- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488139049
感想・レビュー・書評
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夫婦のかたちはそれぞれってこと⁉️
共依存ではあった
最後がとてもすき詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんな日常なら独りがいい……
でも、憎む相手がいると生きる気力が生まれてくる不思議 -
メグレでないシムノン。
老いた男が妻に最愛の猫を殺された。
お返しに妻の可愛がっていたオウムを虐げる。そしてオウムもまた死んでしまう。
濃く残る猫の気配、それに重なる母や元妻の記憶、生前以上にプレッシャーをかけてくるオウムの剥製。
それらに囲まれながら、老夫婦は傷つけ合う。
声には出さない。互いに手紙を渡す。
目も合わさずに。あるいは憎しみを込めた視線を交わしながら。
いたたまれない、ヒリつく空気感。
いつまで続くのだろう?
二人の関係はずっとこのまま?
そもそも何故この正反対な夫婦は一緒にいる…? -
73歳と71歳の老夫婦。夫が飼っていた猫の死に始まった、ひとつ屋根の下での際限のない駆け引き。
年寄りだからと言って、執念も猜疑も屈折もなくなるわけではありません。 -
タイトルは猫だけど、猫はキーワードとして再三登場するのみ。とことん妄執にとらわれた老夫婦の、静かで怖ろしい日々のお話。