松谷警部と目黒の雨 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.07
  • (2)
  • (14)
  • (41)
  • (13)
  • (0)
本棚登録 : 193
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488420031

作品紹介・あらすじ

OL殺害事件の背景にあると目される大学時代のクラブ仲間を調べると、過去5年間に関係者が3名死亡していた。これは連続殺人か? 犯人当ての醍醐味を堪能できる本格ミステリ。 文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 陰ではマッタリさんと呼ばれ捜査中に俳句をひねるとの噂もある松谷警部は、目黒の殺害現場で所轄の白石巡査と合流。被害者の友人から聴取を始めたところ、過去の変死事件が浮かんできた。事件は予想外の広がりを見せるも、関係者に犯行の機会や動機は見当たらない。白石巡査の推理に期待し、松谷警部は助勢に徹するが…。犯人当ての妙味に富んだ本格ミステリ、文庫書き下ろし。



    あるOLが殺されて、それが彼女が大学の時に属していたサークル内で起こった変死事件と関係してるのではないかと刑事さんたちが動き出す。誰が犯人なのか。誰が彼女を殺したのか。すごく気になる。


    だけど、私的に全然事件が動かない。何度、眠くなったことか。読むのが辛かった。そして、刑事さんたちと一緒に事件に全貌を見ることはできなかった。挫折したのだ。何度も頑張ろうとは思ったけど、無理だった。だって、何度も寝落ちしそうだったんだもん。


    ごめんなさい、松谷警部。私は、この事件から降ります。


    2023.7.13 挫折

  • 10月-10。3.0点。
    松谷警部シリーズ、第一弾。
    OLが部屋で殺害される。容疑者はみんな、大学のアメフトサークルの面々。しかもOBたちがこの5年に3人死亡していることがわかり。。。

    犯人当ての王道ミステリ。小気味の良い文章で読みやすい。短めなのも良いかな。

    キャラクタの違いが小さく、最後まで登場人物一覧を見ながらだった。次作に期待。

  • 登場人物は、可もなく不可もないというか、当たり障りがないというか、読んでて苛つかない代わりに、特別に特徴もない感じ。

    謎解きはおもしろかったけど、登場人物たちが、この事件は推理小説のような謎やトリックがある、と考えて動いてる感じがしてならない。
    ミステリクイズの答えを考えてるみたいな発想で動いてるように感じる。

    あとこれ、2013年に発行されたけど、話の舞台は1997年なんだよね。
    何で?
    何でそんな微妙に古い時代にしたんだろ。

  • 4+

  • 読み始めて文章やミステリの作りがすごく綺麗だと思いました。主人公の松谷警部が、まったり警部と呼ばれるほどなのと、相棒になった白石巡査も常識的なので殺人を扱っているのに殺伐とした感じはなく、すーっと物語が進んでいく感じです。もうちょっとメリハリがあった方が好きですが(実は途中で何度も眠くなって読むのに時間がかかってしまった)最初から見えているところに伏線があったのことに気づかされたり、読み終わってみると綿密に計算されているミステリだと感じました。今作が著者の初読みだったので別作品を読んでみたいです。

  • 20
    19/2/13(水曜日)

  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    陰ではマッタリさんと呼ばれ捜査中に俳句をひねるとの噂もある松谷警部は、目黒の殺害現場で所轄の白石巡査と合流。被害者の友人から聴取を始めたところ、過去の変死事件が浮かんできた。事件は予想外の広がりを見せるも、関係者に犯行の機会や動機は見当たらない。白石巡査の推理に期待し、松谷警部は助勢に徹するが…。犯人当ての妙味に富んだ本格ミステリ、文庫書き下ろし。

  • はっきり言って今ひとつ。結局動機は今ひとつだし、実は異母兄妹だったり、地名の勘違いだったり、手がかりがスケッチブックにあったけど、それについてははっきり記述がなかったり、かなりアンフェアな印象。表題からは松谷警部が主役かと思ったら、結局そうでもないし。ちょっと残念。

  • 一見ありふれた、それほど謎にも満ちていないように思える一つの事件。だけどそこから徐々に浮かび上がってくる過去の事件の繋がりと、隠された真実。そしてとってもさりげなく描かれていた伏線から綺麗に辿られる論理にわくわくさせられるミステリです。
    「マッタリ警部」の通り名もさながら、作品の雰囲気はたしかにまったりした印象。ラストで明かされる犯人の狂気が実は凄まじいものだったのに、あまりそうも思わされない作風です。ミステリとしてはゆるくないけど、本当、読後感が穏やかでした。ときどき詠まれる俳句にもまったり(笑)。

  • 白石さんが主役?

全24件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

平石貴樹(ひらいし・たかき)
1948年函館生まれ。作家、東京大学名誉教授。1983年、「虹のカマクーラ」で第七回すばる文学賞受賞。
著書に『松谷警部と目黒の雨』『松谷警部と三鷹の石』『松谷警部と三ノ輪の鏡』『松谷警部と向島の血』(創元推理文庫)、『アメリカ文学史』(松柏社)、
翻訳にオーエン・ウィスター『ヴァージニアン』(松柏社)、ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』(共訳、岩波文庫)などがある。

「2019年 『一丁目一番地の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平石貴樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
法月 綸太郎
青崎 有吾
米澤 穂信
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×