教育書の生かし方―読書による閃きを実践化する過程が、指導力を磨く!

著者 :
  • 東洋館出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491048185

作品紹介・あらすじ

通読記録1500冊から選書された珠玉の22冊
読書による閃きを実践化する過程が、指導力を磨く!

「いい授業がしたい」「いい学級をつくりたい」「子どもたちの成長に少しでも寄与したい」
どの先生にとっても願ってやまない、言わば永遠の課題だと思います。
少しでも成長できるよう、研究会に参加する、同僚の先生方の授業を観る、上司や講師からの助言を糧にする、研究授業に挑戦するなど、日々研鑽を積まれているかと思います。
そうした手段の一つとして挙げられるのが「教育書から学ぶ」です。

教育書から学んだことを咀嚼しながら自分の授業に落とし込むことができれば、教師としての成長を加速してくれるでしょう。
ただ問題は、書籍から学んだことを自分の実践に落とし込むことのむずかしさです。

こんなふうに感じたことはありませんか?
「年に何冊か読んではいるけれど、それで自分の実践が大きく変わったという実感はないな」
「実際に試してみたけど、あまりうまくいかなかった」
こうしたことはきっと、読書に限ったことではないと思います。

研究発表会などで他校の素晴らしい公開授業を参観した後に、こんな感想を耳にすることはありませんか?
「この実践は、優秀な子どもたちが揃っているからできるんじゃないかな」
「自分の学校とは地域の実態が違いすぎてとても真似できそうにない」
著名な講師の講演などの場合でも、同じような声が聞かれることもあるでしょう。

では、読書も、授業参観も、講演も、みな役に立たないものなのでしょうか。そんなはずはないですよね。それらすべてをひっくるめて「情報」とみなすならば、情報それ自体がどうなのかではなく、情報をどう受け止め実践化するか、「情報の生かし方」の問題なのだと思うのです。

本書は、教育書の読み方を指南する本ではありません。さらに言えば、素晴らしい書籍の内容を紹介するだけの本でもありません。端的に言うと、書評の体裁を借りた実践集です。
読書を通じてどんな閃きを得たのか、それを実践にどう取り入れ、教師としての力量形成を図っていったのか、その過程をつまびらかにする本なのです。

感想・レビュー・書評

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  • 自分が興味を持っている人みんなに出してもらいたいこういう本。
    その人の根幹を知ることができる=その教科や指導の根幹を知ることができる
    という気がするから。

    松村先生のおすすめの読書の仕方が、積読しておいて
    興味のあるところから何冊も並行読書、だそうです。
    見習って、いろいろ本を買って、どんどん読むことにします。

  • 芋づる式に読みたい。

    ・課題意識はストック→自分に入ってきた情報と結びつく頻度が上がる
    ・自分の決めつけを拝す、目の前のことが全てではない
    ・子供のロマン
    ・ × 2極化×再生産→教師による支援が重要。非認知的能力を伸ばしていくことができる。そのために教師として何ができるかを常に自分に問いかけながら実践
    ・従業者の手立てをきっかけにして生まれた、子供たちの学びの発露やつながりを見逃さない記録、つまり省察。
    ・子供たちの意義。内容への意識。
    教師の授業が成立する×子供の学習が成立する○
    ・課題が明確で解けそうで解けない課題。習得したことを活用する授業。解決方法を実習選択、決定する。

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著者プロフィール

1988年生まれ。東京大学大学院教育学研究科にて、秋田喜代美先生に師事、修士(教育学)。研究主任、OJT推進担当を経て、特別活動主任とchrome book活用推進担当に就任。校内の授業改善と特別活動の充実に邁進中。国立教育政策研究所「評価規準、評価方法等の工夫改善に関する調査研究(R1小学校生活)」協力者。

「2022年 『授業で語る―違いから迫る本質論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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