マンガ 最高の戦略教科書 孫子

著者 :
制作 : 星野 卓也 
  • 日本経済新聞出版
3.10
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本棚登録 : 237
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532176570

作品紹介・あらすじ

庶務特命課長 孫武七子。すべての悩み、「孫子」で解決します。
「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」「兵は詭道なり」「百戦百勝は善の善なるものに非ず」――
百戦不敗の戦略を説いた「孫子」の教えを人生・ビジネスにいかに活かすか。
オリジナルマンガですっきり解説。

◆構成は、マンガ部分+本文解説の4話構成。社長特命として任務を請けている「庶務特命課長」の孫武七子(まごたけ ななこ)が、問題を抱えた女性社員たちに『孫子の兵法』の叡智を与えることによって、「組織の中で負けない方法」を教えていく1話完結型オムニバス形式。

◆神奈川県鎌倉市、カマコンバレーにひときわ高くそびえたつ地上20階の高層ビル。そこは社員20000人を抱える、大手ネット企業「アミオ」の本社だ。ネットベンチャーとして、東大出身の三笠正志(35)が5年前に社員5人で創業し、いまや東証一部上場、三笠社長の総資産額は1兆円を超える一大企業に成長した。他のネット系ベンチャーに比べて、従業員の満足度が高く、離職率が極端に低いのが特徴なのだが、そこには秘密があった。「アミオ」の最上階には、社長直下の庶務特命課という課が存在していた。そこには孫武七子(32、通称:孫子/そんこ)と言われる課長がいた。彼女は、実は、社長が心酔する『孫子の兵法』の熟達者であった。三笠社長は、彼女が説く『孫子の兵法』を巧みに駆使することによって、企業をここまでに成長させたのだ。
一方、彼女の表の顔は、ビル内の社員食堂の“管理栄養士のお姉さん"。三笠社長より、『孫子の兵法』を専門家として社員に教えてほしいとオファーを受けたが、趣味の料理好きを満たすために社員食堂を任せてもらうことを条件に受諾したのだ。就業時間後の17時より「特命課」を開けて依頼者の話を訊き、解決に導いている。

感想・レビュー・書評

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  • 人間関係から生じる問題は実に多い。
    上司、同僚、部下、取引先というテーマから話が展開され、どれもあるあるでとてもわかりやすい。
    人や組織は利害で操れる、急所を突く、呉越同舟による危機感の共有と規律・愛情・心服の「よき組織のための三要素」は有機的なチームワークの考え方としてとても腑に落ちた。
    不敗は自分の努力で維持・構築できる。勝機は敵の隙は逃さない。戦う環境を知り尽くして、勢いに乗る。そして窮地に追い込んだ敵は攻撃しない。
    古典から現代の問題がこれほど解決を導けることの凄さ。長い歴史を生き残ってきた考え方は深い。

    • やまさん
      おはようございます
      やま
      おはようございます
      やま
      2019/11/10
    • なりすけさん
      おはようございます。
      おはようございます。
      2019/11/10
  • 入門編としては星5でもいいくらい。
    ですが、マンガパート以外は詳しく見てないので星4つにしときます。

  • 2000年以上前に、孫武によって記された「孫子」
    武田信玄の風林火山や徳川家康が家臣に配ったとされ、現代では孫正義やビルゲイツ愛読書。
    有効であるが実行が難しい戦法であると感じた。
    簡単に言うならば、正々堂々勝つのではなく、騙しや守りに徹し、相手の弱ったところを狙うという戦法。ビジネスにも応用可能であるが、自分の性格には適さないと感じた。けれど、考え方を広げることのできる新鮮な本であった。
    その戦法を知ることで、ライバルに使われても対処できる事を考慮すると一度読む価値があると思う。

  • ■2019/04/26読了。
    ■守谷淳氏著作を、上司に負けない、同僚に負けない、部下に負けない、取引先に負けないの4章にまとめて漫画にしたもの。
    ■2時間以内で読める優しい本。サラリーマン向け孫子の兵法入門書。

  • 知ってるようで知らない孫子について入門書として学ぶことができる

  • 知ってるようで知らない孫子。
    ビジネスや実生活にどう落とし込もうかと思い購読。
    自分を知ることと相手を知ることの大切さ。
    情報を掴むことの大切さ。
    協力して戦うという心理の大切さ。
    まずは自分次第で負けないことが必要で、勝つには相手次第と考えることの大切さ。
    これから仕事や生活でこのことを意識して見よう。

  • 情報をしっかり集めること、敵に行動を起こさせるにはそれが利益になると思わせるなどは参考になった。あと戦争とは騙し合い、ただ騙し合いとはいえ自分を大きく見せるということを孫子は全く言っていないのが興味深いところ。

  •  孫子の兵法書の一部を漫画にして分かりやすく解説をしたもの。現代に生き続けている有名な書物だけに、その原文、現代語訳に直接当たるのが王道であるが、なにぶん抵抗がある人向けに理解を促進させてくれるもので、作画の好き嫌いはあろうが、孫子がどんなものかの一端を知れる。
     また
     「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」
     「よく敵人をして自ら至らしむるは、これを利す  
      ればなり。よく敵人をして至るを得ざらしむる
      は、これを害すればなり。」
    などの有名なところを取り上げて、現代社会に如何様に活用させていくかの例としているのは評価すべきところである。
     

  • 孫子の兵法の一部分をしることができる。
    興味を持つきっかけになる本。

  • 孫子の聞いたことある言葉を簡単に解説してくれる

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著者プロフィール

1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。現在は、作家として『孫子』『論語』『韓非子』『老子』『荘子』などの中国古典や、渋沢栄一など近代の実業家についての著作を刊行するかたわら、グロービス経営大学院アルムナイスクールにおいて教鞭をとる。2018年4~9月トロント大学倫理研究センター客員研究員。主な著訳書に『現代語訳 論語と算盤』(渋沢栄一著、ちくま新書)、『孫子・戦略・クラウゼヴィッツ』(日経ビジネス人文庫)、『最高の戦略教科書 孫子』『組織サバイバルの教科書 韓非子』(以上、日本経済新聞出版社)、『中国古典 名著の読みどころ、使いどころ』(PHP研究所)、『アミオ訳 孫子[漢文・和訳完全対照版]』(監訳・注解、ちくま学芸文庫) など。

「2020年 『『論語』がわかれば日本がわかる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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