- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488246037
感想・レビュー・書評
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再読。二十歳年上の夫を愛してはいても、義母には耐えがたい苦痛を感じているセーラ。一族の納骨堂に塗り込められた死体の正体を調べていくうちに……。周囲にいらいらするセーラがかわいい。浅羽莢子さんの訳は女性主役だとやはり映えます。
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どいつもこいつも怪しいし、私の感覚からしたら主人公があんな夫に対して優しすぎるだろとか思ってる間にこいつが犯人じゃないのか?と思ってる人が死んじゃってそこからがぜんおもしろくなった。
ラストもいい。 -
図書館で。農学部の教授のシリーズかと思ったら違ってた。
とりあえずこの作者的に犯人はコイツだろうなぁと思ったら当たっていた。でもそれ以前にこの設定はちょっと無いな… 20歳以上年上の遠縁の管財人幼馴染(ハンサム)と結婚、という辺りで大分色々設定盛ってるなぁと思うけどこの亭主が無職、日々全盲聾の母の世話に明け暮れ、家族の生活費はヨメの財産から出していてヨメには自由になるおカネを一銭も持たさないとか…オイオイちょっと待て、いつの時代の話だ?とか思いました。大体二十歳過ぎてる主人公が自分の財産を使えないってどういうことだろう。彼女は被後見人か何かなのか?そうでなくてもそんな措置が取れるものなのか?意味がわからない。
そしてその状況を夫への愛ゆえに甘んじてる感じのヒロインがもっとも理解不能。こんな母親にNOといえない男の何がいいんだ?顔か、顔なのか?(笑)もしくは過去に子守してもらった為の親近感か?なんだか限りなく近親相姦に近い感じの感覚にちょっとゲンナリ。ボストンが舞台の作品で…というかアメリカの小説で良くまあこんな主体性がないヒロインがいたものだとちょっと驚きました。
大体あの納骨堂に大叔父さんが入りたいって言ったそもそもの話をヨメは旦那にしてなかったんだろうか?してなかったんだろうなぁ… 急いでいる時にそれこそ過去にやったことがある方法だからってレンガの積み方を綺麗にそろえるだろうか?普通に積むだろう、急いでいるんだから(笑)色々と変だなぁと思いましたがまあそこはソレ。
銀行に家が取られてしまうのか、彼女は財産を取り戻せるのかはちょっと気になるので続きを読んでみようかなぁ -
原題:The Family Vault
著者:Charlotte Macleod
訳者:浅羽莢子
初版:1979(US),1989(JP)
ミステリ
セーラ・ケリングシリーズ第1弾
ミステリ的には動機が謎系。トリックは特に無い。
読後に最初に思ったのは3人の女の物語だったなと。
舞台はボストン。名家の一人が亡くなり遺言により何十年ぶりに一族の納骨堂に納められることに。しかしそこにはルビーをきらめかせた見知らぬ死骸が…
謎は多重的で物語の風景には常に郷愁が漂う。秋の長夜の読書には丁度良いかと。 -
コージー・ミステリーに興味を持ったら、やはり読んでみたい…というのがシャーロット・マクラウド。であるが、今はほとんどのものが店頭になく、古本屋さんで見つけたこちらから読み始めました。彼女の作品は、趣の違うシリーズが二種あるそうで、一つはシャンディ教授シリーズで、もう一つがこのセーラ・ケリングシリーズ。その第一作目がこの本だけれど、知らなければ、まず、このタイトルと表紙絵から読もうとは思わなかったでしょうねぇ…(笑) この一作目は重い雰囲気で決して明るくはないものの、ややクラシックな道具立てと物語でやんわりと進むミステリーは、細々とした描写が淡々と描かれて、そこはかとなく落ち着いたユーモアも潜んでいる。最後まで惹きつけられる内容と読み応えはさすがです。続きも探し出して読みたいものだと思いました。
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セーラシリーズ・・・ボストンの上流階級に渦巻く陰謀な感じじゃなくて、古いだけっつーのと思わず突っ込みいれたくなる強烈な人々。・・シャンディ物よりは謎解き度高いです・・
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セーラ・ケリングシリーズ第一弾。
シリーズの中では暗いストーリーであまり楽しくないが、これを読んでおかないと話が分からないので・・・。