- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488580032
作品紹介・あらすじ
敵は大聖堂の町に巣くう古代の悪霊と冷酷な魔女狩り長官。二方向からの攻撃に魔使いとトムはどう立ち向かう? 映画「セブンス・サン」原作シリーズ第二弾。上橋菜穂子解説。
感想・レビュー・書評
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派手さはないが堅実に面白いイギリスファンタジーの二巻。今回は(も)主人公が徹底的に葛藤させられる。
何が正しいのか分からないまま選択を迫られる。
しかも、児童向けに優しい着地をすることなく、時に残酷な結果を容赦なく突き付けてくる。
師匠もガンダルフ的な強さと正しさは持ち合わせてはいない。彼も何が正しいかわかっていない。
謎が少しずつ明らかになりつつ次の巻への繋ぎもバッチリでとても良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔使いシリーズ第2弾。
ミステリアス万能選手の母の章。
それから、この世界の善と悪というか、かくあるべきと、かくあるべきなのだがそうは出来ない人の心の弱さというか、もろさが描かれている。
この不安定な世界はどのように変貌していくのだろうか。
トムとアリスは、弱くて、ものを知らず、思慮が浅い。だからこそ、主人公としてこの世界に立つのにふさわしいなぁとおもう。 -
シリーズ2作目で、前作から半年が達った頃のお話し。
前作と同様、若干グロテスクな描写があります。
次巻への伏線が入ってきたし、主人の母の謎も少し明かされます。
文庫本解説の方(「獣の奏者」の作者)が書いているのと同じで私も“魔法使い”だと思い込んでました。“魔使い”ですね。二巻まで気がつかず…。 -
アリスは相変わらず独立性のある女の子だなあ。「ヒロイン枠」というようなカテゴリにおさまらない人物というか。ケアンズ神父のような聖職者たちの話の通じなさ、人を火刑台に送り込める善意と義務感は酷く怖い。
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セブンス・サン / 映画 - TSP21.com
http://www.tsp21.com/movie/seventhson.html
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「ぼくはトム。魔使いに弟子入りして半年ほどたったある日、人の血を好むボガート、リッパーを退治してくれという依頼があった。襲われたのはなんと師匠のお兄さん。ボガートはなんとか退治したものの、こんどは病み上がりの師匠が、古代の悪霊ベインが巣くう大聖堂の町プリースタウンに向かうと言い出す。だがそこには魔使いをつけ狙う冷酷な魔女狩り長官の姿が……。映画Seventh Son原作シリーズ第二弾。解説=上橋菜穂子」