「骨董屋」って良いナ
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「語り手のサールズは、友人が館長を務める博物館で起こった怪事件の際、モリス・クロウと知り合った。骨董商のクロウは、現場で眠れば犯罪の決定的な場面を脳内に再現できると述べ、犯罪は周期的に起こるとの持論を展開する。事件はその持論をなぞるように起こり、クロウは捜査官の手に余る難件をたちどころに解決してのける。サールズは彼の言動に魅せられ、父クロウを信奉する絶世の美女イシスと共に調査に同行しては、クロウが携わった事件の詳細を書き留めるようになった──。〈クイーンの定員〉に選ばれた十編収録の連作集。初の完訳。解説=横井司」