銀河英雄伝説〈6〉飛翔篇 (創元SF文庫) (創元SF文庫 た 1-6)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725068

感想・レビュー・書評

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  • アニメをすべて観たうえでどうしても小説が読みたく
    なったので、入手しました。

    あらすじは、あまりにも有名なので割愛します。

    このシリーズを読み出してまず思ったことは・・・

    登場人物の台詞が自分の頭の中で、アニメの
    声優の声に置き換わっているということ。

    さらに読み進めていくと、細かな描写や事件に差異が
    あるものの、ほぼアニメと同じ(正確にはアニメが小説と同じなんですが・・・。)

    ここまで、忠実に再現された映像ものって珍しい。
    (私が観た中なので、忠実に再現されたアニメ・ドラマは多いかも知れませんが・・・。)

    忠実に再現されたアニメだとしても、やはり、描ききれていない部分ってのもあって、
    小説を読み終えると、腑に落ちなかった部分が補完されて、非常にすっきりしました。

    それにしても、映像化したスタッフの執念を感じました。
    よほどこの小説にほれていたんだろうなぁ~。

    惚れ込むほどの仕事をしてみたいものです。

  •  大変な事態なんだけど、却ってヤンの仲間たち(部下じゃなくて、ね)がイキイキして来るのが面白い。
     シェーンコップの脅迫の文句なんか、楽しんでるとしか思えないし。
     アッテンボローなんかも、この辺りから個性が際立って来た気がする。

  • 第六巻は、銀河帝国が自由惑星同盟に打ち勝ち、新体制を築きつつも、内部では策謀が渦巻く中での人間模様が面白い。

    また、この巻で特に面白かったの、序章、地球滅亡の歴史年表だと思う。老いた地球の住民が、既得権限を守り、失い、朽ちていく流れが、うまく描かれている。

    後は、ヤン本人がぼやいていたように、二ヶ月しか年金生活を満喫できなかったのは可哀想w

    あらすじ
    宇宙暦七九九年、ラインハルトはローエングラム王朝の初代皇帝の地位についた。二十三歳の若き専制君主の誕生である。宿敵ヤン・ウェンリーとの戦いで発揮されてきた冷徹な野心と智謀が、その覇業を成し遂げたのだ。「真銀河帝国ばんざい!」の歓呼が轟くなかで、新内閣のメンバーが発表されると、その栄光の極みにいる新皇帝の結婚問題が取沙汰された。そんな折り、ラインハルトはキュンメルト男爵家の当主で、ヒルダの従弟・ハインリッヒを訪れた。束の間の平和が帝国を包んでいるかにみえたが・・・・・・待望の第六巻!

  •  前巻までの激しい戦いが一段落し、幕間的な雰囲気がする。

     もっとも、帝国の地球攻略や同盟の争乱など、派手なシーンはいくつもあるのだけど、帝国と同盟の正面切った戦いはなく、ヤンもラインハルトも(一応)おとなしい。

     ヤンの仲間たちのシニカルで暖かいやりとりが楽しい。でも、物語としては「次巻に向けてのつかの間の休息」という感じ。
    2008/1/12

  • 動乱は鎮まることはないのかなーって。ラインハルトが幸せそうじゃないのが一番つらいな。ヤンはそれなりに楽しそうなのに。
    ところで、この物語、すっごく優秀な人も、面を変えると愚者に成り下がるっていう人、多いですね………。人間なんて、そんなものですかね。

  • 折り返して一作目、早速ヤン氏の優雅な年金生活が終わりを告げるの巻き。
    ご本人もおっしゃっていましたが、「たったの2ヶ月!」。お気の毒。

    二人で叶える筈の夢を一人で叶えて、止まってしまうと隣の寒さと軽さを実感してしまう。
    決して取り返しもやり直しもきかない残酷なことが世の中にはある。

  • フレデリカがヤンを助けに来たシーンにはちょっと感動した。
    昔はそんなことなかったのに。

  • 戦略とは状況をつくる技術。戦術とは状況を利用する技術。

    ひとつの武勲は100万の嫉視反感を生み、階をひとつのぼるごとに足もとは狭くなり、転落するときの傷は大きく深くなる。

  • 目が離せません。続きを読みたいけど10巻で終わってしまうのが解っているので読み進みたいけど読み進みたくない。
    ひっそりと葛藤があります。

  • 今さら読み始めた銀英伝。新たな戦いを予感させる構成ですね。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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