幸運には逆らうな (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 178
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488196097

作品紹介・あらすじ

独立記念日を迎え、祝賀ムードのシンフルの湿地で爆発事故が発生。現場は密造酒の製造所だと思われていた建物だが、事故がきっかけで作られていたのは覚醒剤だったことが発覚する。爆発の巻き添えで友人が負傷してしまい怒りに燃えるアイダ・ベルとガーティに引きずられ、フォーチュンはクスリをばらまく悪党探しに協力することに……。CIAスパイ&おばあちゃんズの活躍はますますスケールアップ、好評〈ワニ町〉シリーズ第六弾!

感想・レビュー・書評

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  • CIAスパイのフォーチュンととんでもおばあちゃんズアイダ・ベル&ガーティの〈ワニ町シリーズ〉最新作でおま

    今回も面白かった!
    三人が繰り広げるドタバタが次から次へと襲ってくる
    特に今回はスピード狂のアイダ・ベルが新しい乗り物エアーボート(後ろに巨大な扇風機みたいなんが付いてるやつ!)を手に入れて大幅パワーアップ!シンフルの町を爆走します

    相変わらずのザ・アメリカンコメディなんだけど、これが頭空っぽで楽しめる
    たまにはこういう読書もいいもんだ

    そして次巻では遂にフォーチュンの秘密が愛するカーター保安官助手にバレてしまうみたい!
    うーん楽しみ!

    • 1Q84O1さん
      ひま師匠、座布団一枚どーぞ!
      ひま師匠、座布団一枚どーぞ!
      2023/10/06
    • ひまわりめろんさん
      もう2,800枚くらいたまってるのでいらないです(´Д`)ハァ…
      もう2,800枚くらいたまってるのでいらないです(´Д`)ハァ…
      2023/10/06
    • 1Q84O1さん
      山田くーーん!
      2700枚ぐらい持って行って!(# ゚Д゚)
      山田くーーん!
      2700枚ぐらい持って行って!(# ゚Д゚)
      2023/10/06
  • 2015年 原題”Soldiers of Fortune”

    <ワニ町>シリーズ第6弾。
    シリーズ1、2、3と読んで4、5を抜かして本書にきてしまったので、その間にフォーチュンとカーターが付き合い始めていたり、シーリアが町長になったりと多少進展があるものの話には追いつけた。

    スピード感とスリル満点なのは相変わらず。
    フォーチュンとアイダ・ベル、ガーティのトリオは一段と結束力が増して最高です!解説によると本国アメリカでは25作まで出ているとか。うわっ!この先どうなっていくんだろ〜。

  • 表紙の先頭がガーティなの納得
    1番印象に残ってる。
    あんまり関係のなさそうな場面で、いつもながらふざけていたけれど不意打ちのように遊ぶ場面の重要さに気付かされ、彼女の話を聞くうちに重みが増していった。

    六冊目、六つの事件(細かいのはもっとあるけど)事件のたびに進む時間は、他の本に比べれば遅いけれど(?、引っ越してきて二ヶ月経ってない?)
    すごく早く読み終えてしまった。

    一作目を振り返ると、自分の読んでいる他の小説に比べてドタバタ感が強くてはじめは面食らうような、馴染めなかった部分はあるものの、シリアスな要素や人の心の動きとのバランスに慣れて楽しみなシリーズとなってきた。

    どんどん起こる犯罪が凶悪な方向に進んでるのと、主人公のタイムリミットが迫ってきている。

    なんというか面白い海外ドラマの一話だけ見ているような軽さで…
    シーズン一気見したい!

