温かな手 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M い 6-2)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488493028

感想・レビュー・書評

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  • 人間の食べたカロリーをエネルギーとして吸収する生命体。食糧難のときは迷惑だけど、日本の今の時代にはいてくれたらいいなぁ、と思う。しかもストレスとなる悲しみや怒りの感情も一緒に吸いとってくれる。ぜひ、私のところに来て欲しい、けど、心の綺麗な人しかダメみたいだから私じゃだめかな。。

  • 人間のエネルギィを吸って生きる謎の生命体のギンちゃんとムーちゃんが,それぞれの同居人が遭遇した事件を解く話。
    すごいヘンな設定だが,すごいロジカル。
    若干,ご都合主義な感じはするが,謎の生命体なので万事OK。
    終わり方も良かった。

  • 秘密のある“彼”と彼女、秘密のある“彼女”と彼、2組の日常と事件。
    最後はしんみり。

    温かな手、いいなぁ。

  • 怒りや悲しみを吸い取ってくれるイケメン宇宙人。
    事件をさらっと解決してしまう、ラストは切ない。

  • 特殊設定が一気に爆発するラストに感動。
    ギンちゃんとムーちゃんの二人が上手いこと人間を超越した者として描かれていたと思う。

  • 人間の生命エネルギーを吸収して生きている謎の生命体が
    同居人の周りで起こった事件を解決する連作集。

    特異な設定だけどすんなり入っていけるのは
    ギンちゃんとムーちゃんの親しみやすいキャラのおかげかな。
    わずかな手がかりから事件を解き明かす様は出来過ぎな感じもするが
    そこは謎の生命体だからだろう。

    最後の「温かな手」は切ないなぁ。

  • 謎の生命体が探偵役という変わった設定ですが、正統派の本格ミステリー短編集です。
    どの短編も読者の予想を超えるオチでなかなか面白いと思いましたが、やや無理やりな感じがしました。特に最終話の【子豚を連れて】はかなり独特でついていけませんでした。
    また、結局ぎんちゃんは何者だったのか全く触れずに終わっているので、どうも設定を生かし切れていない気がしました。

  • 読書完了日2013年05月24日。

  • 老人ホームのくだりは非常に切なかったです。

  • 事件を解決するのは、ギンちゃんとムーちゃんの兄妹。彼らは人間ではない。
    コミック小説かと思いきや、意外に本格推理物である。
    そして、せつなくも心温まるラスト。

    東川篤哉氏の解説が絶好調に面白い。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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