地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492555989

感想・レビュー・書評

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  • なるほど!仮説思考!この考え方が大事だったんだよ。きっと、提案資料作成時のお助け図書。様々な問題解決に応用できそう。この考え、、、発想の転換?!、、、は慣れるまで時間かかるかな。。
    でもぜひ、身につけたい考え方です。


    - 本書より気になった箇所を抜粋 -

    ○はじめからでなく終わりから考える
    ・プロジェクト終了時点のイメージは?
    ・自分が棺おけに入るときにイメージは?

    ○売れないセールスマン
    × まず報告したい議題(アジェンダ)を説明をし
    × それから個々の説明に入る
    → 優先すべきは、
    ○ この報告が相手にとってどういう意味があり
    ○ 相手にどうしてほしいか
    つまり、『目的を確認すること』


    ○フレームワークのタイプ
    ・対立概念型:賛成・反対/質・量/帰納・演ざい
    ・数直線型:高中低/以上・以下/短期中期長期
    ・順序型:バリューチェーン/PlanDoSee/起承転結
    ・単純分類型:都道府県/生産分類/生物学分類
    ・異視点型:3C/QCD/心技体



    ○人生設計を自分の葬式から考える
    『7つの習慣』
    http://tinyurl.com/yedktfk


    ○限られた時間で答えを出す「タイムボックス」
    ・カンペキ主義を捨てる

  • 外資系コンサルの採用試験でお馴染みのフェルミ推定とは、「地頭」とは何なのか、以前から抱えていた疑問を解消したく本書を手に取りました。

    国語辞典によると「地頭がいい」とは、論理的思考能力とコミュニケーション能力に優れていることのようです(まだまだ説明として不十分だと思いますが)。本書ではインターネットを始め、世の中に氾濫する膨大な情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で能動的に考え抜くことができる力と定義し、具体的には抽象化思考力(単純に考える)、フレームワーク思考力(全体から考える)、仮説思考力(結論から考える)の3つの思考力から成り立っていると述べています。

    これはIQのような先天的なものではなく考え方の癖であり、誰でも努力によって向上させることが可能、その最適なトレーニング方法としてフェルミ推定を紹介しています。

    タイトルから受けたイメージに捉われてしまい、目前のトラブルの解決方法という視点で読み進めてしまいましたが、徐々に頭の中が整理されてくると、また別の角度から考えることができるようになりました。

    例えば問題の対象を、資格やビジネススキル、これから身につけたいこと(趣味でも良いと思います)を取得したい自分(問題あり)と、取得した自分(問題解決)に置き換えて、3つの思考力で考えると、習得(成功)するために最も効率的で確実な方法を見つけることができるのです。

    最後までとても分かりやすい内容でした。今後も何度か読み返したいと思います。

  • 地頭力=結論、全体、簡潔に考えるといった3点から構成される。(ベースは論理、直感、好奇心)
    1点目は結論=仮説思考であり、そのポイントは少ない情報から限られた時間で結論を出すといったもの。
    2点目は全体=フレームワーク思考で、そのポイントはまず大きく物事を掴んで具体化(分類と因数分解)した上でボトルネックを見つけるといったもの。
    3点目は簡潔=抽象化思考で、事象の特徴を抽出し一般化して取扱を容易にした上で、それに対する解決策を捉え、具体化するといったもの。
    いずれも概念としては理解できるが、日常生活にどう組み込むについてはかなり訓練が必要だと考えた、何度も行動していきたい。

  • 今までこのような本は数冊読んだが、本書は地頭力がとても分かりやすく定義されておりとても理解しやすかった。特に仕事で意識したいと思ったのは下記点である。
    ❶結論から→少ない情報でもまずは仮設を立てて考えることで、情報収集に時間をかけ過ぎることを防ぐ。
    ❷全体から→まずは分類する箱を用意する、切り口を考える
    ❸単純に→30秒で説明する癖をつける

  • 問題解決に必要なことは、「結論から」「全体から」「単純に」答えること。

    結論は何なの?
    今日はいったい何の話?
    要するに何なの?
    に答えられなければならない。

  • フェルミ推定を用いた仮説思考をまとめた本。
    日本に電信柱が何本あるかなど、実に突拍子もない
    問いに対して、仮説を立てて答えをだす。。。

    仕事では、これに似たことをしているが、それが
    文章にまとまっていることで、自分の癖も分かった。
    切り口パターンが少なすぎる。。

    フェルミ推定とは直接関係ないが、プロはその道の
    絶対座標を持つなど、注目したい様々なエッセンスが
    散りばめられていた

    ただ、今ある情報で解をだす点を強調しすぎてるが
    それに囚われすぎるのも良くないと考える。
    すぐそこに情報があるならば、それを入手してから
    推定すればよい。理論学習と実践は異なるのだから。

