四面の阿修羅 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)

著者 :
  • 南雲堂
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本棚登録 : 87
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784523266068

作品紹介・あらすじ

晴海埠頭でバラバラにされた遺体が発見された。さらに遺体には「生ゴミ」と張り紙がしてあった。警察発表を聞いた夕刊紙の記者、工藤夏美は一年前の殺人死体遺棄事件の容疑者の知人であると気づき、捜査一課の刑事・東條有紀に接触する。二人は互いに情報を交換しながら事件の真相へと近づいていくが........

感想・レビュー・書評

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  • 槙野・東條シリーズ。
    晴海埠頭で発見されたバラバラ遺体。
    頭部には「生ごみ」の張り紙。
    冒頭から生きたまま、切り刻まれると言うグロテスクなシーンで始まり、さすがにちょっと引いたが、被害者が1年前に起きた殺人死体遺棄事件の容疑者の知人であることから、様々な過去の事件が複雑に絡み合っていく流れに、一気に引き込まれてしまった。
    槙野・東條シリーズだけど、今回は槙野の登場シーンはほぼなし。しかもオカルトもなし。純粋な殺人事件の捜査の様子を東條と、今作から登場する記者の工藤の連係プレイで描いていく。
    今作まで未解決だった東條の姉を殺害した犯人も判明し、このシリーズもここで一旦一区切りなのかも。
    ラストでは次に続くような描写もあるので、新章のような感じで、是非次回は槙野の出番を増やして欲しい。
    そして、もう少し本屋で売って欲しい。
    手に入れるのが、一番大変・・・

  • シリーズ化とは知らずに、いきなり本書から読んでしまったが。
    内容はかなり残忍な表現が多くてしんどくなるが、東條と記者の工藤が犯人を追い詰めていく様が気になったし、最後のオチももうひとつ、ふたつも盛り込んであってでも綺麗にまとまっているので読み終えてスッキリした。

    色々な刑事小説を読んでいるが、東條有紀というキャラクターの設定が今までにない新しいタイプでそちらも新鮮だった。

  • シリーズものと知らずに読んだ。
    しまった〜、順番に読むんだった。

  • 展開が凄まじい
    読んでて辛くなる

  • 2024/4/22 再読

    少し前に一回読んでいたんだけど、シリーズものと知らなかったので、シリーズ一巻から読み直して、再読。グロテスクなシーンがきつい本シリーズですが、今作もご多分に漏れず。でもストーリーは凄く面白いし、主人公なりの決着の付け方がよい。

  • 10月-16。3.5点。
    東條刑事シリーズ。探偵槇野は電話だけで登場。
    バラバラ死体で頭部に「生ゴミ」と貼られている凄惨な事件。捜査に当たる東條、捜査過程で姉の惨殺事件にも絡みが。。。

    なかなか込み入った事件、でも上手く描写していたと思う。

  • 槙野・東條シリーズ…読み損ねてた!!

    でも今回、槙野の登場は少なめ。
    東條の情報屋として夕刊紙の記者、工藤夏美が活躍!!

    未解決だった東條の姉を殺害した犯人も判明したけど、こんな理由で殺されるなんて悲しすぎて、更に憤りを感じた。

    同性カップルの絆の強さに打たれる。

  • 2022/03/27読了

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著者プロフィール

佐賀県生まれ。島根県在住。2011年『変若水(をちみづ)』(光文社)島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作に選ばれデビュー。主な著作に『凶血公安調査官 霧坂美紅』(KADOKAWA)『凶眼の魔女』(実業之日本社)『化身の哭く森』(講談社)『背律』(原書房)『堕天使の秤』(光文社)『四面の阿修羅』(南雲堂)

「2023年 『龍のはらわた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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