ティンカー・ベル殺し (創元推理文庫 Mこ 5-7)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488420185

感想・レビュー・書評

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  • 言葉遊びの相手が、ビル以外にもう一人増えて、今回はビルが多少まともに思えてしまいました(笑)。
    今までのお話も、殺人のハードルが低かったですが、これを読んでしまうと、まだまだだったんだなと思ってしまいます。殺人事件の容疑者を探しているはずなのに、事情徴収がてら殺していくっていう、矛盾を突き進む感が凄いです。息をするように殺しまくるピーターパンが、どこまでも怖い。参考文献の本が読んでみたくなりました。

  • アーヴァタールが殺されたら本体が死のループから抜け出せるって思ったけど、アーヴァタールが本体と別人格認識だったら死の選択肢すら持たないし、そもそも死のループに入った時には本体が冷静に判断できる状況じゃないし、どっちみち死亡エンドになるからどうやっても報われない。

  • このシリーズの世界観が好きで、文庫化をずっと楽しみにしていました。途中から違和感はあったのに、気付けなかったことが悔しい。もう一度最初から読みたくなる一冊です。
    小林泰三先生が逝去されたので、惜しくもシリーズ最終巻です。巻末に書かれているティンカー・ベル殺しの後の構想を読んだだけでわくわくしたし、心底最後まで読みたかったと思わされました。
    ここまでのめり込める作品を生み出していただいて、ありがとうございました。

  • アリス殺し・他作品を読んで面白かったので。
    小林泰三さんの作品は頭つかうなあ〜

    2023/07/28

  • このシリーズではアリス殺しに次いで良かったかも。
    比較的タネはわかりやすかったと思うが、現実世界とネバーランドの対応を推測しながら読むのは楽しかった。
    でも、さすがに死人出すぎ。

  • 今回も面白かったなぁ
    シリーズがこの作品で終わっちゃうのが惜しい

  • 全体的に残虐性が高くていつも通り!って感じ
    富久がフックではないのは引っかけで分かりやすかったし双子が2組いるのはわかったけど、誰が双子かまでは考えが至らなくて結局犯人あてできなくて悔しい…
    ピーターが2人いるなんてわかるか!ずるい!って思ったけどよく読むと一人称僕と俺でわかるようになってるんやなあ…
    混乱して何回か読み直した
    結局アリス殺しの伏線(?)のレッドキングとかこの夢のリンクについての詳細は分からないまま作者が亡くなってしまって本当に悲しい…
    井森くん、平穏な日常が戻るといいね…
    とても面白かった!!!!

  • 予想してた数倍ダークなネヴァーランドで驚き!ピーターパンあんなに容赦ないことってある?!ってくらい容赦ない!笑 他のキャラしかり。…ということで会話やトリックよりも残虐さが抜きん出た一冊。その点に至ってはシリーズ1かも。そこに追い打ちをかけるループ…あれは地獄すぎてゾッとした。メルヘン殺しシリーズ思いっきり堪能したけど、これで終わりと思うとかなり寂しい…完結されないのが残念でならない

    ☆3.8

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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