会社が消えた日

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.13
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本棚登録 : 55
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532170950

作品紹介・あらすじ

役員の座も目前-順風満帆の会社人生を送る木沢涼介。しかし、ある朝、いつものように出社すると会社が跡形もなく消えていた!妄想か、それとも悪夢か。茫然自失の一カ月後、会社は再びその姿を現す。ところが、社員の誰一人として木沢の存在を認識しない。女性社員の秘密のネットワーク、ゴマスリ同期の裏の顔…この会社に何が起こっているのか。そして失意の底にいる木沢を、次々に災厄が襲う。不透明な時代にリアルな恐怖を呼ぶ、衝撃の企業SF小説。

感想・レビュー・書評

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  • ある日出社したら会社がなくなったり、自分だけが存在しないことになる、というSF小説。
    設定は面白いのだが小説としてはそんなでもなかった。

    [more]

    - 「サラリーマンは取締役になるとならぬでは、天と地の違いがある。
    いったん退職金をもらえる。」
    「かわりに何かを確実に失うことだろう」
    + `知らなかった。人生計画は変わるだろうな。でも失うものも大きいな。`
    - 「彼女によれば男はみなスケベかつゴマすり。上役に直言するようでいて実は巧みにゴマすり。
    猫がじゃれるように引っ掻いているだけ」
    + `結局みんな自分の身がかわいいんだろうな`
    - 「妻とは育った場所が違うから、郷里の話は出来ない。
    + `小さい頃の話しをできるのは幸せなことなんだな。`
    - 「ホームレスには3種類。1:テント生活 2:食事を貰う 3:風呂入らない」
    - 「情報(入手)が速い。こういう男が出世するのだろう」
    + `社内情勢をよく把握する人は出生していくよな`
    - 「部下を叱るとき、もっと汗をかけというのが口癖だが本人はそれほど汗はかかない。
    リスクを冒さず出生してきた男」
    + `結局そういう男がいいとこ取りしていくんだよな。。。`
    - 「ご苦労さん。君が熱くなるかと心配していたが冷静で説得力があった。」
    + `冷静沈着が信頼を引き出すのは間違いない`

  • 2015 10
    ストーリーが稚拙な小説でした。文章はそこそこ読ませますけど。

  • 間違えた。同じタイトルの別の本と。 読み始めて気がついたけれど、せっかくの出会いだから、最後まで。 あちらは三洋電機のノンフィクション。 こちらは完全なフィクション。

  • ある日、いつものように出社するとゲート を通れなくなっている。馴染みの守衛に聞 いてみると、会社のことも自分のことも 「知らない」という。

    そんな異次元への入り口からスタートする 大人のファンタジー。

    「会社の名刺以外の名刺を作ってみる」と いうことをやってみると、自分というもの をプロットするものが、如何に組織に依拠 しているかという事が分かります。そうい う、吹けば飛ぶような将棋の駒・オブ・ ミーに気づかせてくれる一冊。

    本当は同名の別の本を取り寄せたつもり が、良い出会いになりました。

  • 昨日まで通っていた会社が、突然消えたら?ビルはあるのに、自分の会社だけが無い! こんなことが自分に起こったら、どうするだろう。って思って読みましたが、男ってイヤ。っていう感想。男性作家だからなのか、読み終わった後に、男ってイヤだなぁ。ってウンザリしちゃいました。

  • どうにも主人公に切実さが感じられないのが残念でしたが、54歳で一切の社会的肩書きを剥ぎ取られる恐怖は伝わってきました。

  • ある日会社に出勤したら会社が忽然となくなっていたというフィクション。導入部でその先の展開が気になり、一気に読んだ。働くとは?生きるとは?というあたりがテーマでなかなか面白く読んだ。

  • 旅行から帰って男は出社すると忽然と会社が消えていた。悪夢か? 1ヵ月後その会社は再び現れるが誰も男の事を知らない。 なんともしっくりしないストリー 
    サラリーマンは看板(会社)がなければ辞めても何も出来ない、自分に頭を下げていた部下や業者も会社や肩書きが怖くて下げていたことがわかる。
    分かりきったことだが案外分からない人間が多く
    落ち込むのだろう。 
    "

  • 10.10

  • 53歳会社員、部長の自分。もし、自分からこの肩書きが消えたら?

    会社がなくなる、自分を誰も覚えていない。自分の正気は、世間の狂気である。

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