パンプルムース氏のおすすめ料理 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ホ 5-1)

  • 東京創元社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488215026

感想・レビュー・書評

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  • 以前どこかで美味しい料理が出てくる小説として紹介されていた本。たまたま図書館で発見して借りてきました。くまのパディントンの著者の本、だそうです。
    グルメガイドブックの覆面調査員をしている元刑事のパンプルムース氏が愛犬で元警察犬のポムフリットと調査先のホテルレストランで事件に巻き込まれ…というストーリー。
    料理×ミステリは好きな題材ですが、それにお色気×コメディが加わり、ドタバタしすぎていた。パンプルムース氏は何度も命を狙われたりしているんですが、それよりもレストランのオーナー夫人に貞操を狙われている時の方がよっぽど鬼気迫るように描かれていて笑った。私は、このくだり必要か…?と思ってしまったけど。ミステリよりはコメディ寄りな印象でした。
    ポムフリットはとても賢いわんちゃんで、好きです。

  • 人物、料理、坦々と進む事件。頭で咀嚼して呑み込むまで苦労した。プロットを補完する説明も簡素。昔日のコメディー短編映画を観ているような。
    この本は習うより慣れろだ。もう慣れた。
    次号も楽しみである。

  • あの「くまのパディントン」の作者が書いた、ミステリ作品。

    ちょっと悪のり系のネタもありますが、ユーモアたっぷりな感じです。

    グルメ評価本の、覆面調査員パンプルムース氏と、愛犬ポムフリットの珍道中・・・。

  • 読み始めてから知ったんだけど「くまのパディントン」の作者さん。そしてその影響なのか、ミステリではなくコメディですね、これは。映画とかになったら面白いかも☆彡結構奇想天外ですよこれ。元刑事でいまは覆面店舗捜査官で美食家のパンプルムース氏。知り合ったばかりの男性が両手とも義手(しかも鉤手!)なのを不憫に思い、なぜか「自分も両足義足」と嘘ついたり、パンプルムース氏からの手紙だと勘違いしたホテルのマダムが夜這いに来た時に「燭台」でイカせたあと、いわゆる「ラブドール」を注文してみたり。続編は読むかなぁ??

  • 元刑事で覆面グルメガイド調査員が事件を解決していき、合間合間に美味しそうなフランス料理が出てくるという、想像どおりのミステリー。
    次から次へと事件が起こりすぎて、なんだか肝心なミステリーやお料理がボヤけてしまっている。

  • エレイン・ヴィエッツ『死ぬまでお買物』巻末広告

  • あまりというか殆どコージーは読まないのだけど、これは面白かった。
    犬好き、食べるの好きな人にはたまらないと思う。

    主役はムッシュウパンプルムースとその相棒、ポムフリット。
    パンプルムース氏は、元パリ警視庁の刑事にして、今は権威あるグルメガイド「ル・ギード」の覆面調査員。
    相棒のポムフリットは、料理にもワインにも一家言を持つ、ブラッドハウンド。
    つまり犬。

    さて、このパンプルムース氏、妻のドゥーセットに頭があがらないが、実は女性にモテたりもする。
    艶っぽいこともサラリとかわしながら元刑事の経験を活かし、事件を解決するという筋書き。
    しかし、この小説の味わいは謎解きにはなく、パンプルムース氏やポムフリットの蘊蓄、供される料理やお酒の魅力と周囲を取り巻く人々のドタバタコメディ。

    今回のパンプルムース氏は、ホテルレストラン「ラ・ラングスティーヌ」の味のチェックに訪れたのだが、そこで供された皿にはなんと人の首が...。
    なかなかショッキングな物語のスタートだけど、おどろおどろしさとは全く無縁にコミカルに展開。
    パンプルムース氏は、ホテルのマダムに貞操を狙われながらも、ポムフリットとともに事件を無事解決する。
    かなりなドタバタお笑い小説なのだが、ウィットに富んでいてこれが洒落ている。

    ポムフリットの移動用のハウスときたら、空気を入れて膨らませる特殊仕様で、少々いかがわしい「夢の人形館」なるお店の特注品。
    夢の人形館!
    思わずタグに”オランダ妻”←英語に を入れたくなるが、自粛。
    どうしてそんなにお盛んなのか、と羨む警部に去り際パンプルムース氏が渡した"秘薬"にも、これまた大爆笑。

  • シリーズ一作目。
    いかにも西洋的なドタバタコメディミステリです。
    一応ミステリなのですが、その辺の展開は微妙な印象です(苦笑)。
    シリーズ物は2,3冊目まで読んでみることにしていますので、今後に期待しつつ・・・。

  • ミステリではないんじゃないかと思うけれど。探偵小説というかユーモア小説?というか。

    作者は英国の人ですが、その後読んだ「ウサギ料理は~」のこともあり、私の中でこのノリが仏ミステリになってしまいました(笑)
    美食!そして…男女!みたいな。
    ウサギ~もそうでしたが、この本に出てくる料理、膀胱包みとか脳味噌のパテとか、ちょっと怖そうなの多いですね。
    そうして男女のほうは…ええ、私もまさか、ミステリ読んでてダッ○ワイ○にお目にかかるとは…驚きです。

    くまのパティントンの作家さんだそうで。プーさんは読んだけど、パティントンは読んだことないなあ。読んでみたい。そういえばミルンも推理小説を書いてますよね。あれはこちらより「ミステリ」って感じでしたが。

  • くまのパディントンの作者が大人向けに書いた
    ミステリ風味のコメディシリーズ、パンプルムース氏
    シリーズの第1作目。相棒犬ポムフリットと共に巻き込まれる
    事件をドタバタの末解決...ってのがパターンなのかな?

    この一人と一匹は共に警察のOBで、現在はグルメガイド
    ブックの覆面調査員って設定は面白い。そして今作では
    舞台となるホテルレストランで登場する料理の数々は
    自分にとって見たことも聞いたこともない代物。食文化の
    違いって大きいよねー。想像の範疇外なので、さほど
    旨そうに見えないw。唯一旨そうだったのが超シンプルな
    クロワッサンとオレンジジュースと珈琲の朝食。むー寂しい。

    パ氏が命を狙われる事件の真相と解決は割合お粗末な
    ものでミステリ要素はちょっとした副菜って感じですね。
    相棒である愛犬のポムフリット君目線で語るパートは
    宮部みゆきのパーフェクト・ブルー...を思わせる...かな?
    いや、そうでもないかw。
    基本的にはドタバタのコメディを楽しむような作品なのかもね。
    あ、あとはキワドイお色気ネタもありw。この辺が
    大人向けってところでしょうか?

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著者プロフィール

サイエンスライター。『The Power of Others』で2015年イギリス心理学会賞を受賞している。

「2022年 『失われゆく我々の内なる地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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