子どもが変わる接し方

著者 :
  • 東洋館出版社
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本棚登録 : 225
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491029900

作品紹介・あらすじ

教師生活30年超、筑波大学附属小のプロ教師が「クラスをまとめる秘訣」を大公開!

感想・レビュー・書評

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  • この本を読むまで、田中博史先生のことを微塵も知りませんでした(本当に情けない、、)。

    わたしは現在、初任者です。大学を出て1年目に講師(学級担任)を経て現在社会人2年目です。
    去年、退職した先輩(分掌などで死ぬほどお世話になった)の先生から貰った本です。

    「是非とも初任として読んで損ないよ!」と受け継いだ(?)本です。笑笑

    いざ読んでみると、とても読みやすくて内容も具体的な事例を挙げて書いてくださっているのでとても分かりやすいです!!!
    高学年ではなく、低学年でも還元して取り組めるものも沢山ありました。
    その中でも、とくに印象に残ったのが子ども同士のトラブル案件の時のこのフレーズ。

    『意地悪をしたり、トラブルを起こしたりする子に出会ったときは、社会に出て人間関係をつくるための練習に必要な人だと考えればいい。』

    です!!
    1年目のときに、「イザコザがあっても、大人が介入するのではなく子ども同士で解決させるよう働きかけよう」言っていた学年主任の先生の言葉がようやく理解できました。

    このご時世で見通しが立たない事もありますが、この期間をポジティブに捉えてたくさん勉強したいと思います!
    わたしと同じ状況・境遇の方、是非ともご一読ください!!!

  • 「一人の変化」を「クラスの変化」に繋げていく。
    最初から全員を成長させるのは難しいが、ターゲットを絞ってその変化を周りに気付かせ広げていく、そんなやり方があったんか!!と勉強になった。
    身体は小さくても、繊細な心を持った立派な人間。適当なことをしていると、見抜かれる。そして大人のことを信用できなくなってしまう。未来の日本を担っていく大切な命を、大切に、温かく温かく育てていきたいと思った。

  • 田中先生すごいなあ。
    私もこんな先生になりたいなあ。

    改めて自分の学級経営や授業力見直しました。
    課題はたくさんだけど、やりたいこともたくさんで
    学べた!!

  • 教師ではないのですが、3人の子供を育てるヒントになればと思い読みました。

    まず、先生がこうやって「仕掛けている」ことを具体的に知って、教育者とはなんと面白い仕事だろうと感じました。

    ついつい日々を過ごすだけになりがちですが、こうやって目的を持って子供に働きかけることで、より子育てを楽しみたい!と思いました。

  • どのようなことを声かけるのか教師としてのスタンスがとても素敵。
    いくつかの発問は僕にとってもとても素敵な言葉としてメモしておきたいものです。

  • 「点・線・面」の指導。
    出来ている教員、少ないかもしれません。

    自分の感覚としてやってきた指導が理屈になっている本です。中学生にも通じることが多いと思います。先生方にお薦めです。

  • 「この人良い先生だな!」って思われ信頼を勝ち取るためのコツが満載だった。
    小学校での実例が多かったけど、応用すれば高校でも活かせそうなことがたくさん。

  • 【概略】
     仕掛けて、待つ。そして、待つ。余白をしっかり作ることが自発という状態につながる。小学校での授業、一年間の担任受け持ちの間に、生徒達に大幅な変化をもたらす工夫とは?

    2020年01月07日 読了
    【書評】
     「子どもに教えるときに本当に必要なこと」に引き続き、田中博史さん2冊目。
     もう「子ども」という括りを取っ払って、チームリーダーとしてのコミュニケーションスキルとは?というタイトルに変えても通用するのじゃないかと思う。
     さらにこの本における記述で、「聞く力」についての描写で、パブリックスピーキング、とりわけスピーチに対する忘れがちな要素をズバッと突いているものがあるので紹介するね。
     (引用ここから)
    「聞く力」というのは、「人に正対する力」と言い換えてもいいでしょう。議論の場でも授業の中でも、自分の考えだけ言えばいいというものではなく、相手にきちんと向き合う中で、自分の考えを伝えていく必要がある。
     (引用ここまで)
     自分の伝えたいことを、ただただ自身のリズムで話してしまうのではなく、相手に自身の言葉が届いているのか?(理解されているのか?)相手の理解スピードを無視して話していないか?ということも、オーディエンスから抽出しなくてはならない大事な「聞く力」なんだよね。
     最近、自身に直接的な能力を高める考え方にプラスして、周囲に効果的に動いてもらう能力を高めたいという欲求と、それに対する面白さを感じつつある。そういった意味では、本当に参考になる本じゃないかなと。
     近い将来にまたこの本、ゆっくり読みたいな。

  • 適度な余白と必然性が、人をして考えさせるものであると考えられた。生徒たちが考える余白を事前に準備して、その後をやらせることで、自発的に進んで行けるのだと。

  • 黒崎先生に貸した。
    黒崎先生も自分で買ってくれた。

    子どもが動きたくなるための場を作る。

    仕掛けて、待って子どもがうごきだしたらほんの少しだけ背中を押す。

    クラスを育てるには、1人に絞って取り組んでみる。→もうちょいでなんとかなりそうな子

    けなげな分数
    頑なな小数

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著者プロフィール

真の授業人を育てる職人教師塾「授業・人」塾主宰。元筑波大学附属小学校副校長、元全国算数授業研究会会長、学校図書教科書「小学校算数」監修委員。主な著書に『子どもが変わる接し方』『子どもが変わる授業』『写真と対話全記録で追う! 田中博史の算数授業実況中継』『学級通信で見る! 田中博史の学級づくり1年生』(東洋館出版社)、『子どもの「困り方」に寄り添う算数授業』(文溪堂)、監修に『板書で見る 全単元・全時間の授業のすべて 算数』(小学校1~6年)『板書で見る 全単元・全時間の授業のすべて 数学』(中学校1~3年、東洋館出版社)等がある。

「2022年 『学校が変われば、授業が変わる! 新しい研究授業の進め方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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