地方創生大全

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492212257

感想・レビュー・書評

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  • 目から鱗、第2弾
    よくわかる本でした

  • ゆるキャラはお手軽なだけに飛びつきやすいが、経済効果は疑問。
    経済効果は純増ではない。トレードオフと供給のボトルネックが考慮されていない。

    食べたいもの、ではなく原材料を消化するための特産品。高い。

    凡庸な地域と商材で地域ブランドを作ろうとする。
    売れるからブランド化する。

    プレミアム商品券。特化した商品を売るべき。

    ビジネスコンペ。見えない壁。
    石垣島のティーラアース。

    コンパクトシティ、津山市のアルネ津山、青森市のアウガの失敗例。
    視察見学対応で忙殺される、講演会の依頼。モデル事業化のワナ。降ってくるお金で潰される。

    日本の公園は禁止だらけで何もできない。
    大通公園のビアガーデンが日本一。

    岩手県紫波町(しわまち)=民間の作る図書館で町おこし。武雄市とは真逆の発想。

    人口減少対策の前に財政再建、自治体経営の見直しを。

    観光客数ではなく観光消費単価。文化やライフスタイルで稼ぐ。

    八戸の八食センター。八食100円バス。

    ふるさと納税=税金頼みの地方産品の安売り。地元産業の自治体依存。歳出拡大=予算をどう使うか、を考え始める。

    二宮金次郎は地域再生のプロ。名ばかりコンサルタントに任せると失敗する。そもそもコンサルタントは落札後初めて成功地域にヒアリングに行く程度。

    撤退戦略がない第三セクター。活性化事業。
    合意形成=集団意思決定は間違い。

  • タイトル通り、地方創生に関して詳しく考察されている本。地方創生を行うにあたって合意形成を進めていくことが、如何に個性を無くして行くのか。ただ、地方で立ち振る舞うには周囲の合意形成が重要であり、尖って進んでいくにはかなりの困難を極めると思う。

  • 木下氏の言っていることはいつもシンプル。
    ・補助金使うな。
    ・とにかく自分から実践。
    ・小さく始めて大きくしろ。

    まちづくりだけでなく、何であれこの考え方が重要。
    とにかく自分で考え工夫しなければ、どの分野でもアウト。

  • 978-4-492-212257 302p 2016・10・20 ?

  • 地方創生には補助金なのではなく、各地で責任感をもち取り組むことが重要だと提言された本。
    官での運営は単発になりがちであり、長期的に民間で取り組むことが重要。

    また、制度・商品を作る前にマーケティング調査を実施する重要性を述べられているが、要は会社経営視点での地方創生が重要だと感じた。何事も自身の問題として取り組む事が大事だと改めて思った。

    紫波町の事例のように近年、複合施設が求められている気がする。TSUTAYAしかり、多様化する事でリスクヘッジにも繋がっていると感じる。

    地域活性化には不動産会社などお金に強い人材が必要。なぜなら不動産価値を上げれば、不動産オーナーは得をするため。アメリカでは、アセットマネジメント(不動産経営)と言われる

  • 地方に一時的に移住しようと計画していたことから興味を持って読み始めたが、経営に関して無知だったにもかかわらずわかりやすい内容で面白かった。
    地方に限らず、あらゆる組織にもあてはまる内容だった。

    地域活性化でもっとも大切なことは利益を生み出し継続することなのだが、国から補助金をもらうことでそれをプレミアム商品券を発行したり、ハコモノを作って結局維持費の方が高くついたりと、外部からの資金援助なしに利益を出し続けるという目標そのものがないことが問題なのだそう。
    補助金でプレミアム商品券を発行することによって地方の店の収益があがったように見えるが、それは一過性にすぎず継続的に利益が出るわけでもない。しかもその収益に関してもその地方の企業とは限らず都心部にある大企業の店であれば、その収益は都会で納税されるため地方自治体の収入が増えるわけではない。地方を活性化させるための施策なのに結局は地方の活性化にはつながっていないことが多いのだと。

    そもそも、国からの補助金やふるさと納税をあてにしては地方は生き残れない。今後人口が減少していく中で、単純に供給を増やすだけでは逆効果で、需要が減っていく中で無駄な事業をやめて、何を優先させて投資していくかを真剣に考え、経営を黒字化させることがもっとも重要な課題なのだと。

    これは地方自治体にかかわらず、多くの組織にあてはまるのだが、新しいことを始めようとしても様々な利権がからんでいたり、責任を取りたがらない無責任な人の批判などによって潰されたりすることが多いのだと。無籍な人な100人の意見よりも責任を持った1人の人の意見の方がよっぽど大切にしなければいけないのだと。

    何事も当事者意識をもってやることが大切なのだと思った。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784492212257

  • ▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
    https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/287964

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著者プロフィール

木下斉
1982年生まれ。高校在学時からまちづくり事業に取り組み、00年に全国商店街による共同出資会社を設立、同年「IT革命」で新語流行語大賞を受賞。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。08年に設立した熊本城東マネジメント株式会社をはじめ全国各地のまちづくり会社役員を兼務し、09年には全国各地の事業型まちづくり組織の連携と政策提言を行うために一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスを設立。15年から都市経営プロフェッショナルスクールを東北芸術工科大学、公民連携事業機構等と設立し、既に350名を超える卒業生を輩出。20年には北海道の新時代に向けた「えぞ財団」を仲間と共に発足している。また内閣府地域活性化伝道師等の政府アドバイザーも務める。著書『稼ぐまちが地方を変える』『凡人のための地域再生入門』『地方創生大全』等多数。

「2021年 『まちづくり幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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