- Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492062234
作品紹介・あらすじ
憲法、安保改定、専守防衛、非核三原則、防衛費1%枠、尖閣問題、集団的自衛権から岸田政権の三文書改定まで、防衛政策の攻防と決定の軌跡を描く。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架:392.1A/Sh77a//K
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「~戦後政治史」というタイトルだが、暦年に綴っているのではなく、テーマ毎にこれまでの著作を元に記述を改めてたり再編集したもののようだ。
その点で流れが悪く、文体も異なっている点が読みづらかったが、論点が整理されているために、このスタイルも良かったかな。
終章に戦後の安全保障の議論を左右したのは、最後は民意だった、という記載がある。湾岸戦争での政治の無策ぶりは今となっては目を覆うばかりだが、これも民意がついていかなかった、熟していなかったということなのだろう。
そうであればメデイアの役割はますます大事になる。著者のようなジャーナリストの方々とともに大手メディアも風潮に流されず、分かりやすく本筋を追って欲しい。 -
著者はノンフィクション作家。読みやすく、概ね変な内容もないと感じる。
一方で、「政治史」というだけあり国内政治が主で、国際情勢、政策・法制のサブや官僚機構内の検討の記述は表層的。防衛省内局をも「自衛官」とするような細部も気になる。また防衛費1%枠や東芝ココム違反といった各論中心で、包括的でもない。 -
戦後の日本で安保・防衛体制の骨格を担ってきた基本方針、諸原則、政策の判断や決定などをめぐって展開された攻防の政治史を検証した一冊です。
政治家の世代が変わり、世界情勢が変わった中で、こうも変わっていくのかと感じました。
あと、過去の言動から明らかにおかしな方向に行ってしまった政治家はいまどう考えてるのかが気になりました。