- Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
- / ISBN・EAN: 9784531059072
作品紹介・あらすじ
宗教者の立場から東日本大震災と
原発事故の教訓、原子力利用の
根本的な問題を明らかにするとともに、
次世代のために原発依存から自然と
調和した文明を構築する道を示す
希望の書。
感想・レビュー・書評
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副題に「宗教者が脱原発を決めた理由」とあるが、本書の言う“決断”は脱原発だけではない。原発に象徴される経済優先、効率優先で突き進んできた“偏った”文明から離脱する決断である。それはまた“個”への執着からの離脱でもある。私だけの利益、わが国だけの利益を追求する心から、私を含むすべての人々、すべての生命、わが国を含むすべての国々、私からつながる次世代の人・地球の幸福を想う心への移行を促すものである。地上にへばりついた視野ではなく高い天空から生命あふれる地球をみまもる視線を感じさせる文章である。
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現代の人々、日本だけではなく世界中が抱えるエネルギーという問題を、脱原発を大きく掲げる宗教家の一冊。
序章 人類の欲望が生んだ気候変動と原発
第二章 大震災、原発事故の教訓
1 歓喜への道
2 大震災の意味を問う
3 原発事故から何を学ぶべきか
4 “新しい文明”の構築へ
第三章 自然と共に伸びるために(講演録)
1 万物に感謝する生き方をひろげよう
2 日時計主義は新文明の基礎
3 大震災のメッセージを聴く
4 死もまた教化(きょうげ)する
5 原子力エネルギーの利用をやめよう
第四章 現代文明転換への視点(講演録)
1 「自然を愛する」ことの本当の意味
2 “めんどくさい”が世界を救う
第五章 自然との大調和と日本の新生を祈る
自然と人間の大調和を観ずる祈り
新生日本の実現に邁進する祈り