ABC殺人事件 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ク 2-2)
- 東京創元社 (2003年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488105389
作品紹介・あらすじ
●大崎梢氏推薦――「連れて行かれた世界で、思い切り突き飛ばされたような、いっそすがすがしいまでの敗北感」
●深町眞理子氏推薦――「ポワロにリアリティーは無用。近頃の劇場型犯罪を先取りしたわが最愛のポワロものです。」
ポワロのもとに、奇妙な犯人から、殺人を予告する挑戦状が届いた。果然、この手紙を裏書きするかのように、アッシャー夫人(A)がアンドーヴァー(A)で殺害された。つづいてベティー・バーナード(B)がベクスヒル(B)で……。死体のそばにはABC鉄道案内がいつも置いてある。Cは、Dは誰か? ポワロの心理捜査がはじまる! 著者の代表作。
感想・レビュー・書評
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犯人が分かってるミステリーって、緊張感薄くてそんなに好きじゃないんだよな…と思いながら読んでいて、最後に見事やられた!!
名作をなめてすみませんでした。これは読んでよかったな。それにしてもクリスティはいろんなトリックを考えてすごいなあ。
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名探偵ポアロの元に届けられた挑戦状。Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が…。連続殺人の裏に隠された犯人の本当の目的とは。
1936年に発表されたアガサ・クリスティの長編推理小説。殺人予告を匂わせる手紙が届き、ポアロは推理を働かせるが、アルファベットの順番に殺害される被害者。ポアロの焦りや緊迫感に支配された展開。何かがおかしいと思いつつも、その違和感の正体がわからない。
最後に迎えるトリックや、その動機を知ったとき、ネタバレを知る前に読むことができて良かった。って思いました。
原作が約90年前に発刊されたなんて...古典的なのに現代でも十分に通じるトリックには脱帽です。また、ポアロと相方ヘイスティングズの掛け合いも面白くて、全体的に非常に読みやすい構成でした。
“そして誰もいなくなった”もとても印象深い作品でしたが、この作品を読んで、アガサクリスティの魅力に取り憑かれました。気になった方はぜひ、手に取ってみてくださいね。
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アガサ・クリスティーの名作。映像化も多いクリスティーだけれども本作と誰もが知る有名作品で展開にワクワクした。ミステリの女王の異名は伊達ではなく、被害者の名前の頭文字がABCと続く謎は、どのように考えればいいのか読者を悩ませる。名探偵ポワロシリーズの代表作。是非!
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今まで読んだアガサ・クリスティで一番好きかも。他の作品は事件が起こるまでが長いのが難点だったんだけど、この話は手紙が届くのも早いしどんどん事件が起こるのでずっとわくわくしながら読めた。あっと驚く仕掛けというよりは一般的なミステリという感じだけどこういう話はやっぱり面白い。
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途中から犯人がわかってしまって少し面白みに欠けるように思ってしまったが、実際は全然そんなことはなく、最後の展開で大きく裏切られてとても面白かった。
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面白かった。登場人物たちが個性的でとても良かった。最後の最後で「なるほど、その視点を持ってないと分からないのか!」と思った。さすがです!