    メモ)
    ・地頭力とは問題を解決する力
     物知りや機転がきくとは、また異なる力
    ・物量推定に長けたノーベル物理学賞のフェルミが
     大学の講義で出したことから「フェルミ推定」と
     名付けられた
     彼は学生時代に爆風にあおられた紙の挙動から、
     爆発規模を推定した
    ・フェルミ推定に必要なフレームワーク
     全体俯瞰 
     分析 切り口の選択、分類
     全体俯瞰 ボトルネックの発見(有効数字の考慮)
    ・ロジックよりも解にこだわる人は、間違った解を
     出すことに恐れを持つ人
    ・切り口の選択で、どれだけ複数パターン考えられるか
     複数から考えられる方が精度はあがる
    ・その場の情報量で瞬時に解を出す
    ・まずは情報を集める・・・にしても、どういった
     情報を集めるか。それには仮説が必要
    ・マイルストーンを置かずに、事前準備が出来てから
     進めてるようでは、一向に答えは出ない
    ・「はじめ」からではなく「終わり」から考える
    ・コミュニケーションの最大の問題は、それが
     達成されたという幻想
    ・人生設計を自分の葬式から考える
    ・情報なしに仮説がたてれないという間違い
     何かしらの情報はすでにある
    ・仮説思考している人の口癖は「落としどころ」
    ・自分で前提条件を決めた場合は、第三者にも分かる
     ようにしなければ、戻ってやり直せなくなる
    ・ラフな答えでも何も答えないよりはるかに役に立つ
    ・深堀が甘くならないように「仮説検証」が重要
    ・プロとはその道の座標を持つ人
    ・ブレーンストーミングでKJ法
     アイディアを出してから分類を考える
    ・フレームワークの改良はすべきではない
     もれなく作ったものに漏れが出てくる
    ・全体パフォーマンスはボトルネックできまる
    ・仮説を立てるための抽象化能力
     羊を〇、日本列島を長方形

  • 目の輝き=ファイティングポーズ。p64

    フェルミ推定とは。
    ・モデル(因数分解をする上での因数のセット)を2つ以上考え、最適な方を選択する。
    ・問いをできる限り因数分解する。
    ・適当に前提を決めて、先に進む。
    ・結論から考える、仮説思考。

    地頭力のチェックリスト。p65

    「一を聞いて十を知る人」とは、物事を抽象化して理解できる人のこと。p158

  • すぐに検索しない。
    持っている情報、与えられた、限られた情報だけで如何に目安としての仮説、結論を導くか。

    前提を自ら決めて、とにかく前に進めることが肝要。
    進めていくうちに、仮説を検証、修正の繰り返し。

    常に全体、結論を意識する。

    流れ星は、エレベーターでばったり会う社長と同じ。

    自分という人間を30秒で如何に相手に伝えるか。

    就職活動前に読みたかったと思える本。

  • これまで読んだ地頭力系の本に軒並み推薦図書として載っていたので読んだ。これはすごい。地頭力の構成要素の解説、その威力の説明、留意点の提示、と、まさに抜けも漏れもない。何より図解が多く理解しやすい。TOCや7つの習慣等の話題も出てくるが、まさにそれらの共通項を説明すること(一般化)に成功していると思う。

  • フェルミ推定といわれる、少ない情報量の中でいかにして答えに近い結果を表示するかという思考法を著した一冊。
    この類のものを読むと2つ毎度思うことがある。1つは「わかっていてもなかなかねぇ」というところだ。
    しかし本書は、フェルミ推定を、「仮説思考力」「フレームワーク思考力」「抽象化思考力」という3つの思考法で実現させるアプローチを取っているので、MBAや戦略系コンサルタントでなくとも、実践に応用しやすいようにまとめられている。ビジネスを遂行していく中で、なにかにはまってしまった際に参照すると、新しいものの捉え方のヒントになるかもしれない。

    2つ目はこういうノウハウ的なものをきちんと明文化するところに価値があるんだということだ。ノウハウを形式知化するのはとても大変なことである。

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著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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