銀河英雄伝説外伝〈3〉千億の星、千億の光 (創元SF文庫) (創元SF文庫 た 1-13)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725136

感想・レビュー・書評

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  • 外伝の3も面白かったな〜

    まぁ銀英伝のあらすじを今さら追ったところでって気がしてるので、終始一貫してまともなレビューを書く気も筆力もないんですが

    今回は解説が良かったな〜

    この創元推理文庫版は2009年の発刊、この外伝『千億の星、千億の光』が発表されたのが1987年なので、すでに22年が経過しており、もういい加減語り尽くされてる中で、あえて定番の語りポイントとも言える「名前のカッコ良さ」と「視点切り替えの妙」について解説している

    素晴らしい

    この創元推理文庫版で初めて『銀英伝』に触れる人だってたくさんいたんだろうから、大変な後発にも関わらず奇をてらわない、正道一直線な解説に同じく正道を歩む者として好感と共感をおおいに感じるのでした

    そして共感の証として特にカッコいい帝国側の登場人物たちの名前を列挙してレビューを終えたいと思います
    このカッコ良さに身悶えしてほしい
    (それにしても日本人てドイツ系の名前に弱い気がするw)

    ラインハルト・フォン・ローエングラム
    ジークフリード・キルヒアイス
    アンネローゼ・フォン・グリューネワルト
    ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ
    ウォルフガング・ミッターマイヤー
    パウル・フォン・オーベルシュタイン
    オスカー・フォン・ロイエンタール
    ナイトハルト・ミュラー
    フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト
    ヒマハルト・フォン・メーロングラム

  • この巻は外伝1巻より更に前という状況。外伝前2冊に比べると、帝国にも同盟にも触れていて正伝に近いかもと思う(戦闘シーンも多いし)。
    一方で本巻の中心となるリューネブルクは魅力が弱く感じた。その印象が強くこのくらいの評価というところかと。

  • 外伝の3巻目は、シェーンコップファンにはたまらない展開なのでは、と読む前は期待したけれど、うーん。
    盛り上がりに少し欠けたような。
    シェーンコップの職場恋愛の具体的なエピソードは、興味深かった。
    薔薇の騎士連隊の元連隊長リューネブルクとの因縁も良かったけど、リューネブルクの存在感や魅力がよく伝わってこなかったのと、彼と彼の妻との関係が結局よくわからない上にどうでもよく感じてしまったのが悪かったのかも。
    それにユリアンの日記という体で書かれた2巻がとても読みやすかったので、なんとなく文体に慣れなかったせいもあるのかもしれない。

  • 本伝で活躍するラインハルトや色んな人物の若年のころを描いた作品。ラインハルトの若々しさがほほえましい。終盤はミステリー要素もあり、工夫されている。ケスラーがナイス。

  • やはりラインハルトはキルヒアイスがいてこそ。キルヒアイスは若くして、、、という感じだなぁ。
    シェーンコップもなかなかですね。ヤンウェンリーと出合えなかったら、どうなっていたんだろうか、とも考えてしまいます。
    そして少しずつ、ラインハルトとその後の仲間が登場してきていますね。

  • ラインハルトの周りに有能な人材が多いのは彼が探していたからだったからか。

  • 「薔薇の騎士」シェーンコップと、18歳のラインハルトを描いた外伝。

    ラインハルトとキルヒアイスが同じ方を向きながら、「友人」でいるシーンが多くて涙が出そうになった。
    キルヒアイスがいてくれたら、と願ってしまった。

  • まだ野心の途中にて。

    シェーンコップは外伝で主役を張れるキャラクターだと思う。ラインハルトと半分にはなっているが、十分に魅力的で、彼のパートを読むのが楽しい。帝国からの亡命者とその子孫で構成される“薔薇の騎士”連隊隊長から帝国に寝返ったリューネブルクは、敵役ながら何か強烈な個性を持ち、引きつけられる。しかし、ラインハルト様は若い。年を重ねるというのは、ある意味強み。

  •  後の日の英雄達の若き日の物語。
     ラインハルトは18歳で上官はグリンメルスハウゼン、同じ部隊に元同盟軍「薔薇の騎士」連隊長リューネブルク。ヴァンフリート4=2へ赴きそこに駐屯していた同盟軍「薔薇の騎士」を含む少数の補給部隊と白兵戦を展開する。副連隊長であったシェーンコップとキルヒアイスは束の間の死闘を繰り広げるが混乱のうちに互いに名乗ることもかなわない。
     その後のラインハルトとリューネブルクの確執、静かにラインハルトを見込むグリンメルスハウゼン、キルヒアイスのひとときの帰省やリューネブルク夫妻の生活が描かれた後に、戦場はイゼルローンへ。ロイエンタールとミッタマイヤーもそこで頭角を現す。
     ヤンは大佐でグリーンヒル大将のもとで勤務。一応評価すべき戦略を立てるが態度が悪かったためグリーンヒル大将の顰蹙を買う。

  • 若き日のラインハルトの子供っぽいところが随所にちりばめられていて、こういう時代があったんだよね。と思わせてくれます。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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