ルナ・ゲートの彼方 (創元推理文庫) (創元推理文庫 618-9)
- 東京創元社 (1989年3月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488618094
作品紹介・あらすじ
恒星間ゲートを利用して未知の惑星に志願者を送りこみ、回収の時まで無事生きのびていられたら合格。これが上級サバイバル・テストだ。よし、やるぞ!ハイスクール生徒のロッドは、両親の猛反対を押しきって、クラスメイトたちとともにゲートをくぐった。事故で回収が不可能になることなど、露ほども知らずに…。ロッドの長い戦いが始まった。
感想・レビュー・書評
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サバイバル演習の事故で帰還できなくなった高校生たちによる宇宙版「15少年漂流記」。
ジュブナイルにあるまじき試練と突き放しっぷり。親の立場で読んでもはっとするこばも多い。もうちょっと早く読んでればな。単純な冒険アドベンチャーにならず理想的な政治を実現するための組織づくりの実行など面白くて徹夜して読んでしまいました。他の惑星の生き物を食べることができるという前提以外は素晴らしい作品だと思います。
夏休み気分を盛り上げること間違いなし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラノベとジュブナイルは違うよね。ページをめくる手が止まらなかった。20年前に読みたかった。オチについては「ひどいよハインライン」ではなく、「そうだね・・・ハインライン・・・」と今の年齢なら言える!私の息子に読ませたい作品。
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サバイバルテストで未知の惑星に送られた学生たちが、予定通りに帰れなくなる中、協力し合いながら一生懸命生き抜いていくお話。
個人的に期待していた内容と少し違った部分はありましたが、楽しく読めました。
終わり方は割と呆気なかったように感じましたが、確かに現実ってそういうものだなと思いました。主人公のロッドのなんとも言えないであろう気持ちはなんとなく共感できてしまいました。
冒険ものが好きな方であれば楽しく読めるのではないかなと思います。 -
大人になってから読めてよかった思った若者に甘くはないジュブナイル
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「この本に耐えられた子どもは、きっとりっぱな大人になれるだろうけど、ぼくはやっぱり、大人になってから読んでよかったと思いましたね。(中略)それにしても、アメリカの子どもはこんなもの読んで大きくなるのか。日本が戦争に負けるわけだよね。(大森望による解説より)
まったくだ
日本の子ども持つ大人は
この本を自身の子供に自信持って読ませるほど大人になれない -
古書購入
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想像もつかないのだろう、彼らの体験が。
自分たちが放り出しておいて、その想像もできないなんて勝手な話だけど、仕方ないのかもしれない。
越えちゃったのだ、大人たちを。
大人たちの理解を越えるほどの体験をしたのだ。
今や彼らの方が余程大人だとも言えるかもしれない。 -
思いもよらないサバイバルテストの結末。『星を継ぐもの』のような結末を考えていたんだけど…それまでの展開とは落差ありすぎ。
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期待してた以上に楽しく読めた。
帯に騙された。