自販機の時代: “7兆円の売り子”を育てた男たちの話
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532165901
作品紹介・あらすじ
昭和45年、熱狂の万博会場から始まる"家電の敗者"の大反攻。日本全国いたる所に立ち並ぶ550万台もの自販機の陰で繰り広げられた、開発、製造、販売を巡る熱き戦いの物語。
感想・レビュー・書評
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日本の自販機の数は人口当たりで世界最多、550万台(2007年当時)が狭い国土に配置されている。富士電機という自販機製造のトップメーカーを中心に、自販機市場の爆発的な拡大と飽和市場になってからの苦闘までを追いかけている。
自販機業界の商習慣とともに、飲料メーカー、ボトラー、オペレーターといった関連業者と、奮闘した経営者や営業マン達が数多く登場する。彼らが技術力を磨きながら「人対人」で売上を伸ばしていったことが語られる。戦後からのそう長くない、自販機業界の歴史書になっている。
ライバル同士の鬩ぎ合いと合従連衡の中で登場人物が三國志のように次々と出てくる。ドキュメンタリーだが小説を読んでるような感覚で、じっくり読み進めた本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いまや7兆円ビジネスになった自販機の誕生・普及・進化を描いた本
昔は「猫舌ボタン」の付いた自販機があったんだってさ。 -
コカコーラ・ビール・缶コーヒーと様々な商品を扱いたいという飲料メーカーと会社再生に命を賭けるメーカーとの中での進化の歴史を振り返ることが出来る。価格競争の過酷さはどの業界でも同様か。
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自販機業界の流れがよくわかる。業界シェアNo.1の富士電機をメインに書かれている。
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090719