白銀の巫女 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 166
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488525118

作品紹介・あらすじ

悪意に満ちたイスリルの魔道師に呼び覚まされた過去の化物と、もとコンスル帝国軍人率いる侵略軍に追いつめられたエンスたちは、トゥーラの暮らすオルン村に難を逃れる。村で冬を越しながら、星読みのトゥーラ、もと排月教の巫女エミラーダ、知恵者のリコ、ウィダチスの魔道師エイリャも加わり、1500年前にかけられた呪いを解く方法を探す。そこで浮かんだのはオルン魔国最後の女王の血塗られた真の姿だった。好評シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • エクスとトューラを追いかけてくる過去。

    そして、ラーダーは拝月教の本拠へ戻る。月の裏側の闇を元に戻すことが出来るのか、過去の呪詛は解けるのか。

    一気によめるっていいですね。(具合悪いからできるんですけどね)
    最終巻を読み始めていますので、どう決着がつくのか楽しみです(*^-^*)

  • 7月は全く読書モードにならなくて、なかなか終わらなかった

    あぁでも、話が結構進んだし、過去の色々がわかったりして、ファンタジー全開だったなぁ
    また、いいところで続きになってしまった…

  • 忘れ去られた歴史、忘れられない過去や罪。それと向き合うべきだとつよく言われて、読みながらたじろいでしまう。
    嘘や罪を、「思い出して悪いことではあるまいよ」とエンスは言う。「人は、自分のなしたことの責任をとらなければならない」。
    責任をとる、というのは幅広い言葉。原状回復や弁償という場合もあるだろうが、嘘や殺人はあがないようがない。その責任のとり方を、エンス自身も死者の谷で実践することになる。
    「それは決して裁きなどではなかった。おのれの意思で認めるか否かだけだった」

    ダンダンが愉快。「ゴブジデナニヨリ」

    本筋では戦がいよいよ現実となり、大所帯は分かれる。トゥーラやユーストゥスら若者がぐんぐん変化し、成長する。エミラーダの葛藤と覚悟も、胸にせまる。

  • 続き。
    夜の写本師にも出てるのか、あの魔女。
    もう一回読み返してみようかな~という良いところで次の巻へ。

  • エンスとトゥーラのペアがかわいい

  • トゥーラとエンスが己の過去に向き合い、エミラーダが未来を見据えた今巻だったが、次巻ではパネーと、大々伯父を起こしたイスリルの魔道師相手に、魔法合戦になるのかな?しかし大々伯父は思っていた以上に非道い奴だった(笑)。

    文庫巻末に記載のQRコードからアクセスできる、特別掌編はイスリルの侵攻が始まる数年前のお話。<湖の娘>タンシャン。これまた魅力的な魔女の登場。本編でもいずれ登場するかな?

  • 紐結びの魔道師の2作目。

    元コンスル帝国の軍人率いる軍隊に追われるエンス達。
    軍隊との攻防もあるが、
    オルン魔国の最後の女王の恋と破滅を全て読み解かないとならない。
    エンスは、追ってきた過去を葬るため死者の谷に向かうし、
    拝月教の大軌師が新月の魔法を使いこの世を滅ぼすのも
    止めないといけない。

    エンスと魔女トゥーラが飛び込んでいった、
    (ファンタジーの中でも)不思議な場所〈死者の丘〉で、
    昔の罪を認めていくのが印象的だった。
    蜥蜴のダンダンがかわいく活躍したし。

  • 呪いを解くために叡智を結集して文献を読み解いたり、追いかけてきた過去と向き合ったり、ちょっと恋したりとなかなか忙しいですが、他のシリーズに比べてみんなが抱えているものの重さがそこまでずっしり書かれていないので、ハピエン好きにも読みやすいです。
    気になるところで終わったので完結編を読むのが楽しみです。

  • 各々の目的ののために集まった人々が
    また、各々の目的のために動く

    自分のために、
    他人のために、
    身近な人のために、

  • 何とかうまく行きそうと思ったのも束の間、この先どうなっていくのか……
    古い古い呪いはその意味も効果も霧の中、手探りで対応するこの不安ったら……

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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