銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (創元SF文庫) (創元SF文庫 た 1-5)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725051

感想・レビュー・書評

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  • アニメをすべて観たうえでどうしても小説が読みたく
    なったので、入手しました。

    あらすじは、あまりにも有名なので割愛します。

    このシリーズを読み出してまず思ったことは・・・

    登場人物の台詞が自分の頭の中で、アニメの
    声優の声に置き換わっているということ。

    さらに読み進めていくと、細かな描写や事件に差異が
    あるものの、ほぼアニメと同じ(正確にはアニメが小説と同じなんですが・・・。)

    ここまで、忠実に再現された映像ものって珍しい。
    (私が観た中なので、忠実に再現されたアニメ・ドラマは多いかも知れませんが・・・。)

    忠実に再現されたアニメだとしても、やはり、描ききれていない部分ってのもあって、
    小説を読み終えると、腑に落ちなかった部分が補完されて、非常にすっきりしました。

    それにしても、映像化したスタッフの執念を感じました。
    よほどこの小説にほれていたんだろうなぁ~。

    惚れ込むほどの仕事をしてみたいものです。

  •  こんなところでラインハルトが死んでしまっては全然お話にならないのは分かっていつつ、やっぱり「トリューニヒトのド阿呆がー!!」と言いたくなってしまう。
     ヤンとミッターマイヤーが好きなキャラの双璧なんだけれど、ここだけは、「ううぅ、ミッターマイヤァ~」って思ってしまうんだよね。
     今回気付いたのだけど、ヤンの台詞を借りると、ヤンと同じ“水”を飲んで育っているからなのか、戦闘シーンになると大概同盟側の気分になって読んでるみたい。

     ラインハルトはあらゆる面で凄い人物だけど、やっぱりヤンと比べると精神的に子供っぽい印象。でもそれも飲んで育った“水”の違いからくるのであって、子供っぽいとか大人っぽいとかいう次元の話なのじゃないかも知れないな。

     ところで……スーン・スールズカリッターという名前のどこがどう可笑しいのか、まるっきり分からないのですが……何か特別な知識とかがあれば分かるんだろうか。

  • 第五巻は、自由惑星同盟と銀河帝国が雌雄を決する戦いがあって前半の山場だと思う。ランテマリオ星域会戦、バーミリオン会戦といった戦いがあり、その決着が見事で、ヤンとラインハルトという英雄対決にふさわしいものとなっている。
    また、ビュコック提督に見せ場があるのもポイント高い。

    あらすじ
    フェザーンを征服したラインハルトが、宇宙を統一すべく同盟へ向けて進攻する年が明けた。そのラインハルトに敵対できるのは、弱体化した同盟軍の残存勢力のなかで、唯一イゼルローン要塞にあるヤンの艦隊だけであった。過去の幾多の戦いでも、ひとりヤンだけがラインハルトに苦杯を飲ませてきた。今度こそ決着をつけるのだ。ラインハルトの決意は固い。ヤンに勝たぬかぎり、宇宙を完全に征服したことにはならないのだ。ラインハルトの大艦隊を迎え、ヤンは一個艦隊で智謀の限りを尽す。両雄の全面対決の結果は・・・・・・!?

  • 山場である。

    ヤンの選択について考える。信念の問題ではなく、御輿になるという道は確かにあったと思う。ああいう選択をすることがヤンの魅力なんだけど、それ以前に見えるラインハルトへのシンパシーが根底にあるのだろう。だから、かすかに成り行きに任せる無責任さが、特に仲間にたいする無責任さが臭うような気がする。

    この物語に最初に出会ってからずいぶん経つけど、やっとちょっとだけヤンという人を客観的に観られるようになったのかもしれない。
    2007/11/25

  • 二人の軍事的天才をどのように描写するか、それが問題です。本巻では、戦術的にはヤンが勝り、政治的にはラインハルトが勝るという選択がなされました。それにしてもそこに至るまでの描写が細かい。

  • 意外な決着………なんとなく釈然としないような感じですが、ラインハルトとヤンの会話が楽しかったです。

  • 正月に1を買って、折り返し。
    テストさえなければもっとサクサク読めたはずなのに…。
    この巻は、ラインハルトVSヤンの直接対決とか、ラインハルトの銀河統一完成とか、いろいろいいシーンがある巻なのに、テストの息抜きなんかで読んでしまってもったいなかったかも、、、

    早く終われ

  • 本編の折り返しの巻ですが、個人的にストーリー前半の2度目のクライマックスがある巻と思っています(1度目は2巻のキルヒアイスの1件)。
    バーミリオンがある前にヤンがプロポーズするシーン、何度読んでもつい表情が緩みます。かわいいです、ヤン元帥。

  • ついにやってきた直接対決。
    お互いの力量を認め合って戦った者同士は爽やかに停戦できるけど、やっぱり戦争は戦争で、名も無く名も残せず無くなった人の描写にハッとする。
    大きすぎる存在の戦いは自分だけに留まれない。

    やっと退官&楽しい新婚生活に入れたヤン提督、しかしその幸せが続きそうにないと断言できるのは、まだ折り返し地点の5巻だからだw

  • ヤンのプロポーズ、ラインハルトが皇帝になったりと
    この先どうなるのか。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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