動乱星系 (創元SF文庫)

制作 : 山之口 洋 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 78
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488758042

作品紹介・あらすじ

ラドチ圏から遠く離れた小星系国家。有力政治家の娘イングレイは後継者争いでの大逆転を狙い、政敵の子を流刑地から脱走させる。だが引き渡されたのはガラルと名乗る別人だった。進退窮まった彼女は、ガラルになりすましをさせるという賭けに出るが、それは次々と予想外の事態を招き、ついには異種族をも巻きこむ大問題に……ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞など全世界13冠制覇の《叛逆航路》ユニバース、待望の新作登場!

感想・レビュー・書評

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  • 2020-08-08 アン・レッキー「動乱星系」読了

    後半一気読み。
    叛逆航路3部作とキャラはかぶってないけど、物語背景に大きく関わるので読んでからがお薦め。
    舞台や出来事を別にすれば、普通の女性が成長するお話。「普通」のお陰で、読みやすい上に物語的実験が明確になっている。

  • 待望のシリーズ4作目。とはいえ直接の続編ではなく、同じ世界を舞台にした辺縁星系のお話。雰囲気的には『亡霊星域』に似ているかなあ。主人公がラドチャーイではないので三人称できちんと性別が判断できる、のだけれど「無性」というのがまたイメージし難い。「両性」ならまだ理解できるんだけど。まあとにかく、話の展開に派手さはないものの各キャラが生き生きとしていて大変面白かった。早く続きを書いて欲しいな。

  • 『叛逆航路』な世界の新作。ややこしくてイラっとするとこもあるんだけど、続きが出れば読みたいって類

  • 丹念に作り込まれた世界を楽しませていただきました。

  • あらたな3部作の導入編っぽい。船長と流れ者とじゃじゃ馬、3人の凸凹宇宙旅がはじまる期待感にわくわくするが、前3部作の大事件も背景でじわじわにじむのもいい感じ。続編出たら買うしかねえ。

  • 辺境にある星系国家。有力者の娘イングレイの進む道は…

    ひと騒動の後の彼女の変化した姿勢が頼もしい。少しの自信が心の持ちようを支えてくれる。星を渡り歩ける世界観は想像するしかないけれど、地球という星を今のところ離れられない私たちと共通することはきっとあるのだと思える。

  • 前の三部作より読みやすかった。ストーリーも面白かった。

  • 『叛逆航路』と同じ宇宙だが、全く違う星での話。フワエの有力政治家の養女であるイングレイが主人公。彼女が、他の星に流刑となっている囚人を連れ戻すところから話が始まる。彼女も囚人も有力者の後継者となるべく幼い頃から育てられているのが、彼らの行動や考え方に深く関わっている。さらに他の星系国家の陰謀や殺人まで起きて、一冊の話にまとめるには盛り込みすぎな気もした。他者からはガラクタにしか見えない遺物をとても大切にするフワエの文化が楽しいし、もっとじっくりこの世界の話を読みたい。

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