  • 待ってました〜!翻訳ありがとう!!
    シリーズのたびに3人が大好きになるし、アリーやマリーやウォルターも好きになる。犯罪も麻薬密売と組織的な悪になってきて、対峙するスワンプスリーのチームワークがまた冴えてきてる。

    新しいボートでスピードアップな展開にもなって、このままどんどん読み進めたい!!早く次も翻訳してほしい!!
    今回の爆笑ポイントは、ボートにシャツで縛り付けられたガーティを二度見してしまうカーター。あと、ワニボートではしゃぐガーティとその後の釣り人たちの紳士的な対応。南部人って気風が良くておおらかな人なのかな?と思わせる。

    カーターとの関係に悩むフォーチュンが丁寧に描かれてて、いっしょになって心配してしまう。なかなか落ちないタトゥーを見て、怒るより笑ったカーターにほっとするフォーチュンなんて、第1作目からしたら考えられない変化なんやけどなぁ。。。
    次の巻ではとうとうカーターに正体を知られてしまう、って後書に書いてたので
    (ネタバレやん!!)ほんとに早く読みたい。

  • 今回もめちゃ面白くてスイスイ読めた。
    理屈も何もないノンストレスでただただ笑った。
    この3人組が私の身近にいたらどんなに楽しいだろう。次回も待ち通しい。

  •  「ワニ町」シリーズいつの間にか6作目。シリーズは3作ほどを区切りにして、その後翻訳出版打ち切りなんていうことがままある。出版社を変えて別の翻訳者で再開、なんて版権の移動もあったりするから、翻訳ミステリーのシリーズものは心配だ。しかし、本シリーズは人気があるらしく、きちんと翻訳が続いているし、打ち切りの話もまったく出てこない。ストーリーも良いが、翻訳小説とは思えないほど、日本語訳の文章も素晴らしいシリーズだと思う。

     さて前作から続いて、保安官助手のカーターは未だ完全復活ならず。それもそのはず毎年一冊ずつ読ませて頂いているぼくらとは違って、作中では一日二日くらいしか経過していないのだから。ひょっとすると、6作目でなおフォーチュン到着後一ヶ月くらいしか経過していないのではないか? そして選挙の結果、最も嫌なキャラクターとも言えるシーリア新町長が君臨を始めようとしているシンフルの町。まだまだ落ち着かぬ様相を見せる状況のなか、我らがトリオは健在どころか元気を増すばかりで何とも頼もしい。

     凄腕の暗殺者から逃れるため正体を隠し普通の女の子のようにして潜んでいるが、実は経験豊富なCIA秘密工作員であるフォーチュン。ベトナム従軍経験を今も活かしているアイダ・ベルとガーティのお婆ちゃんコンビ。以上、三人の戦闘経験豊富な隠れ兵士トリオが毎作活躍する本シリーズである。リーダーシップを持つアイダ・ベルと、とにかくアクション好きで乗り物好きだがその行動がいつも危なくてたまらないガーティという、二人の婆ちゃん戦士の協力の元、フォーチュンは新トリオ体制の元、理不尽と独裁が進もうとしているシンフルことワニ町の平和のために獅子奮迅の活躍を果たしてゆく。

     孤独な工作員であったフォーチュンがこの町に来てから、休むことなく事件が起こるし、その発生間隔はわずか数日から一週間という忙しさ。前作から本作までもニ三日しか経っていないというこの濃密で忙しい町。政治や利権を乗っ取ろうと企む悪党たちと、その支配を許さぬとばかりにかつての戦闘技術を駆使せんとするおばあちゃんズ+フォーチュンの主人公トリオ。

     当面の的をやっつけても、まだまだトリオは出塁を余儀なくされるだろう。全快にはまだまだ及ばないカーターがベンチを温めている時期はいつまでだろう。予断を許さぬ今後の展開も、また楽しみでたまらない本シリーズ。ますます高まる期待と安定した面白さに満足の一話でありました。

  • 独立記念日を迎えたシンフルで、またもや事件が発生!
    新町長のシーリアがいとこのネルソンを新保安官にするといいだした!そのバタバタの最中に湿地で爆発が起こり、そこには覚醒剤が絡んでいて……→

