コードネーム・ヴェリティ (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 427
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488252045

感想・レビュー・書評

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  • 友人に薦められて読んだが、シンプルに面白かった。

    前半は歴史の知識がないせいか読みにくいところもあったが、第二部で伏線回収、真実が明らかになるにつれ、戦争という過酷な状況にのまれていくふたりの女性の強さや絆の深さに感動した。

    真実を知った上でもう一度読み直してみたい。



  • 伏線がよく理解できずだが、ブラックブックを思い出した。

  • とにかく読み難い

  • 図書館で。
    今読みたい気分じゃなかったので、そのうち又借りよう。

  • よ、よ、よみにくい。語り口調が…。冒頭でこれは面白そうと期待したのだが、我慢して最後まで読んだ。ドラマティックなはずなんやけどー。

  • 読み応えのある話だった。もう少しミステリー要素があるものかと思っていたけど、戦争を舞台とした登場人物たちのライフストーリーの様な感じだった。

    最後の手紙で全てが救われた気がした。

    ただ、この時代の背景を理解していないと難しい箇所があるかも。

  • とても哀しい友情小説である。

    この本はミステリーとして紹介されることが多いようだ。確かに謎に満ちた第1部の手記を第2部の手記で伏線回収していく手法は、ミステリー小説として一級品だとも思う。

    しかし、ミステリーの醍醐味である「謎が解明してすっきり」とはいかないのである。謎の解明は哀しさにつながり、二人の主人公の友情は美しいのに、その再開は悲劇なのである。

    あとがきによると、出版された際は、ヤングアダルトだったらしいが、この小説をティーンエイジ対象にするという辺りが、反戦に対する断固たる姿勢にうつる。

    戦争は悲劇、武力や暴力による争いは絶対にアカンのだ、ということ。
    人間は、ここまで優しく温かい反面、ここまで冷徹に残酷になれるんだということ。

    連合国だから正義、ナチスだから悪人…と単純に割り切れるものではなく、どこに所属していても人間は二面性をもち、正義のためだと言い訳をもてば、どんなひどいこともしてしまいがちだということ。肝に銘じておこう。

    正義の名のもとに鉄槌をふるうより、嘘でもエエ人間を演じようとする偽善者の方に、俺はなろうと思う。

  • 読み進めながら一部と二部も何度も行き来してしまいました。でもミステリーというよりも悲しい戦争小説、そして美しい青春小説でした。
    同著者の『ローズ・アンダーファイア』も購入してあるのでそちらも楽しみです。

  • それぞれの心の動きを重視する的な物語として、凄い魅力がある。そちら専門方面から大々的に取り上げられたらイラッとしそうだけど、究極の百合と言えばそう。
    けどそこで起こってることは存分に議論すべき事柄で、うーん、実際この中で議論や教訓は掲示されないんだけど。こうやって心的に惹きつけられないと、考えるべき題材として熱を持てないなあと。カズオイシグロの、わたしを離さないでと、凄いのタイプが同じ。って思った。

  • うえーん! うえーん!
    読み終えてタイトルを改めて見ると胸が痛い…。
    第二次大戦中、ナチスドイツに捕らわれたスコットランド女性将校が拷問の果てに情報を渡すこととなるのだけど、彼女は小説風、しかも彼女自身ではなく親友の女性パイロットを主人公にしたものを書き始める、という物語。
    ちょっと文章が私には読みにくく、「謎」はそう意外でもない、というのはあったのだけど、クライマックスがあまりに鮮やかで、くっきり胸に焼きついてしまった。
    ラストの手紙も胸に沁みる。
    親友同士の二人の女性から戦争が奪っていったもの。
    二人が必死で奪わせなかったもの。
    そんなことを考える。
    前日譚のような作品も書かれるようなので、そちらも是非読みたい。

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