューヨーク市警察刑事係長。息子推理小説家。
ローマというからイタリアかなと思いきや、ニューヨークはブロードウエイ、ローマ劇場、満員観衆の中で起こった殺人事件。
有名なエラリー・クイーンだし、処女作だし、キャラクターもくっきりしているのだけれど、まあまあの作品と思ってしまう。
シャーロック・ホームズがおもしろいと言っていた頃に読んだら、もう少し感激していたのではないか。ミステリーの読み過ぎなり。
いじましい=けちくさい
何にけちしたのか、古典だし、ま、いいか。 -
◆読書記録1冊目
◆No.019 -
2020/06/20
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4+
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原書名:The Roman Hat Mystery
著者:エラリー・クイーン(アメリカ、小説家)
訳者:井上勇(1901-1985、広島県、翻訳家) -
名前はよく聞くものの、今まで読む機会がなかったエラリー・クイーン。「どこかで聞いたような話だ」と感じるのは、多分この本を元ネタにした何かを読んだからなのだろうなあ……。
何かと時代の隔たりを感じることが多かった。 -
犯人、当てましたよ!
でも、動機や殺害方法までは、さすがにわかりませんでしたが。
翻訳がかなり古いのですが、私がミステリー好きになった頃のホームズや、ポワロもこんな雰囲気の翻訳だったなぁと懐かしくなりました。
電子機器や、デジタルがほぼない、昔のミステリーはやっぱり楽しいな! -
推理小説の古典。
エラリー・クイーンは『Yの悲劇』に代表される、ドルリー・レーン四部作しか読んでいなかったが、初めて処女長編を手にとってみた。
密室と化した衆人環視の劇場の中で殺人事件が発生する、といういかにも古風な推理小説の設定で、被害者のシルクハットの紛失、という謎がおまけでついてくる。こりに凝った密室トリックや、あっと驚く真犯人を期待していたが、動機もトリックも真犯人も粗く、やや拍子抜けした。処女長編としては及第点なのだろうが、合格点には至っていない。もったいぶったクイーン父子の人物像もあまり好きになれないものだった。
アガサ・クリスティーがあれだけの作品を書きながら質を落とさなかったのは、トリックもさることながら、ポアロやミス・マープルに代表される人物の描き方がうまかったのだと、あらためて思い知らされた。 -
ローマ劇場で人気の芝居の上演中に男の死体が発見された。死の間際、男は「人殺しだ、殺された」と言い残す。死体はよからぬ噂のある弁護士フィールドだった。捜査の指揮をリチャード・クイーン警視がとり、まもなく息子のエラリーが呼ばれる。エラリーは現場から被害者のシルクハットが消えていることを重視した。
――クイーンのデビュー作。内容と全く関係ないが、ニューヨークの夜って遅いのね。深夜までみなさん遊んでいらっしゃる。