魔法泥棒 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F シ 4-10)

  • 東京創元社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488572112

感想・レビュー・書評

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  • 長かった。SFファンタジーというのだろうか。ファンタジー色も濃いんだけど、もう途中からは意味不明。わたしの頭では理解出来ない世界観になってました。なにがどうなってそうなったのかをちゃんと理解するのは諦めました。なんでもありの世界なんだもん。出てくるキャラはみんな好きじゃないし。落ちてる気分のときに読んでしまったのが原因かも。大好きな人もいるのでしょうがわたしには合いませんでした。残念。

  • 実はこの世界は異世界からの干渉を受けていて、戦争も環境問題も地球温暖化もすべて異世界が解決すべき問題の解決手段を探させるために押し付けてきたものだったとしたら、という壮大な設定の話。地球と異世界とに登場人物がいるので、人物相関図はかなり複雑だし、思いがけない展開もたくさん。異世界での女たちの活躍がとても楽しい。

  • 面白いんだけど、ジーラとマークの二人がなー。どーも好きになれなくてなあ~。グラディスとかトッドはナイスなんだけど。

  • 序盤は物語の説明で中盤あたりからどんどん面白くなってきました。できればもっと地球部分でのごたごたを見たかったな。

  • この作者の文庫本は、後に単行本化して児童書籍扱いになるという、逆輸入的なにかがあったりしますが、この本がそうなることはないでしょう。
    なにせ男しかいない場所を混乱に陥らせるために送り込むのが女ばかり(あと少量の男)という話なのだから。

    安定して面白いのですが、やはり世界観が理解できたのは半分くらい読み進めたあとでした。
    あと、登場人物が多すぎて、刺客女性群と僧正連中の名前と特徴を覚えられなかったり。
    というか、僧正なんて言うからイメージがみんな坊主頭…!(想像力貧困)

  • 英国児童文学の女王ジョーンズの最近の作品。
    魔法使いが守っている地球。
    異世界の住人が、この世界の諸々の科学技術をこっそり盗んでいる…?
    魔法使いの内部裁定評議会(リング)のマークやアマンダ、グラディスなどのメンバーが、これを阻止すべく異世界襲撃隊を組織する。
    ところが原因不明の事故で、送り出されたメンバーのうち生き残ったのは女性5人だけ。
    旅行者と偽って敵の監視機関に滞在し、女性だけの奇想天外な襲撃が始まる。

    アマンダの妹ジーラは、一人で生んだ幼い息子マーカスを連れて密航していた。
    マーカスの父は評議会のトップのマーク。彼とその妻の不審な様子にショックを受けて別れ、彼の目から子供を隠したかったのだ。無事にたどり着いてはいたが、魔法の訓練を受けていないため、最初は員数外と迷惑がられるだけ。
    ジーラは実はコントロールされない魔力を持っており、事態の鍵を握ることに‥?
    マークは突然姿を消したジーラがアマンダの妹とも知らず、心を残していたが‥?

    地球の魔女達が着いた監視機関とは、五国からは離れた修道院のようなアルス。魔法を盗み出している現場だが、なんと女子禁制。
    首座のローレンスはがちがちの石頭で、人材不足を嘆いていた。
    落ちこぼれに見えた新入りのメンバーは、大公の跡継ぎの若者トッドや、ケンタウロスのジョシュら。意外な事態に直面して、個性を発揮していきます。
    厳しい生活とまずい料理に退屈していた配下の者達は、有能な魔女達の優しい手にひそかに籠絡されていく。
    ジーラとキスしている所を見つかったトッドは、誓約を破った罰として地球に追放され、マークの妻の愛人となってスパイとなる指令を受けますが?
    ジーラはケンタウロス達と逃げ出すことにするが‥

    もともと子供向けにしては大人っぽい~濃い内容の作品を書いてきた作者。
    特にこれは大人向けということで、ある点で違いがあります。
    つまりいくつものカップルが~?
    異世界が地球から技術を盗み出そうとした理由や、その顛末もひと捻りあり。
    桁違いの魔力を持つグラディスおばあさんがいざ敵地へ向かうときのふわふわしたファッションが傑作。
    面白さは変わらず、元気でにぎやかなワールドです。

  • ものすごく“DWJらしい”作品でした!
    ただ、もとの原文が創作語なのかそれにあてた日本語訳がイマイチ意味がわからなくて何度も読み直してしまいました^^;
    ただでさえ馴染みのないファンタジー造語なうえ、平面世界を行き来する複雑なストーリー・・・ちょっと疲れてしまいましたが読み応えは十分!!
    さすがファンタジーの女王と言わざるをえない作品に大満足です^^^^^^

  • ちょっと辻褄の合わないところがあるような気もするが、先が気になって仕方がないのは、さすがダイアナ・ウィン・ジョーンズ。
    現実でも魔法使いが温暖化をどうにかしてくれないかなあ。

  • 楽しかったのでちびちびと読んでいましたが、残念ながらとうとう読み終わってしまいました〜
    「早く先が知りたい!」と「ずっとこのままこの世界にいたい!」という相反する感情は、楽しい読書につきものであります

    大好きなダイアナ・ウィン・ジョーンズは、児童書と呼ばれる読み物で有名ですが、大人向けのものはさらに読み応えがあり、本読み(&ファンタジー好き)にはたまらない一品と思われます。

    この作品の直接的な題名は「ん〜?」って感じですが(^^;
    (原題→『A SUDDEN WILD MAGIC』)

    あらすじをざっくり説明すると、地球の魔法使い集団が、地球の技術がよその世界に盗まれていると気付いて阻止しようと奮闘する物語・・・となります。

    最初はバラバラと描写される団体やら人々やらで、何の話でどこに行くのかがまったくわかりませんが、それがどういう魔法やら(!)ぐるぐる旋回しながら最後にはうまくまとまり合って収束してしまうのが、ダイアナマジック

    この「連れ去られ感」が一度味わったら病み付きになるのですね
    伏線張るのがうまいというか、広がった風呂敷を包むのがうまいというか。

    時事問題も取り入れつつ、猫と魔女が健在なファンタジーにかなり癒されました〜〜

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著者プロフィール

1934-2011。英国のファンタジーの女王。映画『ハウルの動く城』の原作者。

「2020年 『徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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