    シリーズ6作目も冒頭からハチャメチャ(笑)いつものドタバタかと思いきや、ウォルターが怪我をしてアイダ・ベルたちの怒りが爆発!挙句に誰かが覚醒剤の製造所まで作ろうとしていることがわかり、フォーチュンたち「SWAMP TEAM 3」が動き出して、いやもう変わらず楽しい!今作は特にガーティが!笑

  • 今回も最高だった。主にガーティ。ガーティの宇宙人具合がやばすぎて、笑いすぎて、わたしの腹筋が死にましたね…

    フォーチューンとカーターの恋もそこそこ気になるけれど、シンフルの街がこれからどうなるのか気になる気になる気になる!バナナプディングはどうなるの!!!?(わたしも食べたい

  • ワニの町シリーズ第6弾。
    あらすじ
     新市長シーリアは権力を暴走させ好き放題して町を支配しようとしている。手始めに今の保安官をやめさせ、新しく自分のいとこネルソンに変えると言い出した。カーターはまだ怪我で休職中だ。
     そんな時、町外れの家屋が爆発する。原因は覚醒剤。製造工場になっていて、密売人と思われる男性の死体も見つかる。フォーチューンは町のマフィアと手を組み、エアボート(超高速のボート)も手に入れ、「湿地3人組」で捜査を開始する。調べを進めていくうちに、「スワンプ・バー」に関係者がやってくると見当をつけ潜入することにする。ガーディとフォーチューンがバーにふさわしい格好(タトゥーのように見えるインクなど)をして。そして関係者を見つけたが、それはネルソンだった。ネルソンは捜査で知った覚醒剤依存者に密売の仲介をさせていたのだった。

    《感想》
     カテゴリーとしてはコージーミステリーなのかな。ミステリー部分は堅実。特に今回は町の住人ではない覚醒剤密売人なので、ゼロからの捜査だった。3人はコツコツ真面目に捜査に集中している。ただ捜査の合間にガーディのコメディー部分、さらに今回はアイダ・ベルのスピード狂の部分まで出て来て、ストーリーをかき回してい。この3人の会話の掛け合いは面白いし、リズム感がある。誰か一人が何か言ったら後の登場人物がポンポンポンポン気の利いたセリフを返すところはアメリカのコメディ・ドラマを見ているようだった。
     アメリカ?南部特有?の文化が垣間見えるのも面白い。ティーンエイジャーたちがキャンプをする時にはお目付け役の大人が必要だそうだ。あとは、あとガーディのバッグに入っていると期待されたヴェポラップって、マッサージクリームとして使われているみたい。
     さらにさらに今回は出てくる食べ物がいつにもまして美味しそう。いつものカフェ、フランシ-ンのお店のバナナプディングはもちろんのこと、お祭りなどの屋台に出てくるファンネルケーキ(細めのドーナツみたいなもの)とか、ザリガニをポテトと一緒に辛めの味付けをしたものなど、日本にはなさそうなものが出てきた。
     主人公、フォーチュンの恋愛模様はミステリー小説としては丁度良い塩梅だ。フォーンチューンはシンプルの街に来てから人生を楽しむとか人生の意味などに思いを馳せるようになった。ガチャガチャして複雑な日常の暮らしというのもありかなと思い始めている。まあこれだけ刺激が強かったら、スパイだって退屈しないと思う。
     ミステリー部分も、その他の部分も、お笑いをそのバッチリな作品で次回も楽しみ・・・というか、今回一番びっくりしたのは解説にあった、この作品が25作まで出ているっていう事。日本でもずーっと出版してほしい。

  • ワニ町シリーズ最新作。早くも6作目(アメリカ本国では25冊出てるらしいのでまだまだ楽しめる、翻訳続けてください創元様)

    本作でも、ばあさん2人と主人公フォーチュンとのドタバタコメディをとにかくなんも考えずに頭空っぽにして読み進めたらいい。

    おけら長屋とこのシリーズは、ほんまそれだけでいいので貴重。難しい小説、感動小説、悲劇、シリアス…それらの面白さは充分に承知しているが、アホみたいにあっけらかんと笑うだけってことも実は非常に大切なのだ。

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