サム・ホーソーンの事件簿 IV (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488201067

感想・レビュー・書評

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  • サム・ホーソーンの事件簿第四弾。

    銀行強盗をきっかけに、無事次の看護師さんが見つかって良かった。
    謎解きに積極的だし、自ら推理はしてみるし、解決のヒントを与えてくれるし、
    そうそう、助手というか、ワトソン役とはこういうこと。

    保安官が結婚して出番が少なくなってきたので、良かった。
    というか、話が面白くなった気がする。
    一緒に歩いていた革服の男が消える話とか、
    プールから男が現れる話とか、
    少女が見た部屋が消える話とか。

    でも一番良かったのは、元看護士エイプリルの息子の誘拐事件。
    サムが事件を解決することを、
    息子を取り替えしててくれることを、
    エイプリルが強く信じていて、感動した。

  • 新レギュラーの登場がありました。
    内容は、いつも通りの今では素朴な感じのする不可能犯罪もの。
    一部、「ちょっとそれはないんじゃない?」って話もありますが、安心して「不思議だなぁ」と思いながら読むことができますね。
    おまけについている、ホーソーンものじゃない短編が西部もの推理で、これまた良い感じでした。
    別シリーズなんだから、ちゃんと短編集にまとめてくれればいいのに。

  • 知り合いに薦められ、本屋でやっと見つけたので大人買い…。

  • 作品中でドイツとヒトラーの話題が増えてきた。「革服の男」は偶然が多いのと革服の男の人柄のせいで、なんともほっこりする作品だった。大がかりな仕掛けの「幻の談話室の謎」も良かった。庭師のビルもいい。

  • 5 

    完全に趣味と合致しているシリーズ。本作も満点。

    最近読んだ光文社文庫の短編集『革服の男』と2編ダブっている。こちらは新訳だったが、“メアリー・ベスト”が“メリー・ベスト”、“やぶにらみ”が“斜視”に変わったのに気付いたぐらいで、文体・雰囲気とも大差ない。光文社文庫版でも気になったが「呪われたティピー」は他シリーズキャラクター、ベン・スノウとの共演作で、地の文がサムの語りではなく三人称視点なのが特徴的、と言うか新鮮。

  • うーん、好きなシリーズなのだが、かなりネタ切れ感が出てきたなあ。
    中では、しょぼいけど「サム医師と一緒にいた謎の男をみんな見ていないと言った」という回が好き。

  • 『黒いロードスターの謎』
    スプリングフィールドに向かう途中ノースモントに立ち寄ったメリー・ベストとサムの出会い。ノースモントの銀行で起きた強盗事件。殺害された支店長カートライト。黒いロードスターに乗って逃亡した強盗たち。消えたロードスター。銀行で手錠に繋がれた4人の行員たちの証言。

    『二つの母斑の謎』
    心臓発作でピルグリム記念病院に運び込まれたヒュー・スターリー。調査の為に訪れたレストランで行われた腹話術師のイベント。腹話術師ラリー・ローの壊された人形。夜中に何者かに襲われたスターリー。消えた夜勤の看護婦アンナ・フィッツジェラルド。発見されたアンナの遺体。アンナとスターリーの母斑の秘密。

    『重体患者の謎』
    サムが与えた薬を飲んだ途端に死んでしまった重体患者のベティ・ウィリス。ベティの姪フリーダに残される遺産。審問会で医師免許をはく奪されそうになるサム。

    『要塞と化した農家の謎』
    ベルリン・オリンピックを目指してトレーニングに励むビル・クローニー。ナチスを支持し連邦保安官から監視されるルドルフ・フランクファート。近隣住民からの攻撃に警戒し金網を張り要塞と化した彼の家の中で発見された遺体。サムとともに死体を発見したポール。恋人をめぐり対立するビルとポール。フランクファートと小競り合いを起こしたビルにかかった容疑。

    『呪われたティビーの謎』
    ベン・スノウと名乗る老人の語る西部の物語。ビリー・ザ・キッドと言われたベン・スノウの人生。ネイティブアメリカンのティビーの中で過ごした人間が死んでいく謎。ランニング・クラウドの死体。同じティビーで過ごした妻の謎。

    『青い自転車の謎』
    子供たちと自転車で遊ぶ高校生アンジェラ・リナルディ。曲がり角を曲がったところで自転車を残し消えたアンジェラ。子供たちの証言とアンジェラが交際した男たちの容疑。捜査中行方不明になったジュディー・アーディングの遺体発見。アンジェラの恋人フィル・ギルバードの容疑。現場いん残された自転車の跡と自転車のタイヤの秘密。

    『田舎教会の謎』
    エイプリスの息子サムの洗礼式にやってきたサム・ホーソーン。洗礼式の途中誘拐されたサム。サムの代わりにおかれた赤ん坊の人形と脅迫状。密室の教会からの誘拐。エイプリルの友人アヴィー・プレストンと恋人ジョー・カーティスの秘密。

    『クレンジ・ホールの謎』
    ノースモントにやってきたビック・バンド。バンドのトランペッター・ビックス・ブレイクの殺人事件。ブレイクはかつてリンカーン医師の妻に求婚していた。コデイン溶液を注射されての死。ビックバンドとヘロインの関係は?

    『消えたセールスマンの謎』
    サムの目の前でアビーの家にポーチに入ったまま消えたジェームス・フィルビー。再び現れたフィルビーは失踪を否定。翌日殺害されたクロフォード。妻の目撃で犯人はフィルビーと断定。追跡され再びアビーの家のポーチから消えたフィルビー。

    『革服の男の謎』
    革服の男を目撃し避けようとして事故を起こしたマーチ・ギルマン。頭部を強く打ち付け病院に運び込まれる前に死んだギルマン。革服の男を探すサム。革服の男サック・テイラーと飲み泊った宿屋。翌朝消えていたザック。サムが一人だったと証言する宿屋夫婦。他にもサムが1人であったと証言する人々。その真意は?

    『幻の談話室の謎』
    消える談話室の伝説を持つ屋敷の主人ミンの死。彼女の姪ジョージのの証言。ミンが倒れていたのは伝説にある談話室であったとのこと。消えた談話室の謎。ジョージーの母親ケイトの秘密。とジョージーを見守る父親の秘密。エレベーターの謎。

    『毒入りプールの謎』
    誰もいないプールから現れたフィリップ。今度は飛び込んで消えると宣言するが・・・。プールの底で死体となったフィリップ。青酸による毒殺。プールにおとされたジュースのコップとストローの謎。

    『フロンティア・ストーリー』
    ベン・スノウ・シリーズ

    保安官助手を殺害するように街のギャング・レンに依頼されたスノウ。依頼を断り部屋を出るが死体となって発見されたレン。街の賭博場の帳簿に隠された秘密。レンの弟ハリーと保安官の秘密。

  • 相変わらず不可能犯罪の多い街だ。
    いつもどおり、出来の良し悪し(悪しってほどでもないけど)はあるけど、どれも面白い。
    「革服の男の謎」「田舎教会の謎」は面白かった。

  • 老医師サム・ホーソーンの、事件解決回想譚12話。主人公の語り口と人柄により、残酷な事件ものほほんと読めます。

  • 2006/12/06読了

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