- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488475048
作品紹介・あらすじ
シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパン――ミステリ界が誇る二大巨星の新たなる冒険譚から、大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士たちの討ち入りのさなか雪の降り積もる吉良邸で起こった密室殺人、実はシャーロキアンだったアドルフ・ヒトラーが披露する推理、“怪談”を解き明かしていくラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が日本に来た真の理由まで、在非在の偉人たちが名探偵となって競演する全五編。虚実いり乱れる奇想天外な本格ミステリ短編集。
感想・レビュー・書評
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有名キャラや歴史上人物がミステリに挑む短編集
パロディやパスティーシュ作品には怖いもの見たさで挑む。
こんな役回りさせるなよっ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高野秀行さんがTwitterで読んだとつぶやいていて、私も最近ホームズを読み始めたところだし、と買ってみました。
ホームズとルパンの話よりは、私は実在した人物たちの話の方がおもしろかったです。
赤穂浪士やヒトラー、小泉八雲……。
どれも、もしかしたらこうだったのかもな、とかこの人はこういう人だったのかも、と思わせてくれて興味がわいてきます。
特に小泉八雲さんは、私は名前は知ってたけど何をした人なのかとか全然知らなかったので、これを機に関連の本とか読んでみたいなと思いました。 -
この作者さんの作品は今まで何冊か読んでますが1番おもしろかった☆
ホームズ、忠臣蔵、ヒトラー、小泉八雲、ルパンを主人公にしたオマージュ作品。内容はなんとも滑稽な感じだけど、それぞれの文章がなんというか…本当に同じ人が書いたの⁈と思うくらいちゃんと時代設定を合わせてると感じました。
そして、これってどこまでフィクション⁇本当にあった話⁈と疑うくらい楽しめました。あとがき読んで納得☆
なかなか良いけど、最後のお話で、猫を虐待してたので読み返さないかなーと思いました。 -
古今東西の歴史上の人物を名探偵に仕立て上げた、ミステリ愛読者(とくに昔からの)の興奮を呼び覚ます傑作短編集です。シャ-ロック・ホ-ムズ、アルセ-ヌ・ルパン、大石内蔵助&妻りく、アドルフ・ヒトラー&マルティン・ボルマン、小泉八雲らが登場して、虚々実々の活躍をみせてくれます。読んでよかった、お値打ちの文庫本です。
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パロディ?
ストーリーに無理を感じたのは自分だけかな。
シャーロック・ホームズ、ルパンとか有名な話は難しいと思う。
それから言うと合格なのかな。 -
ホームズ"たち"、とあるようにホームズがメインの話はひとつで他の話は大石内蔵助の妻、ヒトラー、八雲、ルパンがそれぞれ謎を解いたりします。
『「スマトラの大ネズミ」事件』は、他のホームズパスティーシュアンソロにも載ってた話ですがやはり好き。トンデモ感はありつつ正典の雰囲気もしっかりあって面白い。
『八雲が来た理由』は、八雲が書いた怪談に似たような事件が起きて面白い。
この中だと逆に実際起きたその事件がキッカケで怪談を書いたというような感じですが。 -
忠臣蔵ベースの『忠臣蔵の密室』、そして小泉八雲が活躍する『八雲が来た理由』が面白かった。特に、八雲を主人公とした連作、凄く読んでみたかったです。(今回この1作で連作のキモになるネタを吐き出しちゃったかもしれないんだけど)怪異とミステリとを混ぜて、さらに史実まで織り交ぜながら東洋西洋の知識を駆使し、活躍する八雲連作、ホント読んでみたかった……。
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誰もが知っている有名な作品のあのキャラクター達が実は名探偵だった
というテーマの短編集です。
手軽に読めそうなもので選んだつもりでしたが、なかなか読み応えがある作品でした。
とても器用な作者さんで、1篇1篇はそれぞれ、本家の雰囲気がだせて
あって、楽しめる内容でした。 第2話が忠臣蔵で、第3話のヒトラー
章に移ると話の落差に戸惑います。
つまるところ、パロディなのですが、エピローグが各話に用意されていてそこまでが、話の落ちになっています。
楽に読めて、名作の良さも味わえるという意味で、お得な短編集です。 -
大石内蔵助、ヒトラー、小泉八雲、ルパン、それぞれがシャーロックホームズのような推理を展開する短編集。
その人物独特のストーリーであり虚実が重なり合っているため、どこまでがジョークなのか分からず楽しい。ミステリそのものも雪の密室であったり閉ざされた空間だったりと楽しい要素が十分盛り込まれている。
もっと色々な人で出来そうなので是非描いて欲しい。 -
王道のホームズとルパン、だけでなく、忠臣蔵、ヒットラー、小泉八雲 x ホームズどいう、何か奇想天外だが、ワクワクするミステリーが満載。