小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける―これだけは知っておきたい70のポイント

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045169

感想・レビュー・書評

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  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:310||S
    資料ID:95160075

  • 小中学校の教科書に立ち返って基礎を見直すというのは大いにアリだと思う。佐藤氏のアジテーター的な発言、井戸氏の野党としての立ち位置での発言が気にならなくもないが、全体的には良い本だと思う。

  • わかりやすかった。
    しかし、野党色が強く、ところどころ首を傾げるところもあった。より合理的な政治を希求すべきなのに、政治に無知な市民を、ただ単に現政府に反対するだけの犬にしたいのだろうか。より合理的に国民が考えられるような内容(そうでなくても政府の今やっていることの悪い面だけでなく良い面にも十分に理解できる内容)にしてほしかった。

    ・改憲=国体の復活、はあまりにも論理が飛躍しすぎではないか?
    ・官僚が嫌われるのはよくわかるが、「国民から収奪する者」はあまりにも言い過ぎ。最低賃金のアルバイトと同じくらいの収入で、定時帰りの人以上に働いている官僚へ税金泥棒というイメージは差別的であろう。著者の官僚時代のコンプレックスの表れでは?
    ・司法権に国民審査がないのは問題だ、とあったが、司法権は少数者を守るために存在するのだから、多数決による国民審査がないのは当然だ。
    ・高負担・高福祉がダメだというのなら何か代替策を示してほしい。低負担・高福祉は現実的ではないのは明らかだし、現実的でないということを分かっていない人は多いのでそこについてより説明してほしかった。

  • いつも勉強になります

  • 期待してた教科書っぽさより佐藤優節が濃かった

  • 世の中の政治の基本を、小学校社会科の内容を踏まえながら学んでいく。
    こうやってみると、小学校の社会科は要点を捉えて簡潔にまとめられているなと感じる。これが中高になると重箱の隅をつつくような知識になってくるかな。

  • 「選挙」の章は面白かった。「一票の格差」について、投票価値の平等を追求することが本当に正しいのかどうかは自分も疑問に思っていたので、我が意を得たりの感を持った。『ファーブル昆虫記』を最初に日本語に訳したのが大杉栄だったというのも面白い。

  • 裏社会科、とてもためになる。

  • 本書は、作家の佐藤優さんと政治家の井戸まさえさんによる、小学校社会科の教科書を用いて、政治の基礎知識を身につけていくことを主眼に置いた対談本です。

    今までに大人に向けて、小学校の教科書で勉強を勧める本を見たことが無かったので、その新たな視点に惹かれて購入しました。

    内容としては、高等学校の政治・経済の教科書ではなく、なぜ小学校社会科の教科書なのかという理由が書かれた序章から始まり、国会、内閣、裁判所、憲法、三権分立、税金、選挙について、教科書の本分の一部を抜き出し、解説を進めていきます。

    この本の特徴としては、それぞれの章で「表の教科書」と「裏の教科書」に分かれており、表の教科書では、教科書本文の解説になり、原則論が多く書かれていますが、裏の教科書では綺麗事なしでそのテーマの現実はどうなっているかが書かれており、ただの教科書の解説に終始しないようバランスのよい説明がなされています。

    様々な知識が書かれていることは良いことですが、それでも首を傾げる箇所がいくつかありました。一例を挙げますと、ドイツのリサイクルについての件が書かれていますが、そこでナチスが健康にこだわっていたという例をあげます。国民の身体は総統のものだから、国民自身が勝手に処理していいものではなく、健康体を維持しなければならないという考えが当時あり、これは人間という資源の効率的な利用であり、この考え方がいまドイツでは人間ではなく、ごみに向かっている、と佐藤さんは説明されております。しかし、ドイツにおけるごみのリサイクルというのは、戦後ごみの量が増えてきたために、ごみを仕分けしてリサイクルを行い、ごみの量を減らすという目的で始まったはずです。従って、ナチスが国民を資源として効率的に使おうと様々な方針をあげていたことが、戦後ではごみに向かったという思想的な発想よりも、単純にごみの量の増加が原因で、環境に配慮したごみ処理方法を模索していった結果、リサイクルが一般化したと考えるのが合理的ではないでしょうか。ナチスの健康志向とリサイクルの因果関係が結びつくことに疑問符がつきます。書かれていることを全て鵜呑みにのは注意が必要です。

  • ためになります

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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