- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492555880
感想・レビュー・書評
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ここのところマーケティング系の本をよく読みますが。
小阪先生の本は、うなるところが多い。
なぜ売れないのか?
ではなく「買おうというプロセスまでおとしこむにはどうしたらいいのか?」
を常に考えるようになりました。
いかに自社を思い出させるか。
これポイントですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゼリア新薬、銀座の味噌おにぎり、「そうそう、これが欲しかった」
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小阪さんの著書は2冊目。前回読んだ、買いたいのスイッチを押す方法に引き続き、今回も面白かったな。その製品・サービスが持っている価値はお客様にキチンと届いてますか!?がテーマ。お客様の心をいかにグッと手繰り寄せるか。そんなヒントがたくさんありました!
<1>感性消費行動をデザインする
(1)お客様の購入する迄を細かく分解する
(2)仮の行動モデルを作る
(3)繋ぎ目を超える動機策を考える
(4)動機策の実践、検証、修正
(5)修正策の再実践
(6)ノウハウの整理・横展開
<2>関係性のマネジメント
(1)接触機会をつくる
(2)人間的なコミュニケーション
(3)広報活動委に宝をいれる
・顧客感性は育成出来る
<3>感性ナレッジメント
(1)感性トレンド(メガ・モード・テクノロジー・環境)
(2)感性メガニズム(店内BGM)
(3)認知メカニズム(看板は黄色・赤が目立つ)
(4)Before・Afterでの検証・蓄積
<4>巻き込み推進のポイント
(1)以前よりも良いと納得できること
(2)以前のやり方と似ていること
(3)簡単に理解できること
(4)簡単に試すことができること
(5)成果が目にみえること
<5>事例
(1)ゼリヤ薬品のウィズワン(座薬)。製品は一切変えずに、店頭での打ち出しを変えることで、万年5億円の商材が15億円に成長。市場も成長。「うんちどっさり」というインパクトのあるPOPでお客様の注意を引き付け、何故どっさりかの詳細理由(製品特性)でお客様の購入を後押し。数店舗の成果をスピーディーに横展開。
(2)ワインの売り込みPOP。彗星のごとく登場、有名評論家が走って買いに行け、政府に逆らって作った。
(3)とある居酒屋のビール売り込み。美味しいビールは泡が違う。エンジェルリングが出来る(お客様が自分の目で確認できる、やってみたくなる→自分毎になる!)。何故なら、全員研修済み、サーバーの毎日の掃除を徹底している(証拠提示)
(4)落として耳が欠けてしまったネコの陶器貯金箱につけたPOP「交通事故に遭いました~。痛い。。。右の耳を少し怪我しましたが、おかげさまで元気になりました。こんな私ですが可愛がってくれる飼い主さんを探してます。おっちょこちょいですが、冗談のわかるネコです。お友達になって欲しいのです」
(5)試飲コーヒーのゴミ箱の位置を店外から店内に少し入ったところに置き直した。ゴミを捨てに一歩店に入った人が、店内を回遊し、製品購入に繋がった。お客様の動きを分解、分析して、流れが切れてしまう箇所を改善。
(6)扉を明けて店に入るのは心理的ハードルが高い。入口は極力店員が近くに居ない方が入り易い。また、入口は複数箇所≒脱出口が多く心理的圧迫感が軽減される。
(7)おむすび店「十石」。銀座にあるおにぎり専門店。1個300円近い値段するが、売れに売れている。売れ筋では無い味噌味のおにぎり、普段は12-13個程度の売れ行きが、見せ方を変えた瞬間60個を超える売れ筋に。「3代目 鈴木紀夫」というおにぎりのネーミングいよるインパクト。何故??という疑問を埋めたくなり、近くにあるPOPを自然と読む。POPには、味噌を作っている鈴木紀夫さん書いたどれだけ拘って作っているかの手紙が掲載されている。それだけ拘ったのなら、買ってみようと購入。 -
商品価値は、今や壊れにくいとか、使いやすいとかではない。買う人の生活に対し、ワクワクするストーリーが伝えられるかに、かかっている。
商品開発するうえでも、社内の人達を巻き込むだけのストーリーテラーにならなければならない。 -
消費者に自分の欲しいものを理解させるマーケティングは自分にとって新しい概念だった。
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同著者の『「買いたい!」のスイッチを押す方法』を読み、深く感銘を受け購入。
内容としては上記著書のフレームワークを大きくしたもので、マーケティング戦略として実行してみたくなる。著者はどの作品を読んでも論旨が一貫しており、自分にとっては共感でき、受け入れやすい内容。人間を深く信頼して理想を掲げながらも、現実的なこの世界の原則に従っている。
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寄贈:誠さん
貸出:新田(2011.1.22)返却(2011.2.4)
・どうすれば売れるのか
・どのようにお客さんと良い関係を作るのか
・どのようにお客さんの感性を高めていくか
をとても論理的に紹介してくれます。
売れるためには理由があるのが、改めて 納得できるようになりました。 -
タイトル にひかれた
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(U)企業が人の「感性」を軸にマーケティングを進めていくための方法、つまりは「感性価値創造」というテーマを中心にそのフレームワークと実践法について紹介されている。「感性価値創造」という言葉は、お客さんの感性に響き、お客さんの心をつかむことで生じる「価値」のことである。
これを計画的に創造する方法を企業として身につけると売上げというものは作ることができるようになる。
この書では、感性価値創造をいかにビジネス現場で行うかということについて具体的な事例を基に紹介をされている。ビジネスの現場で実践を通じて体得するために一読してみると良いと思う