- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494018444
作品紹介・あらすじ
地球に人間が溢れかえったため、月に子どもを捨てることになったが……(「白骨船長」)。現代の医療では治すことのできない難病に対して、ブラック・ジャックが出した答えとは(「未来への贈り物」)。月に取り残された宇宙飛行士が目撃する地球の悲劇(「クレーターの男」)。原子力要塞が爆発し、日本列島に巨大津波が襲いかかる(「大洪水時代」)。手塚治虫が予見する数々の未来を描く6話を収録。人間に未来はあるのか!?
感想・レビュー・書評
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本書は45~60年も前に、手塚治虫が予見した数々の未来を描いた6話です。
星新一さんもそうですが、手塚治虫さんの作品も古さを感じないで読めてしまうのが凄いです。
医学や科学の進歩がもたらす未来の可能性を示してくれて、いろいろと考えさせられるテーマを投げかけてきます。
自制のきかない私利私欲に満ちた人間はいつの時代にも存在し、そうした人間の身勝手さが起こしてしまう悲惨な未来も描かれています。
未来を素晴らしいものとするためには、科学技術を誤ったことに使わないでくれ、という思いも込められています。
過去の過ちを反省せず、再発防止の仕組みも作らず、しかたがなかったと安易に許してしまうと将来の道を間違いかねないと警鐘を鳴らしています。
戦争の悲惨さは自分は経験していないので想像するしかないのですが、わずか10年前の大震災・津波・原発事故のことすら忘れてしまいそうです。
45~60年前に戻ってみると今現在がまさに未来なのですが、輝かしい未来になっているかと問われれば、かなり危なっかしいと言わざるを得ませんね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[地球に人間が溢れかえったため、月に子どもを捨てることになったが……(「白骨船長」)。現代の医療では治すことのできない難病に対して、ブラック・ジャックが出した答えとは(「未来への贈り物」)。月に取り残された宇宙飛行士が目撃する地球の悲劇(「クレーターの男」)。原子力要塞が爆発し、日本列島に巨大津波が襲いかかる(「大洪水時代」)。手塚治虫が予見する数々の未来を描く6話を収録。人間に未来はあるのか!?]
未来への贈りもの 7−31
白骨船長 33−88
宇宙からのSOS 91−105
ロボット流しの巻 107−121
クレーターの男 125−154
大洪水時代 157−216