見知らぬ者の墓 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 79
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488247010

感想・レビュー・書評

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  • 差別的な社会観は時代を考えると仕方がないのかもしれない。本作は女性と家族の揺れる心理を細かく描いて不安感を募らせる。どうしようもない駄目人間のスタンが緩い展開の場面にスパイス的な役割をしている。30年前の再読。

  • 「ききわけのいい小さな女の子のようにおとなしく家に帰って、やたらあれこれ訊きたがったり盗み聞きしたりしなければ、たぶん破局は避けることができて、この先ずっと幸せに暮せるのでしょうね。でもわたしはもうききわけのいい小さな女の子じゃないし、主人なり母なりがわたしのために一番いいって勝手に決めたことも信用していないんです」

    2020/2/8読了
    主人公の夫と母は、「あなたのため」と言いながら、“自分たちのため”に不都合な事実を隠蔽していた。共謀者の組合せは珍しいと言える。

  • 魅力的な設定だが、少し長いのと、終盤あまりもりあがらなかったかな。最後の一行で、へー、と。

  • テーマは魅力的なのだが、全体的に冗長な印象。登場人物の心情を掘り下げて描いている為に長いのかといえば、意外にそうでもない。どうにも無駄なやり取りが多い気がして集中できず、読むのに時間がかかった。
    メインの謎よりも傍流(?)の嘘がより残酷に感じられる。
    ただ、各章の冒頭にある文章が最後に収斂される様は秀逸。

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