- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488246013
感想・レビュー・書評
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大好きなシャーロット・マクラウドの作品。
だいぶ前に読んだのが多いので、こちらではご紹介してませんでした。
ぼちぼち読み直しながら、アップしていきたいと思っています。
これは記念すべき登場第一作。
ユーモア溢れる独身男のシャンディ教授。
一見したところはごく普通だけど、学生たちには一目おかれている。
バラクラヴァ農業大学は、ひとつの町ほども大きく、教授たちはみな近くに住んでいます。
大学町のクリスマスの飾り付けはだんだん大げさになり、学生は屋台を出したりして、商売が盛んな場ともなっていました。
シャンディ教授の家は赤い屋根のクリスマスっぽい家ですが、派手な飾りつけは趣味じゃない。
協力を強要されそうになるのに嫌気が差して、自分が留守の間に、ものすごいイルミネーションをつけていくことを思いつく。
ついに参加したように見せて、いかにはた迷惑かわかって貰おうという気持ちも含めたジョークですね。
これが思ったようにいかず、しかもシャンディが帰宅してみたら、家には死体が…?!
隣家の妻ジェマイマが飾り付けをはずそうとして落ちたかのように見えましたが‥
とんでもない事態に見舞われたシャンディ教授ですが~ここから本領発揮で推理が始まります。
ジェマイマの夫ティム・エイムズ教授は、シャンディの親友。急に妻をなくした耳が遠い教授の面倒を見に、親戚の女性ヘレン・マーシュが滞在することになります。
へレンがたまたま司書だったため、学長はこれ幸いとバギンズ・コレクションの整理のために雇い入れます。
大学の創始者バラクラヴァ・バギンズの親族が寄進した資料が長年、手付かずになっていたのです。
ヘレンは小柄で金髪の、程よいお年頃(40ぐらい)の美女でした。
シャンディと丁々発止の知的なトークが弾み、この出会いから大人同士のロマンスが始まるのです。
ユーモアたっぷりで、個性的な登場人物が乱舞するがごとき大活躍。
とっても楽しい快作です。
再読中。というかもう何度目かな?
もう少し詳しく書いておこうかと…
初登録は2010年10月。初読はたぶん発行年。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第1作め。わたしがはじめて読んだマクラウド作品でもあります。この一冊ですっかりとりこに・・・。ミステリの主人公=探偵役に大学教授・作家など頭脳労働に従事する「先生」がなることは珍しくありませんが、このシリーズのピーター・シャンディ教授は地方の農業大学の教授。ほかのミステリ小説の教授たちとは一味違うタイプです。そのバラクラヴァの町のクレッセント通りで毎年クリスマスにおこなわれている華やかなグランド・イルミネーションを舞台に事件は起こります。クレッセント通りの教員住宅の住人であるシャンディ教授は、自分の家をとりまく毎年のクリスマスの喧騒が大嫌い。浮かれ騒ぎに一石投じてやろうと、大音響のクリスマスソングとド派手なイルミネーションで自宅を飾りたてて町を逃げ出す計画をたてたのですが・・・。計画は途中で挫折。しかも、とぼとぼと自宅に戻ってみたら、居間には親友エイムズ教授の奥さんの死体が。責任を感じたシャンディ教授は親友のために事件解決に乗り出します。また、シャンディ教授はこの作品で奥さんになるヘレン・マーシュと出会います。ヘレンは司書の資格を持った素敵な中年女性で、彼女の司書としての知識が事件解決へのきっかけにもなります。
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ときたま古典ミステリの舞台にこういう牧歌的な小さな大学が出てくるが、さすがに時代を考慮するにしても現実離れしてないか。まったく同業とは思えない。そんな狭い世間で連続殺人事件が起こるのだから大変な騒ぎだ。どうみても内部犯だし発覚するだろう。狭い割には関係者が整理されてなくて混乱するうえに、これは重要な伏線かという一言が完全に無視されていたり、ずさんな点も目立つが、まあ探偵役のシャンディ教授の動向をめぐってのドタバタ騒ぎが読みどころのユーモアミステリなのだから、固いことはいわないのがお約束か。この作者は初見。いろいろなシリーズを書いている多作家だったようだが、読まなくてもだいたい想像がつくな。
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シャンディ教授シリーズ。
ストーリーにスピード感はありませんがじっくりと学生の町バラクラヴァとシャンディ教授(と、クセのある登場人物)を楽しめます。
会話が多く臨場感があります。
ただその分自分の頭の中で、繰り広げられている景色(シーン)を想像で組み立てていく作業は少ないかなと思います。
逆に会話が多いことで各キャラがどんな人なのかをきちんと知ることができる。
ちゃんとどの人か分かっていないと誰が喋ってんのこれ?ってなっちゃいます(笑)
農大のある小さな田舎町バラクラヴァを舞台に繰り広げられる事件、笑いユーモア皮肉、ゆったりと流れる時間がいいです。 -
コニス・リヨツ 夜ふかし屋敷のしのび足の巻末に紹介があり、興味。
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ミステリ
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シリーズ第1作目。大学町が舞台。クリスマスに起きた殺人事件。
感じのいい司書が出てくる。 -
図書館で。
クリスマスのライトアップやデコレーションにまつわる悲劇というか喜劇というか。人が何人も亡くなっているから悲劇か。
それにしても教授は草食系かと思ったらぐいぐい押しが強くてびっくり。そして物凄い狭いソサエティで何十年も暮らしていくって色々と大変そう。続きもあるみたいですが…ちょっと微妙だなぁ。 -
五作目の「オオブタクサの呪い」までは読んだ。
家のどこかに埋もれている筈…… -
12月なのでクリスマスのコージーミステリを。
んー。
アメリカ!な感じだった。
前半はのんびり。後半から事件が展開を見せ面白くなる。
主犯は最後までわからなかったけど相棒と動機は予想がついちゃったかな。