- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488537098
作品紹介・あらすじ
魔導士の訓練校ネレイス城は幽霊が出るといわれていた。夜になると目撃される不気味な幻、人が消えるという噂……。だがこの城にはもっと恐ろしい秘密が隠されていた。抑圧されたせいで口がきけなくなった孤児の少女ル・フェ、聡明で妥協を許さないがゆえに孤立したセレス、臆病で事なかれ主義の自分に嫌悪を抱いているギイ。ネレイス城で出会った三人が城の謎に挑む。『魔導の系譜』の著者が力強く生きる少年少女の姿を描く感動作。
感想・レビュー・書評
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ル・フェ と セレス と ギイ
三人それぞれの経歴があってそれぞれに持つものがあって未来がある。
くじけずに進んでいこうよ
道は続いているからどこまでも詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔導の系譜シリーズが面白かったので、その作者の作品ということで、作者買いした一冊!てっきり魔導の系譜と全く違うものと思っていたのですが、他の人の感想を読んで、じつは前日譚とのこと。登場人物をすっかり忘れてました。登場人物がイキイキとしていて飽きずに読めて、また世界観もすごく良かったです。最後は、ここから先の続きが読みたいと思いました。
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佐藤さくら先生の新作。これまでずっと読んできたけど、これがいちばん好きかも。謎は軽めで、ローレンの正体とか、殺人犯が誰かなんてのは想像通りなんだけど、ル・フェ、セレス、ギイの心情が丁寧に描かれていて引きこまれる。巻末の漫画も楽しい。大人になったル・フェはこんな顔なんだ。セレスは髪が伸び、ギイは・・・変わってない!
読み終えたあと、『魔導の系譜』をぱらぱらめくってみた。アスターがギイについて語っているシーンを見つけて、ほろり。 -
弱者の物語。
真理の織り手四部作よりも、より明確にそれが意識されている気がする。
レオンたちの師匠世代の、少年時代の冒険譚であると同時に、差別にどのように立ち向かっていくかの物語でもある。
エピローグに噂のエステン・ジレンがいるよ!