猫 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488139049

感想・レビュー・書評

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  • 夫婦のかたちはそれぞれってこと⁉️
    共依存ではあった
    最後がとてもすき

  • こんな日常なら独りがいい……
    でも、憎む相手がいると生きる気力が生まれてくる不思議

  • メグレでないシムノン。

    老いた男が妻に最愛の猫を殺された。
    お返しに妻の可愛がっていたオウムを虐げる。そしてオウムもまた死んでしまう。
    濃く残る猫の気配、それに重なる母や元妻の記憶、生前以上にプレッシャーをかけてくるオウムの剥製。
    それらに囲まれながら、老夫婦は傷つけ合う。
    声には出さない。互いに手紙を渡す。
    目も合わさずに。あるいは憎しみを込めた視線を交わしながら。

    いたたまれない、ヒリつく空気感。
    いつまで続くのだろう?
    二人の関係はずっとこのまま?
    そもそも何故この正反対な夫婦は一緒にいる…?

  • 73歳と71歳の老夫婦。夫が飼っていた猫の死に始まった、ひとつ屋根の下での際限のない駆け引き。

    年寄りだからと言って、執念も猜疑も屈折もなくなるわけではありません。

  • タイトルは猫だけど、猫はキーワードとして再三登場するのみ。とことん妄執にとらわれた老夫婦の、静かで怖ろしい日々のお話。

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著者プロフィール

1903年、ベルギー、リエージュ生まれ。中学中退後、転職を繰り返し、『リエージュ新聞』の記者となる。1921年に処女作“Au Pont des Arches” を発表。パリへ移住後、幾つものペンネームを使い分けながら数多くの小説を執筆。メグレ警視シリーズは絶大な人気を
誇り、長編だけでも70作以上書かれている。66年、アメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞。1989年死去。

「2024年 『ロニョン刑事とネズミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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